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2007年7月1日(日)

吉田音楽製作所定期公演「音の河」

於:ライブハウス陰陽(ネガポジ)

曲目

湖国にて

Al Medina

びらりしゃらり

 

久々のライブです。今回はパフォーマンスや映像は無しで、シンプルな音楽の演奏で行こう、ということになりました。
何度もスタジオに入って、演奏しながらその場で曲のイメージを作り上げていく作業を行い、ギターのループに唄が絡んでいく新曲「Al Medina」と、緊張感のある即興的なギターとネイ(笛)の曲「びらりしゃらり」、そして大塚が約10年前に作曲した歌もの、「湖国にて」のアンビエント・リミックスの三曲が出来上がりました。

「湖国」以外はその場の雰囲気、その場で生まれる音に委ねる部分の多い即興的な要素の大きい曲で、予想以上にライブの前に不安と緊張を感じましたが、いざ始まってみると音に神経を集中し、さらに音を重ねるという作業にすんなりと没頭していくことができたように思います。
それもこれも会場いっぱいのお客さんが静かに演奏を聞いていただいたお陰なのですが 、逆光で一人一人のお客さんの顔は分からないながらも、視線がこちらに集中しているのを感じ、その視線の先で音楽を生み出していく感覚は、久々に感じたライブ独特のある種の魔術のような緊張感でした。

本当に自由に、音楽をその場で作り上げるには、歌にしても楽器の演奏にしてももっと練習を積む必要があることを痛感しつつも、そのようなことをやっていく「面白さ」にちょっと取り付かれそうになった今回のライブでした。