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■鳳凰三山  2003年10月4、5日晴れ
【御座石鉱泉より鳳凰三山を経て青木鉱泉へ】

  盆休みに鳳凰三山の山行を計画していたのだが、台風とぶつかりボツに。
今回は、紅葉にはまだ少し早いと思いつつ、柴やん、徳さんと電車を使っての再挑戦でした。
 天候に恵まれ360°の展望は素晴らしかったです。鳳凰三山は、遠望が利く秋に景色を楽しむ山にはうってつけでした。
夜叉神峠からの縦走が一般的とは思うのですが、徳さんが一度やっているため、変則的ではありますが、鳳凰小屋からのピストンで鳳凰三山を回ってきました。喜ぶことかもしれないが、今回は特にハプニングもなく、予定通りの山行でした。
 
一日目


 韮崎駅よりタクシーでおよそ40分で御座石鉱泉に着く。
前にはバスが御座石鉱泉入り口までしか入らず、1時間ほど林道歩きを強いられたが、今はバスも登山口まで入っていた。御座石鉱泉では水を分けてもらえる。


 登山口からは急登が続く。西ノ平で一息付けるが、旭岳、
燕頭山まで再びひたすら急登。
途中から北に八ヶ岳を見渡せる。広い裾野は立派だが、赤岳を中心に凸凹した姿はあまりカッコ良い姿ではない。燕頭山の山頂は展望なし。

そこから鳳凰小屋までは、のどかな山歩き。明日登る地蔵岳のオベリスクを遠望しつつ、2時間弱で小屋に着く。
小屋の入り口前には、テーブル席があり、ビールを飲んだり自炊したりの談笑の場となっていた。ビールは沢水で冷やしており、350ol600円。
晩飯はカレーで、おかわり自由でした。食後各コースの説明有り。
青木鉱泉に下る、薬師岳からの中道、ドンドコ沢コースは、コースタイムより時間がかかるとの話有り。(有名な確執はまだ続いているのかな?)
本日は40名ほどの宿泊。別館に案内され悠々としたスペースで寝ることが出来た。
ただ、食後はぶるぶる震えるぐらい寒かった。

二日目
 朝は5時半に小屋を出発。まだ外は暗い。

直接、地蔵岳と観音岳の間の、分岐地点に向かう。
展望がない木々に挟まれた登山道を登り、稜線に出ると、
突然目の前に展望が開け、北岳の勇姿が飛び込んできた。



観音岳に向かう稜線からは、雲の上に顔出す富士山を望むことが出来た。



稜線から振り返れば、地蔵岳、甲斐駒ヶ岳、そして遠くには槍、穂高、大キレットも見える。


日も高くなり、観音岳の山頂には、登山者が沢山集まってきた。
ここから薬師岳までは、目と鼻の先。
白峰三山、南アルプスの展望をゆっくり楽しみながら、安心して歩ける、稜線が続く。「来て良かったな。」と思えるひととき。鳳凰三山は、最高の大展望台でありました。



←薬師岳の先に見える白峰三山(北岳、間ノ岳、農取岳)
(トップページの写真をコレに変更しました)



薬師岳で展望を楽しんだ後、再び観音岳に戻り地蔵岳を目指す。

オベリスクからの景色

オベリスク


子供を授かりたい人は、地蔵岳の地蔵をひとつ麓に持ち帰る。そして子供が出来たときには、新しい地蔵と持ち帰った地蔵を山頂に戻す。
              地蔵岳からの甲斐駒ヶ岳


ドンドコ沢コースは結構長い。
五色ケ滝で昼食を食べていると、滝を見に来たという母娘が下から上がってきた。
そこから、ひたすら下り、鳳凰小屋より3時間半で青木鉱泉に着いた。
青木鉱泉の風呂が1000円と高いが、他に選べないので利用する。車が入るにも関わらず、ビールは中瓶800円。飲みたいのをぐっと我慢して、韮崎駅まで我慢する。無性にラーメンが食べたくなり、駅前で探すが飲食店は見当たらない。駅売店で缶ビールを買い、ベンチで飲みながら今回の山行は解散となった。
中央線から横浜駅に直行する「ハマカイジ」に乗車し、駅弁を食べながら今日の景色を思い出した。
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ワンポイントアドバイス

<参考コースタイム>

■一日目(10時20分スタート、15時20分着)
  御座石鉱泉→13:15燕頭山→鳳凰小屋

■二日目(5時30分スタート、14時20分着)
  鳳凰小屋→鳳凰小屋分岐→観音岳→7:35薬師岳→観音岳経由→
  8:45地蔵岳→10:50鳳凰小屋→ドンドコ沢コース→青木鉱泉

<アドバイス>
1、鳳凰小屋と地蔵岳の間はザレており、下りに使う方がよい。
2、ドンドコ沢の滝は、五色ヶ滝が一番立派。
3.鳳凰小屋のトイレは、収容人数の割に2つと少ない。
4.小屋の弁当は1000円だが、がっかりするので自分で用意した方がよい。
5.青木鉱泉の風呂1000円も高い。
6.交通費 韮崎→御座石鉱泉 タクシー6310円。
        青木鉱泉→韮崎 バス1700円
7.鳳凰三山は、南アルプスから、八ヶ岳、遠くには北アルプスも見渡せる。
  甲斐駒、富士山の眺めも素晴らしく、是非展望の良いときに登るべし。
8.オベリスクの頂上には、ザイルが張られている。