日記一覧

2008/02/14

無菌室ふたりぽっち

今月1日発行の『論座』(朝日新聞社)で
「無菌室ふたりぽっち」という短期連載がはじまった。
朝日新聞社勤務の記者とカメラマンの闘病記だ。
記者は『週刊朝日』の今田さんという男性で、
「ワタナベ・コウの街角コレクション」の担当記者。

彼が白血病を発病したのは『週刊朝日』から
朝日新聞の経済部へ異動したあと。
彼が異動するとき、私の連載は終了を告げられていなかった。
新しい担当者まで紹介されていたのに、
彼が完全にいなくなった途端に
デスク(副編集長)の人から終了を告げられた。

しかも、最初の電話は
「どうしようかなあって考えているんですよ」だった。
あの人は最初に会ったときから嫌いだ。
しかし、「コウさんはなにに遠慮しているのかわからないけど、
歯切れがわるい」という評価は正しかったかもしれない。

今田さんは口内炎が治らないのをきっかけに検査を受け、
医師から白血病だと告げられる。
今田さんは休憩3000円のカプセルホテルに入ってひとり、泣く。
4歳の娘と妊娠8ヶ月の妻とおなかの中の赤ちゃんに対して
「ごめんな、パパ、死ぬかもしれない」とつぶやく。

今田さんは昨年春に再び『週刊朝日』編集部に異動し、
現在も入退院を繰り返しながら白血病と闘っている。
昨年6月に4人で今田さんに会った。

今田さんは以前よりも太っていた。
髪にはパーマが……と思ったら、
「いちど全部抜けて、そのあと体質が変わったみたいで、
天然パーマになっちゃったんですよ」と言っていた。

あの日、ツルシが撮ったのがクレヤン7号24ページの写真だ。
今田さんは早稲田大学の学生時代、
ツルシのいた『週刊スパ!』編集部でアルバイトしていたのだ。

私はいまだに「評判がよかったにもかかわらず」(今田氏証言)
突然連載の終了を告げられたことをすごく恨みに思っている。
書きながら成長していくタイプなのに(私のこと)。

昨年今田さんに会ったとき
「連載を復活してください」とおねがいした。
今の状態では担当を持てないのでと今田さんは言った。
必ず担当が持てるようになって、
私の連載、復活してくださいね、今田さん!