グランディスはGDIゆえ、V字カットされたちょっと特殊なスパークプラグを使用しています。今回は短命のイリジウムプラグではなく、同じくV字カットの施されたスピリットファイヤー3を取り付けてみました。

 

 

作業の前に  作業当時はグランディスML上でイリジウムプラグが流行っていました。しかし、失火したりかぶったりと個体差がかなり見られたため、今回は無難にスピリットファイヤー3(以下SF3)を選びました。
 今回の作業はGDIの特徴上、かなり奥まったところにプラグがあるために、ディープソケット及びロングエクステンションが必要となります。
イグニッションコイル取り外し まずは、エンジンカバーを取り外します。するとボルト止めされたイグニッションコイル(四角い箱上のもの)が見えるので、これを取り外します。当然コネクターも取り外します。
イグニッションコイルは2ピースで構成されていますの垂直に抜き取ってください。
プラグ取り外し 用意したディープソケットレンチを用いて既存のスパークプラグを取り外します。磁石付きのソケットを極力使用するようにしてください。プラグを簡単に抜き取ることが出来ます。
プラグ取付  ここでSF3を取り付けるのですが、取付には手で感触が分かるようにラチェットを使用せず、ネジ山をなめる事がないように、慎重に締め付けてください。手で締め付けることが出来なくなったら、ラチェットレンチに切替え、人差し指一本で締め付けられる程度で抑えます。
 強く締め付けすぎるとガスケットの破損を招き、ガス漏れが発生しますのでご注意下さい。
インプレッション  SF3はイリジウムプラグのように、いわゆるレーシングプラグではなく、純正プラグの性能をアップさせたようなものと考えてください。特徴は極細電極+V字カットで、それぞれにプラチナを用いていることで、電極の太さはイリジウムプラグのそれにはかないません。
 しかし寿命の点では、30,000kmほどらしく、私の場合5,000kmごとに点検・清掃を行っていますが、電極などの摩耗はほとんど見られません。取替後は、劇的な加速感アップなどは感じられませんが、若干ながら純正状態より加速は良くなったと思われます。
結構お手軽なチューンアップですが、今回1本3,500円という費用の割には、それに見合うような効果がなかったのが残念です。もう一度、純正に交換してフィーリングの違いを確かめたいと思います。

(左上) 純正プラグ(右)とスピリットファイヤー(左)

(右上) 純正の電極も複雑な形をしています。スピリットファイヤーはV字カットになっています。なおリーチ長(ナット部分から先端までの長さ)が純正のそれに比べ、スピリットファイヤーの方が短いです(より燃焼室から遠い)

(左)  先端の比較。スピリットファイヤーの電極の細さが分かると思います。なおV字カットされている部分にもプラチナ電極が用いられています。
    しかし純正プラグは汚れていますね。(これでもまだ5,000Km使用)これだと黒煙も出るわけですね。