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鶴瓶・内村の
お笑いビーチボーイズ

1999年放送


「親愛なる鶴瓶師匠、そして内村。
あなたたち2人はもう11年もの付き合いになるというのに、どうしてまだそんなにぎこちないんですか?
一緒にいる僕は2人のよそよそしさがいつも耐えられません。
そこで2人が打ち解ける場を用意しました。
わずかな時間ですごく仲良くなれるという伝説のビーチです。
そのビーチに行くと民宿のおじさんがあなた達を迎えてくれるはずです。
今日から1泊2日、そのおじさんに従いながら、2人が仲良くなる歌を作ってきてください。
それじゃ、You are BEACH BOYS!」

という南原さんの手紙による指令を、内村さんと笑福亭鶴瓶さんがセイン・カミュさんのナビゲートのもとで、房総半島の館山の海で遊んだりして曲を作るという番組です。
1泊2日を過ごした2人は南原さんの待つお台場のフジテレビへ向かいます。

フジテレビの特別応接室の前の廊下に立っている内村さんと鶴瓶さん。
内村  翌日。
鶴瓶  あんた、あのなぁ、なんか先撮り後撮りしてるみたいや、そんなこと言うたら。
内村  (笑いながら)すみません。
鶴瓶  ちゃんとその流れできてんねや、ここへ翌日言うたら「えっ実はホンマは」とかいう感じになるやん。
内村  思わないよ、そんなの!(スタッフ笑)
鶴瓶  思わないですか。よう考えたらやで、なんでこの人らにイチイチ報告しにいかなあかんの?この人に。
内村  それがね。
鶴瓶  そんなエライの?この人。
内村  エラくなっちゃった。
鶴瓶  なんでエラなるねん。エラくさすとどんどんエラなる人やで。
内村  (笑)
鶴瓶  この人は。
内村  (笑いながら)今の面白かった。
鶴瓶  そうでしょ。
内村  今の面白かった。でもまぁとりあえずなんか。(2人歩き出す)
鶴瓶  行かなあかん。どんな態度でいてるかが。
内村  特応で待ってる。
鶴瓶  見てみぃ!特別応接室やで。(ドアを開ける)
内村  ねえ。(2人中へ入る)
鶴瓶  見てみぃ見てみぃ。
窓際の革張りの椅子に、サングラスをかけ足を組んで南原さんが座っている。
内村  (笑)
鶴瓶  なんでそんなエライの?ちょっと待ってぇな。
南原  おう、帰ってきたか?
鶴瓶  帰ってきたかやないやろ?え?一生懸命旅行して2人で仲なったんよ、びっくりするよ。
南原  仲良くなったんすか?2人は。
鶴瓶  うん、なりかけたね、なりかけたけどね、誤解まだしてはるけど、まあ、僕もワリと近付いて行って。
内村・南原  (笑)
鶴瓶さんと内村さん、南原さんの向かいの椅子に座る。
鶴瓶  しかしね。
南原  へいへい。
鶴瓶  あのー、2人で合作で、まあ、僕が大体曲と詞をま、ほとんど。
南原  あ、できるんですか?
鶴瓶  当たり前、もう何曲もやったよ。
南原  お、たとえば?
鶴瓶  ♪タタタタタタータタタタタターター♪(と歌い出す)
南原  (鶴瓶さんを指差し内村さんに向かって)出川に似てる。(スタッフ笑)とりあえず喋り出すのが。
内村・南原  出川に似てる。
南原  でも2人で作ったんでしょ?
鶴瓶  そうよ。
内村  2人で作った。
南原  2人で納得するやつ。
鶴瓶  僕がまあ、ほとんど納得こうしてもらうというんで、あとはピアノを(内村を指差して)全部つけて。
南原さん、頷いて内村さんを指差す。
鶴瓶  やるよぉ。
南原  ピアノ、どうでした?聞いてみて。
鶴瓶  良かったね。
内村・南原  (笑)
南原  (内村さんに向かって)言葉が短い!(スタッフ笑)じゃあ、もう聞かせてくださいよ。
鶴瓶  ちょっと待ってえな、(内村さんに向かって)その、俺の曲はどうやったの?そのなんというか、即興でいろんなことを。
内村  あのー、だから夕暮れ時に作ったじゃないですか。あれ即興で作ったにしては、まあまあかな。まあ、あのレベルで言うと中の上、ですかねぇ。
南原  (笑)
鶴瓶  おい、ちょっと待て!それは俺のタレントランクやないか。
内村・南原  (爆笑)

2人が座っていた椅子の後に電子ピアノが置かれ、その前に座っている内村さんとその横に立つ鶴瓶さん。
ナレーター  そしていよいよ曲発表!
南原  これ、2人はなんていうグループ名、あるんですか?
鶴瓶  ありますよ。
内村  えっ?(驚いて鶴瓶さんを見る)
南原  出川君いける?大丈夫?
内村  (笑)
南原  言える?
内村  グループ名なんですか?
南原  グループ名なんていうんですか?
内村  グループ名は、師匠。
鶴瓶  (笑いながら)もうなんか、いいじゃない。(スタッフ笑)
南原  (笑って立ち上がり)なんで逃げる?!頑張ろう頑張ろう!言える言える!大丈夫、絶対大丈夫!(椅子に座る)絶対面白いから!絶対!絶対好感もてるから大丈夫!勇気出して!さあ、2人のグループ名は!
鶴瓶  マヤテタ。
南原  えっ?
鶴瓶  マヤテタ。
南原  マヤテタ?
内村  ほおー。
南原  どういうこと?
内村  どういうなんすか?マヤテタって。
鶴瓶  タテヤマ(館山)の反対。
内村・南原  (笑)
南原  単純だー、単純、笑顔だ、その後、笑顔押し!
鶴瓶  タテヤマで出来たんですよ、これが。
南原  あ、(サングラスをはずし)マヤテタ、じゃあもう本当に聞かせてもらいます。
鶴瓶  マヤテタ。
内村  はい。
南原  じゃあ、お願いします!
内村  タイトル「俺の海」。聞いてください。(短いイントロを弾いて、鶴瓶さんに向かって)ハイッ。
内村・
鶴瓶  ♪どこまー♪
南原  (立ち上がり2人に向かう)ちょっと待ってください。(スタッフ笑)
内村  (笑いながら)なんですか?(立ち上がる)
南原  (笑いながら)イントロがえらい短い、イントロもっとあるんじゃ。
内村  なんですかぁ!十分、いっぱいいっぱいですよ、もう。
南原  いや、(笑)もうちょっとイントロあるんじゃないの?
鶴瓶  いやいや、これはあと、いろいろアレンジしてはるんや。
内村  音楽コントはやめましょうよ。
南原  「タタター、ハイッ」って。(笑)
内村  (笑いながら)「ハイッ」って言わないとどこか解んないから。
南原  ああ、すみません、1小節しかなかったから。(椅子に座る)
鶴瓶  いや、その「ハイッ」を突っ込んできたのよ。もう「ハイッ」もいらない、大丈夫です。
内村  「ハイッ」もいらないすか?
鶴瓶  いらない。
南原  いらない?
内村  わかりました。(椅子に座る)
鶴瓶  「ハイッ」はなし。
内村さん、再び短いイントロを弾く。
内村・鶴瓶  ♪どこまーでもー行くよー
          果てしーないー海へー
          君とー変わーらずー
          いつまーでもー行くよー♪

鶴瓶  ♪(ラップ)ああ、ウッチャンとウッチャンと♪
南原  ラップかよ!おい。(笑)
鶴瓶  ♪(ラップ)ウッチャンと遊んでた、ウッチャンはサメの目で睨んでたー睨んでたー、ウッチャンを誤解してた、ウッチャンを誤解してた♪
内村・鶴瓶  ♪今まーではー君をー
          避けてーいたーけれどー
          今日かーらはー2人ー
          信じーていーくよー
          We are friends forever♪

南原  英語だ!(笑)
内村・鶴瓶  ♪We are friends forever♪
鶴瓶  ♪(ラップ)あ、ウッチャンとウッチャンとウッチャンとウッチャンとウッチャンとウッチャンと♪(向こうへと歩きながら歌う)
内村  フェードアウトです。(スタッフ笑)
内村さんと南原さん、座ったままでお辞儀する。内村さん、立ち上がる。
南原  なるほど。
鶴瓶  (戻ってきて)どう?
南原  良かったです。
内村  良かったですか?(笑いながら)良かったんですか?
南原  良かったです。
内村  良かったですか、はい。
鶴瓶  良かったか、意外やった?
南原  あのね、メロディーが変わらないところがね。
内村  はい。
南原  ♪タラターンタター♪
鶴瓶  もう覚えとる。
南原  ずーっとね、春の海っていう、続いてる感じがして。
鶴瓶  ああ。
内村  ありがとうございます。
南原  非常に良かったです。
内村  ありがとうございます。
鶴瓶  へえー。
南原  これは、レコード会社が争奪してもおかしくないんじゃないですか?
鶴瓶  ああ、ありがとう。あのラップのとこはどうですか?
南原  ええ。
鶴瓶  ♪ウッチャンと遊んでた♪
南原  あんなもんです。(スタッフ笑)いや、でもね、良かったです。(椅子から立ち上がり2人の前に立つ)
鶴瓶  ありがとう。
南原  もうホントに、2人はなんか新しいことができそうな。
鶴瓶  ええ。
内村  はい。
南原  だからもう、この旅が始まりだと思ってください。
鶴瓶  えっ?(スタッフ笑)
南原  2人の始まり。
鶴瓶  えっ?始まりって?
内村  始まりってどういうことですか?
鶴瓶  またなんかこうシリーズでこんなんあんの?
南原  また旅に出てください。
鶴瓶  なんでやねん。
内村  なんでですか?
南原  今度はどうでしょう、海外!
内村  (爆笑)
南原  ウラジオストックとかどうですか?(スタッフ笑)
内村  思いつきだ、また。
鶴瓶  ウラジオストックなぁ、ま、行ってみたいことは行ってみたいですけどね。
南原  ねえ、あそこに行ってください。
頷く内村さん。
南原  で、あの、この番組の、ま、ちょっといやらしい話、ギャラなんですけども、それはもう3等分になってますんで。(スタッフ笑)
内村  (爆笑)
南原  1、2、3等分で。
鶴瓶  おい!
南原  またひとつ、呼んでください。
鶴瓶  おまえ、来て座ってて、歌聞いただけやないか。
南原  じゃあ、よろしく。
鶴瓶  なんや、この男。
内村  あの男が1番ワルなんですよ。
南原  じゃあ、がんばって。(鶴瓶さんと内村さんの腕をパンパンと叩く)
鶴瓶  がんばってやあらへんがな。
内村  ホントに3等分にする気ですから。
南原  3等分だから。
内村  ホントに。(笑)
南原  じゃ、2人仲良くね、はい。(去って行く)
鶴瓶  くそーホンマ、どういうことやねん、あれ。
内村  今度、師匠、南原と行ったらどうですか?
鶴瓶  いや、あいつとは1泊は無理!
内村  (笑いながら)なんでですか?じゃ、あっちの方がじゃあ、打ち解けてないじゃない、なんで無理なんですか。
鶴瓶  あいつとは1泊は無理。(去って行く)
内村  なんで無理なんですか?(後を追う)
(一部敬称略)


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