合唱コンクールで   相原 詩恩

 11月21日に学校で「校内合唱コンクール」がありました。コンクールでは,各学年の組ごとで,合唱をして上手な順に金賞,銀賞,銅賞と賞をもらえます。1年生は賞はとりにくいけど,がんばりました。1年の合唱が終わって,2,3年生の合唱を聞きました。合唱を聞いて私は鳥肌が立つほどすごいと思いました。1年は元気に歌うけど,2,3年は女声と男声が調和してきれいに響く感じでした。結局賞は3年と2年がとってしまったけど,良かったです。来年は,もっときれいな声で歌って,金賞をとりたいと思いました。

器用な兄と弟       石渡 修司

 兄も弟も器用だった。木工細工やプラスチック模型などお手のものだった。母も和裁が得意で,子ども達の着物を作ってくれた,元気な間は孫達のも作っていた。そうしてみると,父はあまり器用ではなかったのかもしれない。なぜなら,兄弟の中で私ひとりが不器用であるからだ。私だけ父に似たと思えば,納得できる。
 職人さんの作業を見るのが好きだった。大工のカンナ削り,旋盤工の切削作業,本当に見事で,見あきなかった。何時間でも見ていた。よほど暇だったのだろう。それだけでなく,そのような作業に十分時間を掛けることができたのだ。効率が優先され,省略できる作業はどんどんカットされていった。
 カンナの刃を研ぐ時間の方が板を削っている時間より長いという時代だった。今は,結果が評価される。見えるところだけしか見ない,見えないものに目を注ぐことがない。本物か摸造かの違いが分からなくなってしまったのは,そんなところから生じているのではないだろうか。
 腕の違い,器用さが発揮されない,誰でもが同じように作ることができる。好いようであるけれど,寂しい。違って好い,飛び抜ける技があって好い。感動を与えることができるのは,そういうものだけだからだ。
 私は自分が不器用だから,器用な人を羨ましいと思う。私が努力しても,追いつけないと思わせてくれた方が却って気持ちいい。諦めがつくからだ。小学生時代,あまりにまずい私の絵を見て,替わって兄が描いてくれた。その絵を学校に持っていった。あまりの上手さに選ばれそうになって,緊張した。さすがに,私が描いたのではないと見抜いてくれた。器用な兄を持つと,そんな苦労もしなければならない。
「わずかな愚行は知恵や名誉より高くつく」コヘレトの言葉10:1

キャンドル・サービス   石渡 路子

 12月の教会はクリスマス一色です。子どもクリスマス会から始まり,クリスマス礼拝,みんなで楽しむ祝会,そして最後がキャンドル・サービスです。ヨーロッパの大聖堂でのクリスマスはきっときらびやかでしょう。でも,この日本の小さな教会で行われるキャンドル・サービスの方が最初に行われたキャンドル・サービスに近いかもしれません。
 最初のキャンドル・サービスは赤ん坊のイエスさま,母マリアと父ヨセフだけでした。イエスさまが生まれたのは宿屋の家畜小屋でした。宿屋に泊ることができなかったからです。ヨセフとマリアは貧しかったのです。
 この家族を見て,惨めと思いますか。そう,誰もお祝いに来てはくれなかったのですから。ただ,野宿し,羊の番をしていた羊飼いたちだけが訪ねて来てくれました。羊飼いたちも貧しかったのです。なにもお祝いを持ってくることができません。ただ,天使たちの言葉を伝えてくれました。
 「今日ダビデの町で,あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシア(キリスト)である。あなたがたは,布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう」(ルカ福音書2:11-12)。
 貧しいヨセフとマリアのところに貧しい羊飼いたちがお祝いに来てくれました。そこにクリスマスをお祝いする本当の姿があるように思います。私達の教会も12月24日(金)夜7時からキャンドル・サービスを行います。小さな小さなクリスマスです。電気の明かりを消し,キャンドル(ろうそく)を灯して,イエスさまのお誕生をお祝いします。
 是非,教会のクリスマスにいらしてください。「そうか,これが本当のクリスマスなのか」と思っていただけるでしょう。

はじめまして!     陶久 大樹

 皆さん,初めまして。僕は陶久大樹です。「すえひさたいき」と読みます。年は27歳で阿南市役所臨時職員として働いています。今回は三村さんのご紹介で,この『波阿波』に投稿させていただくこととなりました。刺激的な文集に自分の文章が掲載されるなんて!!とても嬉しいです,三村さんありがとうございます。
 初めての投稿で緊張します。初回のテーマは「阿南市の魅力ってなんだろう?!」と自分なりに考えてみました。その自分なりの考えを綴ってみます。
 阿南市の魅力・・・先ず,名前がいい!『あなん』は「あ」から始まり「ん」で終わります,日本全国でこのような地名は珍しいはずです。始まりと終わりの地・・・どこかファンタジーな匂いがしませんか♪あとアルファベットでは『ANAN』=「アンアン」になりファッション雑誌によくある「かわいい響き」の街として,親しめると思います。
 そして,次の魅力は・・・情熱的な人が沢山います。仕事に熱い,趣味に熱い,とにかく熱い!ていうか暑苦しい!!というくらいまで熱中してしまう人が多い気がします。熱中症です。そんな熱い人々のパワーを頂きながら僕も日々の生活を楽しんでいます。目指せ,県一番のパワースポット♪
 初回の投稿は阿南市の魅力について自分の考えを綴りました。まだまだ,魅力的なものが沢山ありますがそれは次第に投稿していきます。拙い文章に最後までお付き合い下さり誠に有難うございます。一句できたので詠みます。

 阿南はね  何もないけど  良いんだよ

 ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。