R−Bodies(Leicaflex)について
普通”Leica”といえば、M型またはバルナックを想像されるでしょう。その陰に隠れてライカの一眼レフが存在します。
1965年一眼レフ版M型をターゲットにLeicaflexスタンダードが発売されました。ライツ社が持つ技術のすべてを注ぎ込んだ傑作のはずだったのですが、ファインダー中央のマイクロプリズムでしかピントが合わせられない、露出計が外部測光であることが受け入れられず失敗となりました・・・これがライツ社の悲劇の始まりだったかもしれません。1968年全面でピント合わせを可能とし、露出計もTTL測光になったLeicaflex SLが発売されました。その後SL2・R3・R4・R4s・R4s−2・R5・R6・R−E・R7・R6.2・R8と製造されだのです。レンズも当初1カムだった物が2カム・3カム・ROM付きと進化しました。ライカ社のSLRの魅力は実はレンズにあると言っても過言ではありません。
R−Bodies(Leicaflex)への思い
若かりしコンタックスかぶれの私は、「ライカを使うのならM型、SLRならばコンタックスで十分!」と言い張っていました。この考えはつい最近まで続いていたのですが、Rのレンズが素晴らしいことは否定できないと感じだしていたのです。インターネットで知り合ったエルマー氏が先にR病に感染してしまい。そのRウィルスを私にうつすため、毎日のようにメールで「ライカ一眼レフ普及委員会」を掲げ、Rの良さを呪文のように唱えて勧誘しつづけました・・・。Rには絶対に行かないと言い張っていた私は、意地もありましたので、Rに行かずに、なんとエルマリート90付きのスタンダードをオークションで落札してしまったのです(爆)。当然のようにズミクロン50も必要なので、スタンダードを落とした次の日にズミクロン50も落札してしまいました。アメリカから届いたスタンダードを清掃し、レンズクリーニングを渡辺さんにやってもらうべく、K-repairさんを訪問しました。クリーニングを待っている間に、商品棚を見ているとズミルックス50が”やけくそ価格”であるではないか・・・ふらふらとやっぱり購入してしまったのです(爆) あ〜、写真機道楽・・・。 スタンダードをテスターにかけていもらったところ、メーターは死んでいる物のシャッターは制度十分とのこと。もうけ物で!^^ というのも、ライカのSLRは壊れやすく直しにくいで有名なのです。その分中古価格は安いのですが、反面修理代は目が飛び出るほど高いです。(絶句)最近ライカ指定の修理店となった関東カメラサービスでさえ、とても高い!もっと修理代が安くなるように努力していただきたい!と強く主張します。今後は初期型エルマリート35をゲットするべく、狙っている今日この頃です。Rには行かないと決めていたときには、1カム・2カムのレンズは格安で転がっていたのですが、今はライカのSLRも見直され価格が急騰してしまっているのです。Mほどひどくありませんが^^;; こんなことならもっと早くに・・・皮肉なものです。
豆知識
みなさんは、カムの話をご存じでしょうか?
ライカの一眼を使うときには、このカムが重要なキーポイントとなります。
1カム Leicaflex スタンダードでは開放測光。SLからR7では絞り込み測光。
R8は使用不可。
2カム Leicaflex スタンダード、SL及びSL2では開放測光。R3からR7では絞り込み測光。
R8は使用不可。
3カム Leicaflex スタンダード、SL及びSL2では開放測光。
R3からR7では開放測光(一部制限あり)。R8では開放測光。
Rオンリーカム Leicaflex スタンダード、SL及びSL2では使用不可。
R3からR8では開放測光。
ROM付き Leicaflex スタンダード、SL及びSL2では使用不可。
R3からR8での開放測光及びストロボTTL時の距離情報伝達。
ライカ社では、正規サービスとしてこのカムの改造を行っていました。(今もしているのだろうか?)
購入時の注意点
ここでは、ライカ一眼レフのチェックする点を記述します。
1 レンズの場合、カムの確認は不可欠です。
2 保証があるか?
ライカの一眼レフは壊れる物と思って買いましょう。壊れなければ、あなたはラッキーです。^^
3 露出計は動いているか?
4 操作確認をする事。(あたりまえか・・・?)
いずれにしろ、保証のしっかりとした信頼できるお店での購入をお勧めします。
R−Bodies(Leicaflex)のお作法
1 カメラは壊れる物と考えましょう。
2 カメラはレンズを使うためだけのブラックボックスと考えましょう。
3 場合によっては、ライカの一眼レフをあきらめ、アダプターを使用し国産一願レフを使う手もあります。
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