ＴＡＷにおける対空攻撃手順

◎「攻撃リスト」について

F-15,F-16,F-18 等に搭載されている対空レーダーモードにはＴＷＳというモードがあり、これはレーダー探知によって検知した複数の敵影を、有限個数まで同時に追跡出来るというモードである。F-22 における敵機探知システムはこれを更に推し進め、「攻撃リスト」という概念が導入されている。

攻撃リストとは、多数の目標に対し限られた数の兵器で最大の効果を得る為に、任意の目標を（例えば脅威度の高いものだけ）ピックアップし、これを攻撃リストとして、兵器をロックオン・発射できる対象をリスト中の目標だけに限定するものである。

対空ミサイル発射時の目標オート切替え（Shift+"c" でマニュアル切替えとトグル）を併せて使えば、トリガを連続して引くだけで瞬時に攻撃リストに加えた各敵機に対してミサイルを発射し、即座に戦線から離脱するという安全な攻撃が可能となる。

◎対空ミサイル発射までの手順

1. ３つ横に並ぶＭＦＤ中、右端にある攻撃ＭＦＤを見ながら、攻撃したい敵機影（▼マーク）の方向に機首を向ける。

2. "t" キーを押すことで、機首方向に居る敵機を中心に自動で攻撃リストを作成する。（攻撃リストに追加されたターゲットを囲む点線の▽が、実線の▽に変わる）

3. "c"／"x" キーを推すことで、攻撃リスト中の任意のターゲットを選択中の兵器にてロックオン出来る。画面左手に、ロックオンしているターゲットの情報が表示される。ロックオンされているターゲットは、実線の▽が○で囲まれる。

4. 攻撃リスト中に攻撃の必要無しと判断できるターゲットがあれば、"c"／"x"キーでそのターゲットをロックオン状態にし、"s" キーを押すことで攻撃リストから削除できる。

5. 攻撃したいターゲットが攻撃リスト中に含まれていない場合、"z" キーを何度か押して攻撃したいターゲットをパッドロック（※１）し、"s" キーを押して攻撃リストに追加する（※２）。攻撃リストに登録可能なターゲットの最大数を越える場合、既存の攻撃リスト中一番優先順位の低いものがリストから削除される。
   もっと大雑把には、攻撃したいターゲットがよりＨＵＤ中央に来るように機首を向け直し、接近しながら何度か "t" キーを押して攻撃リスト自動作成をやり直してもいい。
   
   ※１
   "z" キーによるパッドロックが出来るためには、最高の気象状態でもターゲットが最低 5miles 以内の距離に居なければならない。雲等がある場合には、もっと接近する必要がある。
   
   ※２
   "s" キーを押すかわりに "m" キーを押すと、選択中のターゲットを、僚機の攻撃リストに追加できる。ただし、ネット対戦時には無効。

6. Shift+"c" を押し、ミサイル発射時のターゲット切替えのオート・マニュアルを選択して、トリガを引きミサイルを発射する。ターゲット切替えがオートであれば、繰り返しトリガを引くだけで攻撃リストの攻撃優先順位に従って各ターゲットにミサイルが発射される。マニュアルであれば、ミサイル発射後 "c"／"x" キーを押すことでターゲットを切り替え、発射する。

実際の空戦においては、上記の操作を行いつつ、更にターゲットとの距離によって後述の EMCON レベルを使い分ける。すなわち、ターゲットのレーダー索敵範囲外から中距離ミサイルを撃ち込み、EMCON レベルを下げて隠密行動にて敵の背後に回り、中距離ミサイルによる第一次攻撃でターゲット数が減ったところで、敵の背後から短距離ミサイル・Gunsによるドッグファイトを仕掛けるのだ。