≪ ミサイル回避法 ≫
◎空対空ミサイル回避
1.02 パッチをあてた LockOn における、空対空ミサイルの回避法です。
以下は主に、Multiplay を通じて、私なりに身につけたミサイル回避法です。
対AI戦では、対人戦に比べあまり際どい攻撃を受けることはありません。適切な回避を行いながら、自機からもミサイルによる攻撃を行えば、ほとんどの場合勝利することができるでしょう。
【敵機までの距離が遠い(1km〜30km)場合】
レーダーやEOSを用いて、敵機の位置を確認する。
敵機のミサイル射程内に入ったら、自機の進路を敵機の位置から大きく (45〜60度程度) ずらす。
加速して 1200〜1300km/h程度まで速度を上げる。
敵機が位置すると思われる方向へ視界を移動し、スティックを緩やかに引き続ける。このとき、移動した視界の中心に敵機が位置し続けるように、スティックをわずかにロール方向・敵機のいる側へ倒す。この操作によって、自機は大きな螺旋を描きながら(=「径の大きなバレルロールを描きながら」)敵機の方向へ近づいていく。
自機の機首が敵機の方向に近づいてしまったら、ロール方向の操作をやめ、自機から見て敵機のいない側のラダーを強く蹴って修正する。速度は 900〜1100km/h 程度に保つ。決して速度を落とさないこと。
敵ミサイルの噴煙もしくはトレイルが見えたら、バレルロールを保ち、目測でミサイルまでの距離を測って十分に引きつけ、その後強めにスティックを手前に引く。ミサイルが自機の動きに十分追従してくるように見えたら、ラダーを自機から見て敵機のいない側へ強く蹴る。
敵ミサイルをかわしたら、直ちにスティックを引く手と、ラダーを蹴る足を緩める。速度 900〜1100km/h を保つ。
敵機が連続してミサイルを撃ってくるのが見えたら、出来るだけバレルロールの降下側(頭上に地面が見える側)でミサイルとすれ違えるよう、スティックを手前に引く量を調整してミサイルの接近に備える。
2.で自機の進路を敵機の位置からずらす角度は、敵ミサイルの追尾能力が高いときほど大きくします。ただし、角度を大きくするほど 4. のバレルロールで敵機方向へ接近する速度が遅くなるため、より沢山のミサイルを撃たれる可能性があります。しかし、安定して同じ姿勢を維持していれば回避できるこの状態で、敵機に出来るだけ沢山のミサイルを消費してもらおう、という考え方もあります。
MiG29 や F-15 など、簡単に 1500km/h を超える速度を出せる機体に乗っている場合は、3. であまり速度を出しすぎないように注意してください。速度があまりに速いと、4. のバレルロールで完全にブラックアウトしてしまい、敵機の位置をロストしてしまう可能性があります。
バレルロールでスティックを手前に引く量は、1000〜1100km/hであればわずかに視界が薄暗くなる(=ブラックアウト気味になる)程度が適当です。800km/h〜900km/h の場合は、ブラックアウトに入るほどスティックを引くと、機体の状況によっては急激に速度が落ちてしまいます。HUD 上の速度計を見ながら、速度を維持し続けられる範囲内でスティックを引くようにします。
敵機に近づくほど、敵機の位置をより正確に把握しておかないと、敵機をロストしたり、5. の状態になってしまったりします。Padlock の使用を許可しているなら、ある程度近づいた時点でテンキーの "." を連打して、敵機をパッドロックできるようにするのが有効です。
ある程度敵機までの距離が近ければ(20km 程度以内)、発射直後のほとんどの敵ミサイルは、その噴煙で発射を視認することができます。しかし、AIM-120 のように発射直後からほとんど噴煙が見えないミサイルや、推進剤の噴射を終えて慣性飛行に入ったミサイルは、視認するのが極めて困難です。このような場合、4. 操作で径の大きなバレルロールを続けていれば、ミサイルは自機を追尾しようとして大きな横Gがかかり、高G旋回中の機体翼端に見えるのと同様な水蒸気がミサイル本体から発生するため、わずかながら視認可能となります。こうして 6. の手順で回避が可能になります。
全くミサイルが視認できない場合も、径の大きなバレルロールを高速で続け、いつもより若干強めのGをかけておけば、敵ミサイルを被弾することはそうありません。
ミサイル回避のためにスティックを強く手前に引くので、どうしても回避後は速度が低下しがちです。回避後は直ちに 7. の操作を行い、速度を回復してください。
回避後の速度の低下を最小限に食い止めるため、推力に余裕がない機体に乗っているときは 8. 同様、バレルロールの降下側でミサイルと交差出来るよう心がけてください。ただし、残燃料が少ないときや、加速性能に優れた機体に乗っているときなど、降下すると加速し過ぎてしまうような場合では、
どうしても回避が困難な状況になったら、スティックを前に押し込みながらミサイルを正面斜め上に仰ぐような姿勢で引きつけ、その後思いっきり片方のラダーを蹴り、ラダーを蹴った方向の反対側にスティックを倒してみてください。ラダーを蹴る方向は状況に依りますが、概して、敵ミサイルが自機を追尾し続けるのに、より横Gがかかる方向へ蹴るようにします。もっとも、そんな状況では考える間もなく勘で蹴ることになるでしょうが。
【敵機までの距離が近い(敵機機影がはっきり分かる距離)場合】
一旦格闘戦に入ると、ミサイルの回避に関しては「手順」といえるような、順番にこなすべき操作はあまりありません。かわりに「当たりやすい行動」、「当たりにくい行動」というものが経験上あるので、これらを箇条書きで述べることにします。
言うまでもなく、常に「当たりにくい行動」を取り続けるのがベストです。
なお、ここで述べる「当たりにくい行動」には、敵機までの距離が近い場合にのみ有効である項目もあるので、敵機までの距離が遠い場合に同様の行動を取らないよう注意しましょう。
○当たりにくい行動
ミサイルを発射した敵機の機首方向に対し、自機の進路方向が90度近い角度をなし、かつ自機の速度が 800〜900km/h 以上ある
高速で敵機と正面からすれ違うときは、機首を敵機方向からずらし、径の大きなバレルロールを描きながらすれ違う
低速で敵機と正面向き合ってしまった場合、まず敵機に機首を向けたまま、背面で出来るだけ加速する。次に敵機がミサイルを発射するのと同時に大量にチャフ、フレアを放出する。ミサイルが向かってきたらフレアを撒くのをやめ、片側のラダー思いっきり踏み込み、スティックを、ラダーを踏んだ方向の逆に若干倒しつつ、思いっきり手前に引く
敵機が HUD の半分ほどにも見えるような距離を保って、シザースを続ける
敵機と交差後、水平もしくは斜め下方、斜め上方に旋回し、速度を十分に保ったまま次の敵機との交差に備える
側面、もしくは後方から敵機がミサイルを発射したとき、速度を保って大きなバンク角で高G水平旋回を行い、追尾してきたミサイルが自機に近づいてからフレア・チャフを放出し、進行方向向かって空側のラダーを思いっきり蹴る
フレア・チャフの放出を行った後、放出をやめてから回避行動を取る
自機の速度が 500km/h 程度しかなく、敵機が自機の動きを先読みし、自機の進路方向に向けてミサイルを撃ってきたとき、敵ミサイルが発射されたのを確認してから、敵機へ機首を向ける方向にコブラ機動を行う。無論、敵機を HUD に捉えた瞬間、自ミサイルを発射する
前方の敵機からミサイルを撃たれたとき、まだ自機ミサイルに余裕があれば、当たるかどうかはともかく、とりあえずこちらからも1本発射する。敵機が回避行動を取っている間は、立て続けに何本もミサイルを撃たれ続ける危険性が減る。
離陸直後に真正面から複数本のミサイルを連射されたとき、こちらも機首を敵機に向けて全弾ミサイルを発射し、自ミサイルと敵ミサイルの衝突を狙う。発射と同時に強くラダーをけり込み、可能な限り径の大きなバレルロールを行う (回避出来る可能性は低いが、何もせずに敵ミサイルの雨の中に突っ込んでいくよりはマシ)
×当たりやすい行動
敵機の位置を見失う
機首を敵機に向け、直進する
敵機がミサイルを発射したのを確認しながら、自機の機首方向を敵機方向からずらしただけで、そのまま真っ直ぐ跳び続ける
ミサイルとの交差時、ラダーを踏むだけで、スティックを手前に引かない
自機にミサイルの残弾があるにもかかわらず、正面からミサイルを撃ってくる敵機に対し、ミサイルを1発も撃たずに回避に専念しようとする
機首を上方へ向ける回避機動を繰り返し、気が付けば 500km/h 以下まで速度が落ちている
敵機と交差後、垂直上昇し、ループの頂点から敵機を見下ろす形で再度交差する
後方からミサイルを撃たれた場合、フレアを放出してスティックを手前に引くだけで、ラダーを使用しない
回避行動を取りながら、フレア・チャフを定期的に撒き続ける
trkファイルをご覧ください。
ダウンロード後解凍し、拡張子 trk のファイルを LockOn インストール先の "Missions\Tracks\" 下に置いてください。
メインメニューの SHOW ボタンを押下し、ファイルダイアログでフォルダ階層を1段上げて、解凍した trk ファイルを選択すれば、見ることが出来ます。
視点を変えて見たい場合は、メインメニューの OPEN ボタンを押し、画面右ファイルメニューの下 TYPE OF FILE で "Track files" を選び、解凍したファイル名をダブルクリックします。マップ画面になったら、メニューから Flight - Play track 選択でリプレイが開始されます。 この状態では、ファンクションキーによる視界変更が可能となります。
この trk は、LockOn に 1.02 パッチをあてた状態で撮影しています。パッチ無しの状態や、パッチ 1.01 しか当てていない状態の LockOn では、正常に再生されない可能性があります。
mis ファイルは、この trk ファイルを撮るときに使用した Mission ファイルです。練習用に、好きに改造してご利用ください。mis ファイルを置くべき場所は、 LockOn インストール先の "Missions\" です。
trkファイルをご覧ください。再生方法は実技1を参照してください。
LockOn に 1.02 パッチをあてた状態でないと、正常に再生されないと思います。