ペイネ 愛の世界旅行
Li Giro del Mondo Degli Innamorati di Peynet
監督:チェザーレ・ペルフェット オリジナルデザイン:レイモン・ペイネ 音楽:エンリオ・モリコーネ
1974年フランス+イタリア/87分/ チラシ 1

 フランスの世界的イラストレーター、レイモン・ペイネが4年の歳月をかけて映像化したアニメーション。バレンチナとバレンチノと名付けられた“恋人たち”が時空を超越して本当の愛を探しに世界中を旅していく。
 二人の旅はイエス・キリストの生誕に立ち会うところから始まり、戦争中のギリシャなど数々の歴史的場面やお話の世界へ入っていく(その中で日本にもやってくるのです)。そのため、描かれている史実のことなどがわかってないとちょっと意図が汲めないところもあるかもしれない。そんでもって、やっぱり30年前の作品ですから、古くささはどうしても拭えない。もちろん、それが味なんだけど、意外とあっさりとした演出に加え(予告編は音楽で華やかに彩られていたけど、実は結構あっさりしてる)、上記のようになにを描いているかわからないと飽きちゃうかも…。が、しかし、この映画の驚くべきところはそのテーマだと思う。本当の愛を探して世界を旅する二人なわけだが、各国の描写が風刺に満ちていて結構痛い。特に日本の描かれ方なんて、するどい、と舌をまかざるを得ないといった感じ。そして、僕はこの映画は最後の台詞にすごくショックをうけて、印象に刻まれました。それはやっぱりここでは言えないけど、観る前は“愛って素晴らしいんだよー”っていうことを言うに過ぎないのかと思ったら、とんでもない。時空を超えて世界中をめぐった二人の言葉には考えさせられますよ。そのおかげで評価がグンとあがりましたよ、これ。…原作者のペイネは何を思って最後にあの言葉をもってきたのだろうか。実は軽い気持ちだっただけなのに、こっちが重く受け止めすぎなだけ? まぁ、ただ間違いないのは、バレンチナとバレンチノは、深く愛し合っているということですね。


ヘイフラワーとキルトシュー
Heinahattu ja Vilttitossu
監督・脚本:カイサ・ラスティモ 脚本:マルコ・ラウハラ 原作:シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ
出演:カトリーナ・タヴィ、ティルダ・キアンレト、アンティ・ヴィルマヴィルタ、ミンナ・スローネン、メルヤ・ラリヴァーラ、パイヴィ・アコンペルト
2002年フィンランド/72分/配給:アンスールピクチャー、イフ・エンターテインメント
公式サイト http://www.hayflower.com/

 7歳と姉ヘイフラワーと5歳の妹キルトシューはいつも仲良し。でも、父親は研究しか頭になく、母親は大学出で働くことばかり考えて家事ができないため、キルトシューの面倒を見るのはいつもヘイフラワーの役目。そんなヘイフラワーも小学校に通うことになり、妹の面倒を誰が見るのか心配な日々。そんなある日、やんちゃできかん坊なキルトシューに、ヘイフラワーもついに我慢できなくなり……!?
 フィンランドで記録的大ヒットになったというファミリー・ドラマ。基本的に子ども向けなのである程度は予想していたが、それでも本当に子ども向けって感じで、全体はものすごくカワイイけど、両親がバカすぎないか……と思ったり。いや、それによって物語や教訓(というほどでもないが)はとても伝わりやすくなってるから、言ってしまったら元も子もないかもしれないが。ヘイフラワーとキルトシューのキャラクターは際立っているんだけど、第2の「ロッタちゃん」にはなれないか……。続編は作られていないのだろうか。それにしてもヘイフラワーの7歳とは思えぬ気苦労ぶりが楽しかった。
☆☆☆★★


ヘヴン
Heaven
監督:トム・ティクヴァ 脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピエシェヴィッチ 製作:アンソニー・ミンゲラ
出演:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リビジ
2002年ドイツ+イギリス+アメリカ+フランス/96分/配給:アスミック・エース
公式サイト http://www.heaven-movie.com/ チラシ 12

 イタリア、トリノ。29歳の英語教師フィリッパは夫を死に至らしめ、何人もの生徒の命を奪った麻薬の元締めに復讐するため、彼のオフィスに爆弾を仕掛ける。しかし計画は失敗し、無実の人々を死なせ、彼女も逮捕される。彼女が尋問を受ける取調室には、21歳の刑務官フィリッポがいた。尋問に母国語である英語で答えるフィリッパの通訳をすることになったフィリッポは、彼女に運命的な恋に落ちる。そして、麻薬組織の力が警察内部にも及び、フィリッパの供述がすべて通じないとわかったとき、フィリッポは全てを投げ出して彼女を助けることを決意する……。
 「トリコロール」3部作のクシシュトフ・キェシロフスキの遺稿を、「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァが映画化。製作にはアンソニー・ミンゲラも名を連ねているという豪華ぶり。なんというか、とても美しい映画です。あまりに美しいがゆえに、もちろん、現実的ではないのですが、それゆえにひきつけられるものだと思いました。それにしても、刑務所から逃げ出すまでが結構長くて、それ以降が意外と短かったのが、ちょっと物足りないような。ただ、現実的でない哲学的にすらなりつつある後半は長すぎれば飽きてしまったかもしれないので、いいかも。主人公の2人は名前もほとんど同じで、誕生日も同じ。そして逃避行の中で頭を剃り、白いTシャツと青いジーパンというシンプルなペアルック。どんどん、人間味が薄れ、中性的な2人になっていくのが印象的でした。そして大樹の下での2人は、まるでアダムとイブのよう(見たことはないけど、そう感じさせられました)。彼らは、社会的にみれば倫理的にも道徳的にも正しくはないのに、アダムとイブが知恵を得て人間となっていた逆の過程をたどるようで、そこには全てを超越したなにかがあるようにすら思えるシーンでした。主演のケイト・ブランシェットも、その飾りのないシンプルな美貌が、この映画にはぴったりあっていると思うし。なにより、トム・ティクヴァにもこういう映画が撮れるんだ…と、いう思いもあります。キェシロフスキの力が大きいのかもしれないけど。


ベッカムに恋して
Bend It Like Beckham
監督・製作・脚本:グリンダ・チャーダ
出演:バーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース・マイヤーズ
2002年イギリス/112分/配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト http://www.albatros-film.com/movie/beckham/ チラシ 12

 イギリスに暮らすインド系の少女ジェスは、サッカーとベッカムが何よりも大好き。いつもテレビでベッカムのプレイをみて、自分が彼とピッチで活躍する姿を空想していた。しかし、厳格なインドの慣習に預かる両親は女の子のサッカーを許してくれないのが悩みだった。そんな彼女の家では、ジェスの姉がまもなく婚約することで、大変な騒ぎ。ジェスはそんな家に嫌気を感じつつも、公園で男の子たちとサッカーで遊んでいると、地元女子サッカーチームのエースストライカー、ジュールズが、ジェスをチームに誘う。願ってもいないチャンスに、ジェスはさっそくサッカーチームに入るのだが……。
 ベッカムと聞くとどうも浮ついた印象を受けてしまうのですが、本作は結構しっかりとした青春ドラマ。ベッカムはあくまで要素のひとつに過ぎません。「ベッカム様」にあやかっているわけではないようです。肝心なのは、夢に向かって進むジェスのひたむきな姿。英国とインド、女の子とサッカーといった、他ではあんまり見られない組み合わせが新鮮ではありますが、それ以外はとなるとちょっと物足りない感じ。というのも、すべてがきれいに整いすぎているからです。ジェスとジュールズの恋と友情、厳格な両親に対するジェスや周囲の反応。すべてが予定調和にきれいに展開されるような感じでした。それはそれで長所でもあるのですが、同時に短所でもあるのかもしれない…と感じました。まあ、それだけ良心的で、見ていても不快感はなく、感動できるものですから、とても安心してみられるという意味で、いい作品でした。本当に。題材が面白いだけに、ちょっと残念ではありますが、こういう作品にケチをつけると、自分が卑小な人間のような気がしますよ。それにしても、インド人の結婚式ってすごいんですね。そういう文化を楽しめる作品でもあります。英国におけるインド人たちの生活っていうのも。描かれているサッカーに関しては…すみません、もともとサッカーをよく知らないのでなんともいえず。


ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
Hedwig and the Angry Inch
監督・脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル、スティーブン・トラスク、マイケル・ピット
2001年アメリカ/92分/配給:ギャガ・コミュニケーションズ
公式サイト http://www.gaga.ne.jp/hedwig/ チラシ 1

 ベルリンの壁と同じ年に生まれた少年ヘドウィグ。アメリカへ渡るため、手術によって性器を捨て、米軍兵士と結婚し、アメリカでの生活を始めた。その当時、彼が音楽を教えた少年トミーはヘドウィグの作った曲をすべてもちさり、ロックミュージシャンとしてデビュー。 今ではビルボードNo1の人気ロックスターだった。ヘドウィグは、自ら“ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ”というバンドを組み、トミーのライヴが行われる各地の会場のそばのレストランなどで、ライブ活動を行う。トミーの曲は自分が作ったものだと訴えながら・・・。
 性転換をした主人公がロックバンドでの歌をメインに展開していく、ロック・ミュージカルともいうべき作品。それだけに、当然ながら歌の場面が印象的。原作はブロードウェイで絶賛されたジョン・キャメロン・ミッチェルの同名ミュージカルで、彼自身が本作で監督・脚本・出演を担当している。主人公がオカマだから、なにかゲテモノ的なものを想像されるかもしれないが、これはそんなもんではない(・・といっても、やはり男同士のキスシーンなんかは、個人的にちょっと・・・と思ってしまうのですが)。その外見であるからこそ、強烈なインパクトを残す。東西を隔てたベルリンの壁と同じ年に生まれたヘドウィグ。自由を得るために、大事なものを失った。しかし、そうして得たものも、また失う。自分に残ったものは何? 永遠に埋められない、人間の心の奥底のなにかを捜し求めるヘドウィグ。人間は誰しも完全ではない。何かが足りない。何か満たされない。その虚無感、孤独感、迷い、悩み・・・。そういったものを激しいロックの音色の中に切ないまでに表す。インパクトのある外見と激しいロック、さらに前衛的なアニメーションアートを挿入する演出によって彩られるこの映画は、時には華やかにも映るのですが、やはり根底に流れる切なさを感じずにはいられず、深く印象に残ります。一番のテーマ曲ともなっている「オリジン・オブ・ラブ」は秀逸。サンダンス映画祭で絶賛されたというのもうなずけます。


ベルヴィル・ランデブー
Les Triplettes de Belleville
監督・脚本:シルヴァン・ショメ 音楽:ブノワ・シャレスト
出演:ジャン=クロード・ドンダ、ミシェル・ロバン、モニカ・ヴィエガ
2002年フランス+ベルギー+カナダ/80分/配給:クロックワークス
公式サイト http://www.klockworx.com/belleville/ チラシ 1234567


 内気で友達のいない孫のシャンピオンを元気付けようと、おばあちゃんはいろいろな物を買い与えるが、どれもいまいちシャンピオンの気をひくことができい。ある日、シャンピオンが自転車に興味を持っていることを知ったおばあちゃんが三輪車を買い与えると、シャンピオンは大喜び。そして時が経ち、自転車レーサーになるのが夢だったシャンピオンは、晴れて世界最大の自転車レース“ツール・ド・フランス”に出場する。しかし、レースの途中でシャンピオンは何者かに誘拐され、それを知ったおばあちゃんは、愛犬ブルーノを連れ、可愛い孫を取り戻すため摩天楼のそびえる大都市ベルヴィルへやってくる。
 カンヌ映画祭特別招待、アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネート、NY批評家協会賞受賞など世界中で絶賛されたフレンチ・アニメ。監督は本作がデビュー作で、元はバンド・デシネの作家シルヴァン・ショメ。レトロで暖かで、それでいてシュールな画風も独特だけど、それ以上に世界観がなんとも言えずいい感じ。日本やハリウッドのアニメはありえない感性とでもいいましょうか、そういう抽象的な表現しかできないんですが、台詞もほとんどないのに音楽と動きだけで全てを表現してしまう面白さは観るとハマること請け合い。物語自体もかなりブラックな部分もありながら、予想以上に笑えるシーンが多くて、監督自身が発言しているように、往年のサイレント活劇のような面白さがある(といっても、僕はサイレント映画観たことないですけど)。監督は特に映画作家としてはジャック・タチを敬愛している部分があるそうですが、僕としてはそれよりもジャンゴ・ラインハルト(本人が描かれている!)のようなロマ音楽が取り入れられいるのは、何よりもゴキゲンでグッド! ストーリーとしても、クライマックスに興奮のアクション!もあり、ラストはほろりときたりもする。なんとも贅沢で楽しくて洒落たアニメですね。


ベルリン・天使の詩
Der Himmel uber Berlin
監督・脚本・製作:ヴィム・ヴェンダース 出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、ピーター・フォーク
1987年西ドイツ+フランス/128分/配給:フランス映画社


 天使ダミエルは親友のカシエルと共に下界をさまよう。ダミエルは自身が永遠の存在であることより、人間として生きたいと思うようになる、という物語。この映画の特徴はなんといっても、その美しい画面構成。セピア調で彩られた画面全てが美しい。ダミエルとカシエルには人々の心の中の声が囁きとなって聞こえるので、セピア色の画面に人々の様々な想いが囁きとなってこだまし、現実の風景であるのに、この上なく幻想的な世界を描き出していると思います。なんともアースティスティックな作品。全体を通して、深く静かに進行する物語なので、人によっては退屈であるかもしれないが、“芸術”として高い域に達していることは間違いないと思います。


ベルリン・フィルと子どもたち
Rhythm is It!
監督:トマス・グルベ、エンリケ・サンチェス・ランチヴィム
出演:250名のベルリン在住の子供たち、ロイストン・マルドゥーム、スザンナ・ブロウトン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル
2004年ドイツ/105分/配給:セテラ・インターナショナル
公式サイト http://www.cetera.co.jp/library/bp.html チラシ 12


 2002年9月からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の主席指揮者および芸術監督に就任した、世界的指揮者サー・サイモン・ラトルが、「子どもたちにもっと音楽の素晴らしさを感じてもらいたい」と発足させた「教育プログラム」の一環で、ベルリン在住の子どもたちがバレエ曲を踊る「ダンス・プロジェクト」。年齢も性別も出身国も異なる8歳から20代前半までの子どもや若者250人が集まり、振付師ロイストン・マルドゥームの熱い指導のもと、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を、ベルリン・フィルの伴奏で踊ることになる。その様子を追ったドキュメンタリー。2004年ベルリン国際映画祭でも上映され、本国ドイツでは、ドキュメンタリー映画として史上最高の観客動員を記録した。
 クラシックが好きな人にはもちろん楽しめるだろうけれども、そうでなくても楽しめるのではないでしょうか。映画は、むしろ音楽的なところではなく、無気力だったり、内向的だったりする若者たちが、ひとつのことに向かってエネルギーを燃やし、団結し、若者らしい力を発揮させていく――そうした過程を追っているから。大切なのは、自分に自信をもつことであり、そうすることで自らを高めていこうという、とても普遍的なテーマなのです。もちろん、クラシックやオーケストラが好きな人には、ベルリン・フィルやサイモン・ラトルのリハーサル風景が見られたり、クライマックスで展開される、子どもたちのダンスとベルリン・フィルの演奏のコラボレーションに感情を揺さぶられることでしょう。ただ、あれだけ苦労した練習を追っていながらも、本番シーンは案外短かったりするんですよね……。ストラヴィンスキーの「春の祭典」といえば、30分くらいあるものなんじゃないですかね? でも、やっぱりその本番シーンの迫力は鳥肌モノだし、前述した普遍的なテーマ性は、是非とも今の若者たち(自分を含めて)に伝えたいものがあります。


ベルリン、僕らの革命
Die Fetten Jahre Sind Vorbei
監督・脚本:ハンス・ワインガルトナー
出演:ダニエル・ブリュール、ジュリア・ジェンチ、スタイプ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー
2004年ドイツ+オーストリア/126分/配給:キネティック、コムストック
公式サイト http://www.bokuranokakumei.com/
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 金持ちの留守宅に忍び込み、盗みは働かずに家具の配置などを変え、「贅沢は終わりだ」というメモを残して消える“エディケーターズ”なる謎の犯人が世間を騒がせているベルリン。現代社会に怒りを感じている理想主義者の青年ヤンは、親友ピーターの恋人ユールが、交通事故で大企業の重役のベンツに傷をつけ、その保証金の支払いに追われて生活に困窮していることを知る。ヤンはそれを金持ちの不当な搾取だと怒り、自分とピーターこそが“エディケーターズ”であるとユールに打ち明けるのだが……。
 ドイツ映画としては11年ぶりにカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された青春映画。社会への反抗こそが若者の主張であった時代はとうの昔に終わっているが、それを思い出させるような内容に、現代の若者はどう思うだろうか。むしろ、かつて学生運動などに参加し、今はすでに高齢に差し掛かっているような世代がかつてを思い出すのではないかなと思うような映画でした。ただ、別に過激な主張をごり押しするような映画ではなく、例えば2人の男と1人の女の三角関係や、大人と若者の対話から奇妙な連帯が生まれていく過程は、青春ドラマとして優れていると思う。敵だと思っていた相手が、かつては自分と同じ理想を掲げていたと知ったヤンたちが、怒りの行き場を失い、現実を知って次第に勢いを失っていく様は、青春時代の終わりといわゆる“オトナ”への階段に入りかかる。これは誰もが同じような苦い思いを経験したことがあるのではないでしょうか。理想と思っていたものが、現実の前では成すすべもないことを知ったときの無力感。そして、そこから次第に物事を諦観していく……。ただ、この映画はそれで終わっていない。だからこそ、青春映画としての輝きを失わないのだが、そのラストは是非ご自身の眼で確かめていただきたい。