待望のマフラー交換。私にとってはかなりの大技でしたが、作業の方は以外とスムーズに進行しました。 |
作業の前に | 私のグラは作業時点で走行距離16,000kmでしたが、ボルト類は前評判通りかなり焼きが入っており、取り外しにかなり苦労しました。 少なくとも作業の30分前くらいに、たっぷりとボルトやネジ穴に556などの潤滑油の吹き付けを行い、各部に浸透させることをオススメします。 固いようなら、真鍮ブラシなどで錆を清掃しながら気長に浸透するのを待つのがイイと思います。 それでも緩まないようなら、一気に力を込めて外すか、作業をあきらめショップにする事をオススメします。最悪、ボルトが折れてしまえば、かなりの出費になりますので。 少なくともネジ穴をなめないようにしっかりと固定して作業すれば99%大丈夫だと思います。 |
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作業前のグラ。今回はウマを4箇所にかけて作業しました。 |
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マフラー取り外し | N1マフラーはフロントパイプ+リアピースの構成となっており、今回の作業では、触媒以降の純正メインマフラー、リアサイレンサーを取り外します。ちなみにグランディスのエキゾーストシステムは、メインマフラー(ちょうど運転席の下)、リアサイレンサー前後の3箇所にあるブッシュのみで固定されています。 作業手順は、リアサイレンサー取り外し、メインマフラー取り外しの2工程となりますが、メインマフラー取り外しの際は触媒部分をフロアジャッキなどで保持する方が安全です。 私は3つのブッシュのみで固定されていることを知らなかったため、メインマフラー取り外し時、顔面に触媒が落ちてきて痛い目に遭いました。(ご参考まで) |
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A)リアサイレンサー取り外し | リアサイレンサーは前後2箇所のブッシュで固定されています。作業前にブッシュに潤滑油(ゴム成分を侵さないようなものをご使用下さい)を吹き付け、抜けやすくしておくと作業が楽です。 メインマフラーとリアサイレンサーのフランジ部分を固定しているボルトを外します。今回はガスケットが付いており新品に交換しましたが、かなり焼けており再使用は難しい状態でした。 ボルトが外れたなら、さきほど注油して置いたゴムブッシュを取り外しリアサイレンサーを外します。 |
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B)メインマフラー取り外し | 今回の作業上、一番の難関でした。触媒部分とメインマフラーを固定しているボルトがひどく焼き付いており、真鍮ブラシで洗浄しながら格闘すること20分、ようやく外すことが出来ました。 メインマフラーは一箇所のブッシュのみで固定されていましたが、触媒ちかくのせいか、硫黄成分に侵されたように黄色く変色した上に伸びきっており、本来の弾力性を失っていました。 今回はブッシュ交換を予定していたため、リアサイレンサー固定用に使用していた純正ブッシュを移植しました。(強化ブッシュを用いる予定でしたがかなり固く、フロント部分は断念しました) なお取り外しの際は、くれぐれも触媒の落下にご注意下さい。 |
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メインマフラー取り外し後とN1装着後。 |
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N1マフラー取付 | N1マフラーは純正品と違い、フロントピースとリアピースの長さが違うため、リアピースのみの交換では作業が出来ませんでした。エキマグ2の場合は純正品と同じ長さのため問題はありませんが、N1はその点で降りかと思います。 取付作業は前述の取り外し作業の逆で、フロントピース、リアピースの順で取付を行います。 クラックスのエアロがかなりのボリュームがあったため、エアロとの干渉を心配しましたが、結局、周囲は最低1?以上のクリアランスを確保でき、メーカーが指摘していた加工は必要ありませんでした。 なおメーカーは、純正エアロでも加工を要すると公表しています。(今回の作業を見る限り、その必要はないと思います) |
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純正とN1の比較。メインサイレンサーの大きさがずいぶんと違います。 |
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インプレッション | N1マフラーは、いわゆる爆音系のマフラーではなく、どちらかというと重低音系のマフラーです。音量はサイレンサーなしで保安基準に適合しており、外で聞くエキゾーストサウンドは、かなりジェントルです。 しかし、運転席下にかなり大きめのメインマフラー(純正リアサイレンサーを一回り小さくした位の大きさ)が入るため、室内は外で聞く以上に重低音が響きます。とくに2,000〜3,000回転といった実用化回転域でのこもり音が気になります。しかし慣れてしまえば、それはそれでいいものだと最近では考えています。なお4,000回転辺りからはふけが良くなるせいか、急に静かになります。 私のグラには純正置き換えエアフィルターが装着されており、相性はまずまずのようです。心配していた低・中速域でのトルクの痩せもありませんが、スーパーパワーフローのようなむき出しのエアフィルターを装着すれば、さらに吹け上がりが良くなるのではと思います。 |