日記一覧

2008/02/17

アイロンとやかんと標準語

Aさんがアイロンのかけ面をピタピタ素手で叩いていた。
ビックリして「ヤケドしますよ」といったら、
Aさんは「あったまっていないみたいです」といった。

前日まで普通に使っていたアイロンが突然通電しなくなった。
少し前までほかにもアイロンは3台あったのだが、
どれもいい状態のものではなかったので年末に捨てた。
いい状態ではないといっても通電していたわけで、
今になって思えば、捨てなきゃよかった。

「アイロンのかわりになるものって、なにかな」。
私がつぶやくと、Bさんが「やかんとか」といった。
なるほどと思い、水を入れたやかんを火にかける。

Bさんは大阪の出身だ。
東京にやってきてまだ1年だという。
はじめて教室にやってきたとき、関西のアクセントで話すので
「関西の出身ですか?」とたずねたら
「えっ、わかりますか?」とBさんはいった。
「これでも標準語っぽく話しているつもりなんですけど」。

大阪の教室に参加している人たちは、Bさん程度の関西弁を話す。
ように私には聞こえる。てことは、もしかして、
彼女たちも「標準語っぽく」話しているつもりなんだろうか。
てことは、もしかして、本物の関西弁というのは、
もっとぜんぜん聞き取れないものなんだろうか。

以前、大阪の教室に参加した人で、私が話しかけると黙る人がいた。
大阪のスタッフが話しかけると答える。
なにか気にさわることをしたんだろうか、
と昼食のときにスタッフに話したら、山陰地方出身のスタッフが
「私にも黙っているから、
たぶん、標準語っぽい人と話すのが苦手な人なんですよ」という。
そういえば、彼女はあんまり関西弁ぽくない。
「こっちにはそういう人ってわりといるんですよ」と教えてくれた。

東京の教室では、何度か「センセーは関西出身ですか?」
と聞かれたことがある。
私の「家庭科」のアクセントが関西っぽいんだそうだ。
そう聞いてきた人たちはどの人もまるで標準語だったが
「関西出身なんで、すぐにわかりました」というのだ。
まあ、そもそも標準語ってやつがどんななんだ。

沸騰したお湯の入ったやかんで、
接着芯をはろうとしてみたが、ダメだった。