W8 泪のエンジン交換!




北海道在住の三四郎よりエンジン交換レポートです。

 私のW8は、アーバングレーのワゴンで2003年モデルです。発注は2002年7月だったのに届いたのは11月でした。
 今、考えればエンジン不調の兆候はあったのかもしれません。2003年10月に高速道路を3時間あまり走ったらエンジンの警告灯が点灯したので、最寄りのディーラーでみてもらいました。その時はセンサーの異常ということで何も問題ありませんでした、と診断されました。その3週間後、エンジンの回転にムラがあり、アイドリングも安定しないといった症状が発生して、ディーラーに入院しました。原因は、8個の点火装置のうち1個が電圧不良の異常を起こしていたそうで、VWJの指示により正常だった7個を含む8個全てを交換するという対応をして頂きました。

 そして悪夢のようなトラブルが発生しました。12月の初旬だったでしょうか、雪の降る氷点下の高速道路を夕方から3時間ほど走行しておりました。そうしたらエンジンから異音が・・・。警告灯も点灯しないし、特にパワーが落ちたといった感じはありませんでしたが、不安だったので80km/hに減速して次の料金所で降りました。道路公団の駐車場に入り、車を止めてみると「ガラガラガラ」とディーゼルエンジンのようなアイドリング音がするので、購入ディーラーに電話して音を聞いて貰ったところ「すぐにエンジンを止めて下さい」との指示があったのでエンジンを切りました。迎えが来るまでの間、滅茶苦茶寒かったので(命の危険を感じるほど!)エンジンをかけて暖をとろうと思ったのですが、もうエンジンは動きませんでした。購入から13ヶ月・走行距離約15000kmの命でした。

 ディラーから迎えに来た担当セールスと帰路の車中で「サービススタッフから聞いたけどW8のエンジンは工賃込みで400万円近くするらしいですよ〜」とか「クレーム対応かどうかは即答できません」とか恐ろしい話を聞かされお先真っ暗になりました。
 翌日は日曜日だったため月曜日に、販売ディーラーがVWJに連絡を入れたそうです。普通はスグに、クレーム対応の是非と修理対応の指示が出るらしいですが、この時は即答しなかったそうです。そして後で「××について」とか「△△はどうなっている?」といった車やエンジンに関する問い合わせと、膨大な量の書類提出をWVJから求められたとのことです。問い合わせは翌日も翌々日もあったらしく、VWJも対応に慎重になっていることが、うかがい知ることが出来ました。その待たされている間、私も不安で不安で・・・女房には自腹修理なら買い換えだね!と迫られるし・・・そのな時に、同じような案件は無いかとネット上で探していて「Club W8」のHPを見つけた次第です。「不安でどうしようもない」といった書き込みをしたところ、多くの方々から心温まる支援の声を頂き、気分的に助けられました。

 VWJから最終的な回答が出たのが木曜の夜か金曜の朝か、記憶が定かでないですが、結果的に「クレーム対応」となりました。日本に1機のみ確保してあるW8エンジンが届くまでに1週間、届いてから載せかえに1週間、その後の細々とした修理に10日間(年末年始休業含む)と完全復活までに約1ヶ月かかりました。

 故障原因は、豊橋にあるVWJの施設で現在究明中だそうです。販売ディーラーの所見は、「タイミングチェーン(ベルトでないのですチェーン!さすが・・・)がゆるんでいた」「オイルポンプに異常があった」の2点どちらかが先に発生して「エンジンブロックに損傷」を与えた可能性がある、と言っていました。正式に原因が究明されれば「サービスキャンペーン」とか「リコール」とか有るかもしれませんね。

 今回のトラブルでは、皆様の御声援があり本当に助かりました。今後とも宜しくお付き合いお願いします。 

W8エンジン木箱
投稿日時:12/19(金)06:30:21

W8エンジンが入ってきた木箱です。
大人3人が入りそうな巨大な箱でした。
この撮影中にデジカメを落下させてしまい
壊してしまいました!
この貴重な見学が出来るときに!!!
しかたがなく携帯電話のカメラを活用することにしました。
箱のラベルに「01.10.03 23:53」って記載があるのですが、エンジンの製造年月日でしょうか?
そんな早い時期からW8エンジンが生産されていたのか疑問です。
新品エンジンです
投稿日時:12/20(土)06:17:07

新品のエンジンと最初から使っていたミッションです。
VWでエンジンを送ってもらうと本当にエンジンだけでコネクターやベルト類は、付属しないのが普通らしいのですが
W8は全部そろって居るいる状態で届いたそうです。

従って、結構簡単に交換できるかと思ったらマニホールド部分は溶接が必要だったりして結構大変らしいです。

ミッションは伝統のZF製で、W8用の完全オリジナルらしいです。

交換作業には、アウディの整備の方も助っ人(勉強のためかも?)として来ていました。
(デジカメ壊れてしまったので携帯電話のカメラで撮影です。)
W8交換
投稿日時:12/20(土)06:31:15

1枚目は、エンジンからインジェクターを取り外した状態です。
8個の穴が確認できると思います。

2枚目は、セルモーターです。8気筒なので馬鹿デッカイのかな?
と思っていましたが以外に小さかったです。
横のチューブは歯磨き粉くらいの大きさなので比較して下さい。

3枚目は、フライホイールです。これがZF製のミッションに繋がります。

4枚目が、シャフトの先端です。これがミッションの最後部に繋がります。

携帯電話のカメラなので写真が粗いです。スイマセン・・・
機関なしパサート
投稿日時:12/24(水)03:32:06

エンジンが無い状態のパサートです。
エンジンを交換するには、前部のパーツを全て取り外す必要があるそうです。

シャーシの骨が国産では考えられないような太さで車体の頑丈さを改めて実感しました。

(写真が小さく何だかよくわからないかもしれませんスイマセン・・・)

















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