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■安達太良山 2000年6月25日晴れ
【奥岳よりゴンドラ利用、塩沢温泉に下山】

 前日は、二本松の駅前旅館に素泊まりした。
朝一番のバスで岳温泉に向かう。(奥岳まで行くバスは、ハイシーズンのみ)
奥岳には、岳温泉から霧雨の中カッパを着込み、小一時間ほど車道を歩いて到着した。
予定では、ゴンドラを利用して登頂後、鉄山、箕輪山を経由し野地温泉に抜けるつもりであったが、霧のために予定は大幅に変わってしまった。


 8時40分にゴンドラに乗り込む。その日の始発であった。
10分ほどで、標高1350mの展望台に着く。ゴンドラを降りても、雨が続いていた。
 しばらくは、ハクサンシャクナゲの目立つえぐられた道を歩いていく。
途中から道はガレてくる。霧のため視界が利かない。
風が強くなってくると同時に、突然山頂に着いた。
 山頂には、突き出した乳首があった。本当の頂上はその上である。
よじ登りテッペンに着くと、先客がありお互いに写真を撮り合う。乳首から降りたときに、足元がすべり尻餅をついた。
レインウェアーが破れなかったかと心配したが、大丈夫であった。
 相変わらず視界が利かないためどうしようか迷うが、行けるとこまでと思い鉄山を目指すことにした。
登山道には、岩に赤丸の印が付いている。霧のため一つ一つ次の印を確認しながら進む。時々、突風で体が飛ばされそうになる。
結局、牛の背の途中で引き返すことにした。 もう一度山頂に戻り、峰の辻経由でくろがね小屋を目指すことにした。
峰の辻までの下りは、ガレた斜面が続く。注意深く印を確認しながら歩いていると、雪渓下に水場があり昼食とした。
時々サッと視界が開けるときがあり、峰の辻の分岐が確認できた。

 分岐からは道がはっきりとしてきたため、迷う心配も無く、くろがね小屋を目指し更に下る。11時半にくろがね小屋に着く。くろがね小屋の周りにはさすがに沢山の人が休憩していた。
 ガイドブックを調べると、湯川渓谷沿いに下りていけば塩沢温泉に出る。
塩沢温泉からは時間は定かではないが、二本松までバスも出ている。
勢至平に向かう道の途中から、左に分け渓谷に沿って下っていった。
こちらの道は、人通りは少なく最後まで誰一人会わなかった。
何回も川の渡渉を繰り返す。うまく出来ており、水に浸かるような場所は無かった。(雨がもっと多いときの様子はわかりません。)
 足元が悪く切り立ったところには、補助の鎖が設置されていた。
結構ヒヤヒヤしながら歩くところもあった。
このコースのベストスポットは、やはり屏風岩ではないだろうか。
ものすごく大きな一枚岩で、身を乗り出して湯川渓谷を覗くとスリル満点である。
 そこからは林の中の道に変わり、安心して歩くことが出来た。
なだらかなため、時間をかけ13時半に塩沢スキー場登山口についた。
 
 バスの時間までは、まだ2時間ほどあったため、バス停のすぐ傍の旅館で温泉を借りる。ビールを飲みながらゆったりとバスを待つ。
当初の予定とは大幅に変わってしまったが、満足した山行であった。

                                             以上

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ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

■(8時40分スタート、13時30分着)
(1)奥岳ゴンドラ→9:40山頂→牛ノ背徘徊
(2)10:00山頂発→10:50峰の辻→11:30きろがね小屋→13:30塩沢温泉  

<反省>
 1.ルート
  今回は、当初ルートを思いつきで計画外のルートに変更した。
  結果オーライであったが、不測の事態を考えると軽率であった。