先月は添え木が短くなり、桜樹の先端が新川の風に負けて曲がってしまう現状を紹介しました。今月は丁度2・5年目になったことを踏まえ、「せん定」を考えましょう。
 よく「桜を伐る馬鹿、梅を伐らぬ馬鹿」と言われますが、桜はいったん傷がつくと、なかなか塞がらないだけでなく、若木のときに小さな傷がつくと、成長して幹が太くなると同様にその傷まで大きくなっていきます。しかし、桜は放っておけば良いという意味ではありません。一般の樹木と同様に樹冠の内部まで通風や日照が確保されるように、込み合った枝を間引きしたり、病虫害に犯された枝を切ることは必要なのです。
 間引きは徒長枝など込み合って日の当たらない枝を透かしてあげ、風通しを良くします。一度に切り取る枝は全体の一割以内としましょう。普通は2年枝をせん定し、上図のように不必要な枝を切り除いて仕立てます。

 せん定に当たっては常に3〜5年後を見据えて行いたいものです。間引き以外に罹病枝のせん定も行わなければなりません。せん定時時期は樹液の少ない時期にしましょう。
 てんぐ巣病は罹病部の基部がコブ状になって膨らんでいるので、その下から切り落とします。太枝の枯れを見つけたら早めに枯れている部分の真下を切り落とします。
 桜はせん定部分から腐ってくる性質持っているので、いずれもせん定後には切り口に殺菌力のある癒合剤を塗布することが肝要です。(文・絵とも株:草土出版の「桜ブック」より、写真は癒合剤使用中の桜木:8月1日撮影)

 エコマネーの流通促進のためエコマネー自身の改革の他、コーデェネーターの設置や情報連絡の迅速化に向けてのホームページ・掲示板の利用などを模索。その説明会が先月の7月25日の定例ボランティア活動終了後に実施され(写真はやる気塾定例会模様)、その当日より開始されたエコマネーの第2次実験から2週間ちおっと過ぎた(8月8日現在)。そこで、2次実験開始後のエコマネーの流通具合を検証した見た。その結果は次のとおりである。
 エコマネーの発行額:5やちよ1枚+1やちよ5枚×8名
 流通経験者数:3人
 流通エコマネー額:3やちよ
 コーディネート件数:4件         (8月8日現在)
  参加者のエコマネー利用方法は流通目的の流通と本当に「してほしい」「ありがとう」の二つの流れがあるようである。本物になるのも夢ではなさそうだ。これでコミュニティーが活性化し、ボランティアへの参加率が上げれば更にやる気がでるのは「やる気塾」の人だけではないだろう。

「さくら」折々<シリーズT(桜の種類)Cカワヅザクラ(新川千本桜で平成15年植栽の桜)>

 カンヒザクラとオオシマザクラの種間雑種と考えられる栽培品種。静岡県河津町では3月上旬に満開となる。1950年頃に伊豆半島で見つけられた若木が河津町の民家に移植された。その樹に“寒桜”よりも濃い淡紅色で大きな花が咲くようになり“河津桜”と呼ばれるようになった。
 現在、河津町では原木から増殖したものが8,000本以上も植栽され、早春の観光源となっている。その南に位置する南伊豆町でも数百本植栽され「南桜」と呼ばれている(新川千本桜の会パンフレットより)。花の大きさは約3Cm、花弁は5個、ふちのほうがやや色の濃い淡紅紫色の広卵形または円形で切れ込みがある。
<左の写真は2年目の開花した千本桜=河津桜(3月6日撮影)、左上は川津町の川津桜の原木(河津町インターネットより)、左下は河津桜の花びら(草土出版の「桜ブック」より)>