すす竹の部(9枚凧)

材料

骨:真竹のすす竹
   良く乾燥した跳ねの強い竹

うなり: 親指くらいの雌竹
      半割りにして弓を作る。(重量50g)

紙:楮の手透き和紙(4匁)
   大判の和紙を横41.5cm・縦28.5cmに切り
   9枚貼り合わせる。

糸目:麻糸(大麻)丈夫で伸びない糸

隅糸:伸び縮みの無いケプラ糸など

のり:洗濯のり、水で薄める。


詳しくは田原凧保存会「これが田原凧だ」をお買い求め下さい。まつり会館にあります。


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・製作者
 田原凧保存会
「青6」藤城三信
・両刃のナイフで削る。
・斜骨2本は正確に強さをそろえる。
・骨の幅決めは「毛引きを使う」
・頭骨の強さは460g。極端に弱い。
・斜骨の強さは1000g強い。
・縦骨の強さは500g。弱い。
・頭骨・斜め骨両端に錐で穴をあける

・斜骨上端に割を入れる。
・頭骨と斜め骨を交互にはさみ、組む。
・目釘をいれる。
・斜骨の交点を仮止めする。
・縦骨を縛る。頭を2.5cm位上に出す。
・斜骨の交点と縦骨を仮止めする。
・隅糸を張る
・斜め骨の下側は隅糸を穴に通し、輪にして折り返す。
・隅糸の長さを調整する。
・縦糸の下部に割を入れ尻糸を挟み縛る。
・斜骨、縦骨の交点をしっかりとしばりなおす。
・ほうら(反り)を確認する。約6cm
・斜骨の反りが同じ曲がりになっているか調べる。
・各部の寸法を確認する。
・腹骨を縦骨に添わせ縛る。紙を巻く。
・骨組みの出来上がり。
・のり付けは一度に行う。
・のりしろは、8mmから9mm。
・紙張り完了
 のりが乾くまで待つ。
・乾いたら軽く霧を吹き、しわを伸ばす。
・骨に糊を付ける。
・和紙に骨を乗せ、バランスよく張る。
・下側の紙を貼る。
 左右の張りを同じにする。
・隅糸(下側)に沿って折り目をつけ、1cmで切る。
・隅糸を挟んで貼る。
・横面の隅糸も左右のバランスを考え下側と同様に貼る。
・頭骨は紙を上に引っ張り、弛みをなくするように貼る。
・全体に軽く霧吹きをする。
・糸目は2カ所に付ける。
 上糸は頭骨と縦骨の交点を縛る。
 下糸は斜骨交点と縦骨の下部の真ん中を縛る。
・糸目の長さは、下糸が頭骨の端に掛からない長さとする。
・糸目の中心は凧面の上3分の1となるように縛る。
・うなり骨はフィルム等を弓に反るように付ける。
 3.5mmから4mm
うなり骨の枕をかい、やや上向きとなるよう取り付ける。
出来上がり