HASSELBLADについて
ここでの、HASSELBLADは、1954年のSWからをHASSELBLADとしてお話しします。
1957年10月今までのフォーカルプレーンシャッターを廃し、レンズ側にシンクロコンパーを内蔵した500Cが発表されました。500Cは1970年に500C/M(モデファイド)に改良される。このモデルはフォーカシングスクリーンを自由に交換できるタイプである。500C後期の中にも少数スクリーンの交換できるタイプも存在します。
1954年世界中を震撼させたライカM3が登場、その陰でHASSELBLADはBIOGON 38mmf4.5を搭載した「シュープリーム・ワイドアングル」を発表しましたが、すぐに名前をSWに変更されました。1959年には、シャッターをセルフコッキングに改良したSWCを発売しました。
この後発売されたカメラには興味がありませんので、割愛させていただきます。(笑)
HASSELBLADへの思い
あれは大学生の頃、ハッセルが欲しくて欲しくて仕方がなかったのです。確か500C/Mのセットが35万円ほどだったと思います。この価格は学生の私にとって、とんでもない大金でした。標準セットを無理して買っても次のレンズが買えない・・・・ せめてゾナー150mmは欲しい!これは当時ツアイスが最高のレンズだと思っていた、若かりしコンタックスかぶれの私でした。そもそも35万ぐらいであれば、学生の私でもバイトをすれば、何とかなる価格ではありましたが、1957年発売当初では、個人で買えるような金額ではなかったはずです。その高くて高嶺の花であったはずのハッセルが今標準セットで11万円台からあります。まあ交換レンズはそれなりに高いわけですが、お世話になっているK-repairさんでは、「やけくそ価格」で市価の半額以下の値段で出たりするのです。安い上に保証期間も自然故障に対しては無期限ですから、とても安心なのです。これは買わない手はない!で、いきなりフルセットを揃えてしまったわけです。それもSWCも一緒にあ〜、写真機道楽・・・ K-repairさんのセールと生命保険の満期の時期が重なったのが運の尽きでした。機材は一流、腕はど素人^^;; まあポラパックがないのはご愛敬なのですが^^ ハッセルが安い今、お薦めの1台です。(因みに私は1台では終わりませんでした(爆))
豆知識
みなさんは、ハッセルのボディとマガジンのシリアル番号の頭文字2文字で製造年を判別できるのをご存じでしょうか?
便利ですので、憶えてください。
「VHPICTURES」(VHは、ビクター・ハッセルブラッドの略です。)が
「1234567890」に対応しており、シリアル番号の頭文字2文字は西暦年の下二桁を意味します。
例)TC○○○○○○であれば、T→6でC→5ですから、1965年製となります。
購入時の注意点
ここでは、ハッセル独特のチェックする点を記述します。
1 フィルムマガジンの外枠と中枠の番号が合っているか?
2 ボディとマガジンの結合部はがたついていないか?
3 巻き上げはクランクか?(ノブ式よりも快適)
4 500Cの場合、フォーカシングスクリーンを交換できるタイプか?
5 スクリーンは何か?(アキュートなんかが入っていれば、超ラッキーです。)
6 マガジンに引き蓋を入れっぱなしにしている店では買わないほうが無難です。(理由はお作法で解説)
7 ハッセルの故障の90%以上はマガジンが原因です。コマ間チェックをされているかは要確認です。
いずれにしろ、保証のしっかりとした信頼できるお店での購入をお勧めします。
HASSELBLADのお作法
1 マガジンに引き蓋を入れっぱなしにしない。
これをしておくと、中のテレンプ(遮光用の素材)が劣化し、光線漏れを起こしてしまい、
いらぬ出費をする羽目になります。
これは意外にも知られておらず、店に置いてあるハッセルは新品中古を問わず、入れっぱ
なしにされている場合が多いです。
2 使わないときには、シャッタ−を切っておく。
シャッターがチャージされたままになっていると、シャッターにテンションがかかったままに
なっており、シャッターの寿命に影響します。
3 全般に言えることですが、無理な力は加えないこと!動かないときに無理矢理動かそうとし
ないこと!下手をすると10万円近く授業料を払うことになってしまいます^^;;
4 低速シャッター時(1秒から1/15秒)は、シャッターが閉じるまでシャッターボタンを
はなさないこと。
ハッセルの場合シャッターボタンを早くはなすとバックシャッターが閉じてしまい、正確な
露光が与えられません。
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