誕生日が来ると 新居 弘悠
今月は阿波風の表紙を飾らせていただきました。ありがとうございました。
誕生日もあまりうれしくない歳になってきた(笑)以前はそんなことを考えていました。
ところが去年から誕生日には違った思いがあります。父親の歳を越えてしまいました。
私の父は私が子供の頃なくなりました。
人から
「お父さん早く亡くなったんですね」
といわれても
「そうかな。そんなに早かったのかな」
と思いあまり実感はありませんでした。
しかし,自分がその歳に近づくと
「もうそろそろ寿命かな?」
などと考えてしまいました。
一昨年,父親の生きた年数を超え,去年,父親が迎えたことのない誕生日を迎えると,いろいろな思いが浮かんできました。
父はまだ小さかった私と妹。
そして母を残して自分が先に行くときに
どんな思いを持ったんだろう。
また,自分の人生は父と比べてどうなんだろう?
そう考えると,誕生日は人生のいい区切り。
生きていることに感謝したいと思います。
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