古語拾遺読書会            野口 一夫

 9月19日小屋平村の三木信夫当主宅(重要文化財)へ知人4人と共に行きました。当主を囲み古語拾遺の定期勉強会に参加するためです。
 徳島市,阿南市,鳴門市から医師,社長,新聞記者等様々な職業の方約11名参加し11時より少し長い昼食(いろりの間で)をはさみ4時30分頃まで,熱心にまた和気藹々と勉強及び研究討論が行われました。
 古語拾遺,古事記等を素直に理解すればするほど阿波のすばらしさが解って参りました。
 ご存じのとおり御当主は大嘗祭の時,アラタエを皇室に献上します。新しい天皇に力を与える儀式で,このアラタエが無ければ新天皇の力は半減されると言われています。
 古代忌部は,阿波から全国に発信して文化圏を広げていますが,外から阿波に入ってきた忌部はありません。
 古事記等の出雲は,阿波(海岸部周辺)にあったことが伺えます。
 これらのことを勘案しますと,今まで古事記等の定説となっていた比定地が誤りであって,古語拾遺・古事記等は,神武東征までは,阿波を舞台に書かれていると考える方が自然だと感じました。
 また,知人の1人は,「古語拾遺は祝詞で『大祓の神言』の事を書いてある」と感動していました。
 今回私は,知人に,昼食は自然米のおにぎりを食べて貰おうと娘におにぎり弁当を作ってもらいました。しかし,御当主よりカレー,ジャガ芋の差し入れもあり,今でも空(ソラ)と言われる地で,いろりを囲み和気藹々と食べる弁当は格別で,ついつい食べ過ぎてしまいました。

青春とは                    近藤 隆二

 「青春とは,ある時期を言うのではない。
 心の様相を言うのだ。更年期に入っても
 心に夢を持ち,希望を抱き,情熱を持って
 いれば青春である。
 青年であっても夢もなく,希望もなく,
 目標もなければ青春ではない。」

 と,サミュエル・ウルマンが言っています。年は老いても信念を持ち,夢と希望を持ち,情熱があれば青春である。
 私は現在,民謡の唄と三味線を指導していますが,唄を習っている最高齢者は97才の男性と96才の女性,三味線を習っている最高齢は97才の女性です。
 三人の共通点は,唄や三味線を学ぼうという意欲,希望と目標を持っている所,その他に日々の規則正しい生活7〜8時間の睡眠,早寝早起き,八分目の食事,新聞を読む,人の役に立つことを何でもしようと心掛けている点。頭の回転も早い。阿波弁で「シャッキン」である。まさに青春であります。

スダチのお嫁入り               山本 シズ子

  阿波に生まれて 徳島育ち
  あなたは これからどこ行くの
  ステキな人に気に入られ
  出会えた人を 幸せな心にしてあげて ネ

  生まれ育てられたこの土地も
  どうぞ忘れはしないでね

  どうかみんなに気に入られ
  出しゃばらず ひかえめな
  かわいい妻でいてほしい

  あったかいお家の食卓の
  料理の妻となるように
  母は,
  阿波で祈っています。

   【もぎたてスダチ シズ子 画】