ぼくには家族がいる。

血がつながっている父親。

母親はぼくの中でもういない。

 

存在を消した。

 

ぼくのことを酷いと親戚は言う。


自分の母親なのに


その言葉を何回と聞いてきた。

今では言わなくなったが母親の言葉を口にするだけで

雰囲気が変わるぼくを知っているので口に出さなくなったのだ。

そんなぼくにも新しい家族ができた。

それはぼくしか思ってはいない。

血はつながっていなくても

ぼくはその人達を家族だと思い

心配し

喜びを分け与え

困難あればすぐに駆けつけたいと思う。

 

「お前の家族はぼくの家族だ。ぼくの家族はお前の家族だ」

 

 

血より濃いものは必ずある




 

 

戻る