平成16年度、出穂前の稲抜きツアー報告書
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掲載:平成16年7月27日
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ツアー事務局 冬期湛水水田に集まる人間 高奥 |
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[1]ツアーの目的について |
冬期湛水水田を実施しているそれぞれの水田を比較し、冬期湛水水田による稲作技術の検討と改善を目的に実施した。このツアーは平成15年度にも実施手しており、その継承版として今回のツアーを企画している。
今回のツアーは稲の分株期に併せて実施しており、今後も出穂時期、稲刈り直前に同様のツアーを企画していく予定である。
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[2]ツアーの概要 |
実施日時 |
平成16年7月4日(日) 8:00〜18:00
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主催 |
稲抜きツアー実行委員会 |
天候 |
曇り、前日は雨 |
参加者 |
菅原、高橋、富樫、鈴木(康)、鈴木(康平)、高橋、白鳥、佐々木(勝)、佐々木(寛)、浦山、渋谷、三塚、高奥 |
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[3]ツアー結果について |
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(1)各水田の営農状況 |
調査ほ場 |
冬期湛水歴 |
耕起状況 |
湛水開始 |
施肥状況 |
田植時期 |
特記事項 |
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[℃] |
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菅原水田 |
2年 |
不耕起 |
H15.10 |
無施肥 |
5月下旬 |
不耕起11年継続、4月に雑草防除のため一部代掻き |
白鳥水田 |
10年以上 |
耕起 |
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5月下旬 |
H15年冬にクログワイ防除のため耕起 |
三塚水田 |
1年 |
不耕起 |
H15.11 |
コメヌカ
クズダイズ |
5月下旬 |
魚道有り |
佐々木水田 |
1年 |
半不耕起 |
H15.12 |
コメヌカ、
牛糞厩肥 |
5月下旬 |
H14基盤整備、魚道有り |
及川水田 |
2年 |
半不耕起 |
H15.12 |
コメヌカ |
5月中旬 |
H9,H13年合計15cmほど客土、魚道有り |
遠藤水田1 |
1年 |
不耕起 |
H15.12 |
無施肥 |
5月下旬 |
昨年まで休耕田、ポット苗 |
遠藤水田2 |
2年 |
不耕起 |
H15.12 |
無施肥 |
5月下旬 |
ボカシ苗 |
小関水田 |
1年 |
不耕起 |
H15.4 |
コメヌカ
岩塩 |
5月上旬 |
昨年まで合鴨農法を継続 |
浦山水田 |
2年 |
不耕起 |
H15.12 |
無施肥 |
5月下旬 |
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渋谷水田 |
1年 |
不耕起 |
H15.11 |
有機肥料 |
5月上旬 |
昨年まで合鴨農法を継続 |
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(2)ツアー当日の水田の状況 |
調査ほ場 |
見学
時刻 |
水温 |
地温 |
トロトロ
層厚 |
水色
濃さ |
ガス量 |
雑草状況 |
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[℃] |
[℃] |
[cm] |
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[cm] |
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菅原水田 |
8:00 |
25 |
23 |
8 |
オレンジ色、
かなり濃い |
3.4 |
一部クログワイと
コナギが面的繁殖、 |
白鳥水田 |
9:00 |
26 |
24 |
11 |
灰白色、
濃い |
3.3 |
クログワイが全面に広がる |
三塚水田 |
9:30 |
26 |
24 |
3 |
黄土色、
中程度 |
4.6 |
ほとんど草無し。 |
佐々木水田 |
10:00 |
26 |
25 |
3 |
黄土色、
中程度 |
9.7 |
一部ヒエの繁殖帯あり。 |
及川水田 |
10:30 |
26 |
24 |
1 |
黄土色、
薄い |
0.3 |
コナギ全面 |
遠藤水田1 |
12:30 |
32 |
29 |
2 |
白みがかった
黄土色、濃い |
5.2 |
ほとんど無し |
遠藤水田2 |
12:30 |
31 |
30 |
8 |
透明 |
5.6 |
わずかにホタルイ有り |
小関水田 |
14:00 |
32 |
32 |
2 |
黄土色、中程度 |
3.4 |
ほとんど無し |
浦山水田 |
14:30 |
32 |
31 |
10 |
黄土色、
濃い |
11.1 |
わすがにホタルイ有り |
渋谷水田 |
15:00 |
33 |
31 |
1 |
1白みがかった
黄土色、濃い |
2.0 |
一部コナギ繁殖帯あり |
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注1) |
トロトロ層厚は、指を作土に入れ、その触覚でトロトロ層の境界を判断し長さ測定した。
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注2) |
ガス量は、水田に棒を突き刺すことで生じてくる泡を、高奥が考案したガス測定器に収集して測定した結果である。表に示す数字が大きいほどガス量が多い。また水田から湧出してくるガスには、メタンガス、硫化水素、二酸化炭素等があるが、今回調査した水田は冬期湛水水田であり、土壌も還元状態にあると考えられるので、その大部分がメタンガス若しくは硫化水素であろうと思われる。
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(3)各水田水の色について |
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左から/渋谷/浦山/小関/遠藤2/遠藤1/及川/佐々木/三塚/白鳥/菅原/の各水田
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(4)稲の状況について |
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左から/三塚/白鳥/佐々木/及川/菅原/遠藤1/浦山/小関/渋谷/の各水田
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上記に掲載する調査結果は可能な限り冬期湛水水田での観察結果に基づき記述しております。
そのため通説とは相容れない部分や、解説の不足している部分、解釈の行き過ぎた部分もあるとは思いますが、自分の目で見た事実を感じたままに伝えるという本HPのコンセプトを重視した結果であるので、ご容赦願いたい・・・などと大上段に構えつつも、何かご指摘、御意見、御苦情、御助言、その他情報等ありましたら、今後の冬期湛水水田の営農方法を検討していくためにも大変参考となりますゆえ、下記メールまで投稿頂ければ幸いです。なお投稿いただきました情報につきましては本HPに掲載することもありますので、あらかじめご容赦願います。 |
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