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財布の中から「千円札」を取り出してみてください。野口英世の左側に赤い印影があります。「総裁の印」の文字だそうです。「日銀総裁が千円の借金をした」ことを示す借用証書だからです。日銀総裁は、この一枚一枚に対して「千円」という価値を国民から借りている」という事実を表明しているのです。「千円札」とは「日銀による千円相当の借用書」に過ぎませんが、われわれは日銀を信用しているから「お金」として受け取るのです。また、さらに重要なことは、この借用調書を他の人も受け取ってくれるということです。このことえを「一般受容性」と言いますが、「一般受容性」があるからこそ「借用書」でモノやサービスが交換されます。他の人が受け取ってくれると信じるから、利息もつかない借用書をありがたく受け取るのです。要するに「信用が連鎖する中で、日銀の借用書が流通するのが実態なのです。
では、エコマネーの場合はどうでしょうか?。「サービス・メニュー表」をもとに相手にコンタクトし取引を開始します。取引は相対で行われ、サービス提供された後にエコマネーが支払われるのです。そこにあるのは、お金の場合の「信用」より強固な「信頼」関係です。「信頼」は人と人とが直接つながって形成されるものであり、「信用」より強固といえます。
お金の場合の「信用」は受け取ってくれる人は問わないのですが、エコマネーの場合の「信頼」は実際にサービスを提供する意思を表明し、実際に顔を合わせてサービスを提供するAさんなのです。その上、エコマネーには有効期限があります。そうするとエコマネーを持っている人は蓄積しようとせず常に使って流通させようとするでしょう。そうなると、一度エコマネーで生まれた「信頼」が、何度もエコマネーが流通することによりさらに強固になると考えられます。こうしてエコマネーの流通は「良循環」が形成されます。(加藤敏晴編者の「あたたかいお金エコマネー」を参考)写真は9月18日のエコイベントの様子。 |
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