恋人との口付け
触れる瞬間、鼓動が高鳴り
少しの沈黙
その時は思考は停止
ただ、唇のみが意思を持つ
離した後は、なぜかぎこちなく
またもう一度したくなる
キスとはそういうものだ
セックスよりも純真で
心が触れる行為の一つ
でも、寂しいキスだってある
ぼくがそれを味わったのは二回
一回目は正直意味がわからなかった
言われても、頭にクエスチョンマークがいっぱいだった
それだけ経験が足りないのか
二回目は君と最後にキスしたとき
長く唇を合わせていて、なぜか涙が出そうになった
幸せな瞬間であるにもかかわらずだ
そのとき初めて解ったんだ
ああ、これが寂しいキスなんだって
キスしたら、また同じような心景が思い浮かぶかもしれない
でも・・・・・・・
だから今でもぼくは戦っている
その戦いには終わりはないのかもしれない