対空 GUNSmode 概要

 

マニュアル18-14〜辺りを一緒にご覧下さい。

 

まずは F-16 についている cannon について。

M61A1 20mm cannon とやらが装備されている。PGU28 20mm弾、ってぇ奴を、毎分6000発の速度でぶっ放すことが出来る。でも、510発しか弾は積んでない。つまり、5.1秒で全弾撃ち尽くしてしまうことになる。(^^;

大事に使おう。ほんま、狙い外してる場合じゃぁないっすよ、こりゃ。(^^;;;

一旦ターゲットをレーダーでロックオンすると、3つある GUNS 用サブモードのいずれにおいても、HUD右下に「ターゲットまでの距離」と「ターゲットの接近率」が表示される。

1行目が距離を示すが、1nm以遠であれば miles 表現、それより近ければ百feet 単位で表示される。

2行目はレーダー接近率が knot 単位で表示される。

何もロックオンしていない状態であれば、1行目は "M 015" と表示されている。これはHUDの GUNS モードが、デフォルトで 1500feet 先のものを狙うようにセッティングされているからである。

HUD左下よりちょっと上に "EEGS" と表示されるまで、"ENTER" キーを繰り返し押す。これが GUNS MAIN モードとなる。

GUNS モードはこの EEGS モードの他、2つのサブモード −"LCOS","SNAP"− があり、"'" キーによって切り替えられる。(キーカスタマイズ画面における"(Cycle) FCC submodes" に割り当てられているキー)

 

以下、3つの GUNS モードを順を追って説明する。

  1. EEGS モード

    このモードでは、次の4つのHUD表示要素を知る必要がある。

    a)THE FUNNEL

    funnel" とは「漏斗」の意味で、文字通り漏斗のような形で、自機の姿勢を変えるごとに形を変えるインジケーターである。このインジケーターは、今から連続的に撃った弾がどのような軌跡を辿るかを表している。

    もし安定したターンを行いながら弾を撃てば、弾は funnel を構成する2本の線の中心を通過していく。

    funnel はターゲットまでの距離を見るのに使われる。funnel でターゲットまでの距離を正確に知ろうとするとき、ターゲットは翼長 35feet の戦闘機サイズの機体であると仮定されている。

    ターゲットの両翼端が funnel の最上部(最も幅の広いところ)に接すように見えているとき、自機とターゲットの間の距離は 600feet になっている。反対にターゲットの両翼端が funnel の最下部(最も幅の狭いところ)に見えているとき、自機とターゲットの間の距離は約 3000feet となっている。

    3000feet というのは、GUNSが届く最長の距離である。つまり、この最も幅の狭いところよりも小さくターゲットが見えている場合、まだ射程に入っていない(撃っても無駄)。

    funnel を用いて撃つ場合、funnel をターゲットに重ね、ターゲットの両翼端が funnel に両方とも接する状態で撃たねばならない。ただし、funnel が想定しているターゲットより実際のターゲットが大きい場合は両翼が funnel からはみ出すように、逆に小さい場合には両翼と funnel の間に隙間があるように撃たねばならない。


    b)THE T-SYMBOL

    一旦ターゲットをロックオンすると、HUDに水平な直線と、それに垂直な「小さな線分」、それに加えて「更に小さな線分」で構成された、T-SYMBOL が表示される。「小さな線分」は "1G popper"、「更に小さな線分」は"9G pipper" と呼ばれる。(※小さくて見にくいときは、あまり動かない飛行ターゲットをHUD内に入れパッドロック視点にしてから "L" キーを押すと、画面全体が巨大なHUDになり、表示が見やすくなる。元のスケールに戻すのも "L" キー)

    この表示は、旋回するターゲットを後方から追跡して GUNS を命中させる場合に、狙うべき位置を指示する。

    自機の前方から、9G旋回で逃げようとするターゲットが居るとする。自機がターゲットの軌跡が作る平面と同じ平面内を、同じく9G旋回で追跡するとき、"9G pipper" の先端がターゲットの上に重なっていれば、自機はターゲットに命中させるに適切な状態にあると判断できる。

    自機の前方を、旋回せず、真っ直ぐ飛んでいくターゲットに GUNS を命中させる場合、ターゲットを真後ろから追跡し、"1G pipper" の先端がターゲットに重なるようにして撃てば命中する。

    この "9G pipper" と "1G pipper" の間の領域は、1Gから9Gまでの範囲をリニアに対応して表す。例えばもしターゲットが 4.5G をかけているなら、これら2つの pipper の中央をターゲットに重ねて射撃することで、命中させることが出来る。

    ※ ……マニュアル18-15の "THE T-SYMBOL" における "plane" とは、「飛行機」ぢゃなくて「平面」だった!(爆)


    しかし・・・Falcon4.0 での通常のスケールのHUDにおいては、"1G PIPPER" も "9G PIPPER" も非常に小さく表示されている。大まかに言って、ターゲットが何Gで旋回していようが、「HUDに水平な直線」と「それに垂直な線分」の交点付近をターゲットに重ねて撃てば、命中する。


    c)TARGET DESIGNATOR

    お馴染み "TDbox" のこと。

    EEGS モードにおいてターゲットをロックオンすると、TDboxの□は円で囲まれる。

    円周の実線で書かれている部分の長さは、SMR(短距離ミサイル)モードにおけるレティクルと同様、ターゲットまでの距離を示している。この場合、単位は 千feet である。円周が時計回りに3/4周残っていれば、自機からターゲットまでの距離は 9000feet である。

    弾が届く最大の距離は円周上に点で示されており、Falcon 4.0 では 3000feet に固定されている。すなわち、円周が右上1/4だけ残っている状態まで接近して初めて、弾のギリギリ届く距離まで肉薄したということを意味する。


    d)MRGS

    HUDの下辺にある、円弧上に垂直にならんだ複数の線は、自機の進路に対するターゲットの進路の角度が約60度から120度までである、高速に移動するターゲットに対して使われる。(つまり眼前を横切ろうとするターゲットに対して用いるという意味か?)
    これらをターゲットの動きにあわせて一列に並べて使う。

    各々の線は、その方向に進み続けるターゲットが funnel の中に終わるほどの参照である。(直訳。????意味不明(- -;)
    MRGS の線はターゲットがロックオンされているときは表示されない。なぜならこれらはレーダーロックオン出来ないほどの高アスペクトのスナップショットを designate するためのものだからだ。

    ・・・・・これもやっぱり、意味分かんにゃい〜(- -;;


  2. LCOS モード

    串刺しになったようなでっかい◎がHUDの中に現れる。
    外側のでっかい○がレティクル、中の小さな○がピパーであるである。

    ターゲットをロックオンした後、ピパーをターゲットに重ねて撃てば、命中する……のだが、戦闘機相手だとなかなか難しい。(^^;

    レティクルの内側に見える ">" マークは、ターゲットとの相対速度を意味する。
    レティクルの GUN SIGHT に近い側の「串」との交点から右回りで半周する円周上に ">" がある場合、自機はターゲットに接近していることを意味する。
    ">" が左回りで半周する円周上に有る場合、ターゲットは自機から遠ざかりつつあることを意味する。
    ">"は、串の根本から 150度(串の根本を12時として、右回りには5時の位置、左回りには7時の位置)までしか進まず、30度あたり 100knots の速度を示す。

    元来はあまり動かないターゲットを狙う為のモードであるようだ。銃座を装備した爆撃機等を相手に、急接近してうっかり機関砲の射程範囲に入るとまずい場合には有効である。


  3. SNAP モード

    マニュアル 18-17 の上のHUDスクリーンショットを見てほしい。

              |
             ― ― …… GUN CROSS
              |
     TDbox…□  |
              ┼ …… (1)
              |
              |
              ┼ …… (2)
              |…… TRACER LINE
              |
              ○  …… PIPPER

    まるで爆撃か何かでもするかのようなインジケータだが、そんな感想もあながち間違いではない。でもこれ、れっきとした対空 GUNS モードである。

    GUNS CROSS から(自機の状態によって形を変えて)伸びる線は、連続して発射「した」弾の軌跡を意味する。自機が真っ直ぐ飛んでいれば、この線("TRACER LINE")はHUD真下に真っ直ぐ伸びる。

    発射「した」弾の軌跡、と言ったことに注意して欲しい。上の "EEGS" モードや "LCON" モードが、「これから撃つ弾は、ターゲットの距離まで進むとここに到達する」ことを意味しているのに対し、この線は「これから撃つ弾の予測位置」ではなく、「前に弾を撃っていれば、今その弾はここにある」ということを意味している。

    0.5秒前に「撃った」弾が到達している点が上図(1)で表した短いクロスライン、1秒前に「撃った」弾が到達しているのが(2)で表した短いクロスライン、最後の "PIPPER" が重なっている部分は1.5秒前に「撃った」弾が到達している点である。

    PIPPER の位置は LCOS モードの PIPPER と同じく、PIPPER をターゲットに重ねて撃てば当たる。

    このモードも「あまり動かないもの」を対象としている。


    (ちなみにHUDからうざったい表示を消したければ、
      
       "h" でHUD上の不要な表示の排除
       CTRL + "h" でHUD上の速度・高度ディスプレイ形式の変更
       ALT + "h" でHUD上の表示の色変更
       
     が行える。)

99/01/02(土) 17:58 HUQ(RXL03123)
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