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折れた添え木を直すボランティア会員(H16.9.5.) |
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Aサクラに取り付く害虫には「アブラムシ」「ケムシ類」「コガネムシ」「カイガラムシ」「カミキリムシ」の5種類を上げることができます。
今月はケムシ類についてのべます。多くのケムシ類が寄生して葉を食害します。最も被害が大きいのは、アメリカシロヒトアリです。6〜7月と8〜9月の2回発生し、ふ化直後群棲して葉の表皮と葉脈を残して食害するため被害は白くカスリ状になり、遠くからでも目立ちます。さらに成長すると分散して食害するため、被害も増え葉が食べ尽くされて丸坊主になることもあります。
アメリカシトヒトアリと間違えられるのが、8〜10月頃に年1回発生するモンクロシャチホコです。老齢幼虫になると、アメリカシトヒトアリが30mm前後であるのに対して、50mm程度まで大きくなります。この他にもオビカレハ、ドクガ類、ケンモン類 などの種類も寄生します。
防除は先手必勝です。群棲している状態の時は、枝を切り取って捕殺します。大きくなった老齢幼虫は、薬を散布してもなかなか退治できません。卵からのふ化直後は被害も少なく、薬剤もよく効くのでこの時期を逃さずに防除したいものです。「スミチオン」「アクテリック」「ディプテレックス」などの薬剤が有効とのことです。<(株)草土出版:桜ブック参照>写真は9月5日撮影、ケムシ名は不明。知っている方教えて。 |
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