山行記録のメニューへ

■後方羊蹄山 2003年7月19日 曇りと晴れ
【倶知安コースから真狩コースへ】

 本州以南は梅雨の真っ直中であるが、7月の北海道は快適な気候だった。
3連休の直前に札幌に出張があったので、そのまま帰るにはあまりにもったいないと思い、単独峰で蝦夷富士とも呼ばれる後方羊蹄山に登ることにした。
 車以外で、札幌からの日帰りは無理のため、前日の最終電車で小樽を乗り継ぎ倶知安に入る。
 倶知安コースの登山口までは、駅からバスも出ているが、帰りの時間が心配であったため、タクシーを利用することとした。
 前日は倶知安駅前の「駅前ホテル」に泊まる。タクシーは朝6時からとのことで、その時間に呼び出しを頼む。
 駅前から半月湖の先の羊蹄山登山口までは、10分ほどである。途中コンビニで昼飯と飲み物を調達し6時10分に駐車場に着く。
 


三連休の初日と言うこともあって、既に駐車場には団体バスやマイカーの登山客が沢山集まっていた。


 登山口からは、最初は緩やかだが途中から急な登りが続く。
羊蹄山の麓は、低い雨雲が立ちこめ、1000mぐらいではポツポツと雨も落ちてきた。
 雨具を着ての山行かなと、多少憂鬱であった。
上からは、前日避難小屋に宿泊した人たちが下りてきた。
「昨日は晴天で良かったでしょう。」と聞くと、「もう少し上は、今日もとてもいい天気だよ。」と嬉しいことを言うではないか。

 六合目を越える辺りからは、太陽が顔を出し、東にはニセコのアンナプリが見渡せるようになった。俄然元気になり、山頂を目指す。


 九合目からは、森林限界を超え素晴らしいお花畑が続く。
長い登りもココまで来ると、後は楽しい散策となる。
「ああ、北海道まで来て、山に登って良かった。」と思える至福の時間である。

 7月上旬は花の季節。
至る所に、イワブクロ、チシマフウロが群生している。
また、イワギキョウ、クルマユリ、ハクサンチドリが花を添えている。
 写真を撮りながら登山者の足は、止まりがちになるようだ。
 
外輪山に出ると、360°の展望が開ける。


一番大きなお釜には、ほんの僅かに残雪があった。




山頂は外輪山に進むと、1893mのところで1本、その先1898mのところで1本山頂の標識が立っている。

 吹き上げる風が強いが、反対側のお釜方向に少し下りると、風も気にならない。
 大休止後、時計回りに真狩コースに向かう。
多少手足を使う岩場が続くが、コースの目印が丁寧に書かれていた。
 

 外輪山からは、100人収容という避難小屋が見渡せる。
下山中は、小屋泊まりの登山者達が、沢山登ってきていた。
かなりにぎやかな夜となりそうだ。
 ココは水場が無いので、その分荷物が重たくなる。
日帰りか小屋泊まりか悩ましいところですよね。

 

真狩コース九合目から、最後に山頂を眺め、その後は一路下山する。

真狩コースの登山口は、キャンプ場となっていて、ファミリーキャンパーが沢山集まっていた。
 バスの時間が合わないため、どうしようか迷ったが、ニセコよりタクシーを呼ぶ。
 タクシーに乗るとやっと雲が開けて、羊蹄山の全貌が見渡せるようになった。
途中で車を止めてもらい、最後に山全体を写真に収め、ニセコ駅に向かう。
電車までは二時間ある。

ニセコ駅前の温泉で時間調節。ビールで水分を補給して今日の山行を味わった。

 
山行記録のメニューへ

 

ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

■(6時10分スタート、13時50分着)
 羊蹄山登山口→9:40九合目→10:50山頂→11:30真狩下山口→
 13:50真狩登山口

 16:05分ニセコ発の電車に乗り、小樽、札幌、千歳空港経由で、21:30には羽田着。
 もう一本後の電車17:41に乗るのが、当日中に羽田に辿り着く最終である。
 
<メモ>
 倶知安の駅前ホテルは素泊まり3800円位。
 タクシーは倶知安駅→半月湖羊蹄山登山口が2300円位。
 羊蹄山自然公園→ニセコ駅が呼び出しで2920円。
 ニセコ駅前の温泉「綺羅乃湯」が500円。
 綺羅乃湯は本当に駅の目の前にある、新しい日帰り温泉施設。
 時間調整できる無料休憩場もあり、電車を使う登山者にはうってつけです。