この長月は−。
横目で見ると
私たちの伝統的な生活で根付いてきたものは、どんどん削ぎ落とされて。
なんと形式だけが残つてゐる。
それに対して
世界の緊張的な状況。
私たちを取り巻く、貧しく乏しい気の集まり。
穿ちませう。
ここ京都は六波羅の地に溜まつてゐる力を呼び戻す試み。
一種の儀式でしかないのですが−。
にもかかはらず
願ふこと。 ささやかでもよいから、その力が怨念の呪文としてこの地から放たれる こと。
行ふこと。 その呪文が神々の手に渡るやうに祈祷する こと。
そして 放たれた怨念の呪文に少しでも触れる こと。