念願の車高調。リアは調整が出来ませんがフロントはかなり落ちます。
必然的にアゴを擦りやすくなります。
やっぱり、見た目と機能は別物ですね・・・・・

なお今回は取付をショップに依頼したため、取付レポートはございませんが、足回りの画像と調整方法について簡単にご説明します。

 

 

基本性能  グランディス用の車高調は、現在数社からリリースされています。いずれもリアの調整方法から大きく分類すると、エア調整式(フロント=ネジ調整式)、スペーサー調整式(フロント=ネジ調整式)、リア調整なし、ハイドロ、ワンオフとなると思います。
 お手ごろ価格の車高調では、ヴァカンツァ車高調、テイン車高調が代表選手にあげられます。
 ヴァカンツァは、フロントネジ調整・リアスペーサー調整で、アッパーマウントにはピロアッパーが装着されフロントのキャンバー調整が可能です。鬼キャン仕様や微妙なキャンバー調整を行うにはとても優れています。
 またピロアッパーの場合、ハンドリングのダイレクト感、路面への追従性、路面情報などはドライバーに非常に伝わりやすいようです。
 しかし反面、ダイレクトに情報を収集するため、ドライバーの疲労、乗り心地の悪化が顕著となるため、乗り心地を取るか、それともスポーティー感を取るかでかなり迷うものと思います。
 一方のテインは、フロントネジ調整、リア調整なしの仕様で、アッパーマウントは純正アッパーの流用となります。そのためキャンバー調整やダイレクト感は薄れてしまいますが、純正アッパー流用のため乗り心地の悪化は免れそうです。
 今回、車高調の選定に当たっては、第一に家族ユースに耐えうる乗り心地を掲げたため、自ずとテイン車高調を選ぶこととなりました。

フロントのみ調整式であることが一目瞭然ですね。
現在の基準シート位置はメーカー推奨の55mmです(なおFFの場合は45mm)
この位置でいくとフロントフェンダーとのクリアランス指3本(約5cm)程度で、やや腰高に見えますが、クラックスのエアロの場合、これくらいにしておかないと擦ってしまうので仕方ありません。
車高調整について TEINの場合は、フロントのみの調整ですので作業は、フロントジャッキアップのみで可能です。
通常、車高調整を行う場合、スプリングを締める(車高を落とす)場合には、スプリングコンプレッサーで一度スプリングを縮めたうえで調整を行いますが、TEINの場合は、柔らかいためコンプレッサーなしで調整が可能でした。
(これは非常に助かりました)
よって作業自体も慣れてしまえば、ジャッキアップから終了まで30分もかからないものと思います。
インプレッション  今回は取付作業及び初期の車高調整をショップに依頼し、ねらい通りの車高を出してもらいました。ショップから帰ってきたグラの状態は...
フロント:指2本(約3cm)
リ  ア:クリアランスなし
 私が理想としていたグランディスのプロポーションは、攻撃的な「前下がり」でしたが、今回の設定はドンピシャで、ややヒップアップした状態でした。リアが調整式でないのにクリアランスなし(フェンダーとの干渉はないです)なのには驚きでした。
 さて、次は実装インプレッションですが、MYグラはご存じの通り、クラックスのフルエアロを装着しており、ノーマル車高でもアゴを頻繁にする状態でした。そこからフロントだけでも確実に5cmはローダウンしており、正直言ってまともに走れる状態ではありません。(アゴ下約8cm)
 実際、コンビニへの乗り入れ、屋上駐車場へのスロープでは、例外なく擦ってしまいます。(斜め乗り入れも空しく・・・・) 挙げ句の果てにはちょっとしたバンプを越えると擦る始末。
 現在のセッティングは実用性はないのは間違いないようです。(オフ会セッティングにしよう)
 肝心要の乗り心地ですが、まだショックの当たりが出ていないのでやや固い印象で、ギャップや段差を純正に比べ大きく拾う感じがあります。しかし決して乗り心地が悪いという意味ではなく、純正に比べても乗り心地の悪化といえるようなレベルではありませんでした。
 結構ローダウンしたせいか、路面のうねりによりハンドルが取られ気味になり、ハンドルもやや重くなった感じです。でもその分、ダイレクト感は高まったのかもしれません。 ロール量も格段に抑えられ、カーブでハンドルを切ってからグラッと来るような不安感も抑えられています。これにロールバーが装着されるとさらに安定性が増すものと思います。
 なお現時点でのインプレッションは純正タイヤを基準としており、次に装着される17インチとの相性が不明のため、装着後、改めてノーマル状態、車高調+純正タイヤ、車高調+インチアップでの乗り比べをレポートしたいと思います。
300km走って分かったこと  車高調装着後、初のロングラン(大阪・京都(園部町)往復)をH12年10月9日に行いました。当日の天候は雨、それも時より激しく降る雷雨に見舞われるものでした。
 まず乗り心地ですが、そろそろ当たりが出だしたのか、次第にマイルドになってきたようです。当日のコースは高速道路、一般道では緩やかなカーブを伴う田舎道&山道でした。
 最初に驚いたのはひどいアンダーステア&フロントの横滑りです。私のグラは4WDのため、高速道路カーブの継ぎ目ではほとんど滑るようなことはなかったのですが、車高調にしてからはめちゃくちゃ滑ります。その上ひどいアンダーステアですからかなり怖い思いをしました。まあ雨の影響で滑りやすくなっていたのも一要因ですが、FF以上に横滑りするためちょっと心配です。
 山道では純正に比べ、明らかにロール量が少なくなっています。おかげで結構なハイペースでせめてしまい、これまたアンダーステアに襲われる始末。コーナリング時にブレーキングしたときにはどこまでもまっすぐに走っていき、危うく壁に激突するところでした。(これは笑い話ではありません・・・)
 帰り道では雨は止み路面も乾きだしており、先程のような恐怖感には襲われることはありませんでしたが、やっぱり限界を超えるような走り(自分の技量以上・・・)は控えた方がいいようです。
 このいきなり発生したひどいアンダーステアですが、TEINの技術スタッフに早速電話で問い合わせたところ、やはり規定値以上に車高を下げた事によるキャンバー角変化が影響しているようです。しかし見た目ではそんなにきつくネギャキャンが付いているようでもなく、最終的にはアライメント調整も必要なのかもしれません。(しかし車高調整の度にアライメント調整していたら財布が持ちませんね・・・)
 現時点では走りの限界点はノーマルと対して変わらないような気がしますが、一度規定値にセットアップして本来の走り味を確認する必要があるようです。