レッドビーシュリンプ飼育記 - 3 -
 

 
タイガーシュリンプ購入
 
3月12日
 小型水槽だけでは物足りなく、60cm水槽でアクアテラリウムを立ち上げる計画を立ている。陸地に使う岩や流木などを買うために、ホームセンターに買いに行ったのだが、そこでタイガーシュリンプを発見、小さいエビだが、トラを思わせる模様が綺麗で、模様や目の色も黄色や赤など個体差が見られた。
タイガーシュリンプは大卵性で水槽内で容易に繁殖が可能な中国産のヌマエビの仲間である。
迷わず、5匹購入、5匹で800円少々とかなり安かった。
赤く綺麗なレッドチェリーシュリンプもいたが、ミナミヌマエビの亜種で、ミナミと交雑する可能性大なので、購入は見送った。
水合わせした後、レッドビー達の水槽に入れたが、岩などの陰に隠れてすぐに見えなくなってしまった。
しかし、エサをやると1匹だけだが出てきて食べ始めた。グリーンシュリンプが近づくとけっこうな勢いで追い払う行動が何度も見られ、多少気が荒いようだ。
タイガーシュリンプは黒い縞模様以外は頭胸部も含め透明度の高い体色をしているが、今回買ったエビは頭胸部は黒っぽく、縞模様以外の体色はクリーム色〜オレンジの不透明な色をしていて、かなり装飾的なエビであった。専門誌にまさに同様のエビを紹介していたが、正しくはタイガーシュリンプ系の美しい種で、タイガーシュリンプに混ざって入荷するらしい。学名等の調査が進んでいないようだ。
  • 購入商品データ
    • タイガーシュリンプ×5匹
タイガーシュリンプ@
トラ模様が綺麗なエビ。
フラッシュで目が赤くなってしまっているが、この個体は黄色い目をしている。しかし、個体差なのか真っ赤な目をした個体も見られた。
(2005.3.12)
 
  腹部を掃除するタイガーシュリンプ
皆岩の陰などに隠れてしまったが、このエビだけはエサ場でのんびりしていた。
(2005.3.12)
 
 
3月13日
 夜0時過ぎ、エサやりをして、しばらくすると他の4匹も出てきた。
よく見ると1個体ずつ体色や模様に変異が見られた。
背中に赤い模様の入ったものや、白っぽい体色をしている個体など、個体変異が大きいようだ。気に入った色や模様のものだけを選んで、累代飼育しても面白そうである。
模様の傾向や額角の形などから、ビーシュリンプにかなり近縁な種であることが分かる。
模様の美しいタイガーシュリンプ
この個体は背中に赤い模様がある。
(2005.3.13)
 
タイガーシュリンプの喧嘩
タイガーシュリンプ同士が激しくエサの奪い合いをしていた。
ブラシの付いたハサミを振り上げているところが分かる。
(2005.3.13)
 
  白っぽい体色のタイガーシュリンプ
この個体は他のものと比べて白っぽい体色をしていた。
他の個体では黒い部分が、赤や濃い紫色になっている。
5匹とも同じ種類だが、このように個体変異が多く、非常に魅力的なエビである。
(2005.5.3)
 
メダカとミナミヌマエビの孵化 ホザキノフサモ
メダカを採集した小川で見つけた唯一の水草。
採集時は茶色い藻で覆われていて汚かったが、水槽に入れるとみるみる成長し、たくさん増えている。
葉は鳥の羽のようでとても美しい。
(2005.3.14)
 
 
3月14日
 朝、とても天気が良く明るかったので、水槽の写真を撮ってみた。
写真の水草はホザキノフサモといって、去年メダカを採集した時に水草も見つけて採取したものだが、葉が鳥の羽のようで大変美しい。
成長も早く、たびたびトリミングを行なっている。
採集したメダカは屋外のロックポンドにて飼育中、詳しくは天然メダカ飼育記で。
その前に購入した有明型メダカが繁殖して多数の稚魚が得られたのだが、残念ながら朝晩のエサやりが足りなかったのか?どんどんと減っていき、2匹のみになってしまい、その2匹をこのレッドビー水槽に入れていたのだが、エビのエサを食べてどんどんと大きくなっていき、2.5cm程にまで成長した。
よく見るとヒレの形状からペアだということが分かった。
繁殖は天然メダカだけに絞る予定だったが、せっかくだからこのペアからも繁殖させてみたい。
 
夜、いつものようにエサをやっていると、出てきたミナミヌマエビの♀の腹に卵が付いていない!
どうやら孵化したようだが、いくら水槽を探しても稚エビらしき姿は見つからなかった。恐らく岩や流木の陰などに隠れているのだろう。
最近購入したタイガーシュリンプは、新しい環境に慣れたからか、喧嘩をまったくしなくなった。このような行動は近縁種と思われるレッドビーでも水槽投入時同じような行動が見られた。
 メダカの写真も撮影したが、ヒレの筋まで鮮明に撮影できた。以前のデジカメではメダカが少しでも動くとブレてしまうし、撮影するのに小さいビンに入れて撮影しなければならず大変苦労していたのだが、高いだけあってこのような鮮明な写真でも気軽に撮影できる。
今まで撮影が不可能だった稚魚や稚エビの撮影も可能になったのは、本当にうれしいことである。
有明型メダカ♂
尻ビレが大きいことと、背ビレに切れ込みが入っているので、♂である。
(2005.3.14)
 
  有明型メダカ♀
背ビレに切れ込みが入らず、尻ビレも小さいことから、♀だということが分かる。
(2005.3.14)
 
ミナミヌマエビの稚エビとメダカの産卵 ミナミヌマエビの稚エビ
注意深く探してみたところ、水槽の奥にやっと1匹稚エビを発見した。まだ孵化から1日後なので大変小さく、長さは4mmほどであった。
(2005.3.15)
 
 
3月15日
 朝、エビにエサをやろうと水槽を見るとメダカが早くも産卵しているのを発見した。
去年は産卵するたびにメダカを捕まえて卵を直接手で採って、プリンカップで孵化させていたが、メダカ達が怖がって人が来るとすぐに逃げるようになってしまったので、今回は自由に産卵させることにした。また出社ギリギリまで撮影するはめになったが、卵の内部のまだ分裂前の細胞もはっきりと撮影することができた。
 
 夜、もう一度稚エビを探してみると、水槽の奥にある吸水口のスポンジの上に小さな稚エビを発見した。撮影できる場所ではなかったので、捕まえようと手を入れたら、素早く泳いで逃げてしまった。よく見ると水槽の裏側のガラス面に捕まっていたので、なんとか撮影することに成功した。
孵化から1日後になり、長さは4mmほどと非常に小さい。しかし、多くの小卵型のエビは稚エビになる前の幼生で孵化するので、これでも大きいほうと言えるだろう。
 
 知らない間にミジンコも繁殖していたようで、複数の丸っこいミジンコが回転するようにクルクルと泳いでいる。メダカのエサにもなっていると思うが、岩や流木、水草などで隠れる場所が多数あるため増えているのであろう。稚エビもメダカにひと飲みにされることもあるだろうが、食欲旺盛の熱帯魚を飼育している環境でも世代交代を繰り返していたので、まず心配はいらない。
 メダカの卵は見つかるかと探してみると、ウイローモスという水ゴケに4つほど卵が付いているのを発見した。
このまま置いておいても、メダカのエサになってしまうかもしれないので、ポトスを植えてあるペットボトルに入れて隔離した。
ポトスは水草ではないので、植木鉢の代わりに穴を開けたペットボトルにソイルを入れて植えているのである。
その後、さらに7個くらい固まってウイローモスに付いているのを見つけ、またペットボトル内に入れた。
産卵した有明型メダカ
早くも産卵した。
(2005.3.15)
 
  有明型メダカ♀
背ビレに切れ込みが入らず、尻ビレも小さいことから、♀だということが分かる。卵の中にまだ細胞分裂前の細胞もはっきりと確認できる。
(2005.3.15)
 
 
3月17日
 メダカは15日に産卵して以来、毎朝産卵するようになった。
朝見ると結構卵を付けているのだが、夜帰って卵を探しても、少ししか見つからない。
恐らく親メダカに食べられてしまっているのだろう。
稚エビはぼちぼち姿を見せるようになり、5匹ほど確認できたが、明るくすると物陰に隠れてしまった。

2月21日に確認した2匹目の抱卵したミナミヌマエビはまだ卵を持ったままであった。最初に抱卵したミナミを確認したのが2月15日なので、抱卵から27日後に孵化することになる。毎日注意深く観察しているだけに産卵日も孵化日も間違いないと思う。水温は計っていないが、エアコンで室温を23℃前後に保っている。
2匹目の卵は計算すると3月20日に孵化することになる。20日と言えば3連休のど真ん中である。運がよければ孵化時の様子も観察できるかもしれない。
楽しみは増えるばかりである。

ミナミヌマエビの稚エビ
4mm程しかないが、透明な体に色が付きはじめているのが分かる。
(2005.3.17)
 
インドヒラマキガイ
 
3月21日
 2匹目の抱卵したミナミヌマエビは、結局20日に姿を確認した時は既に夜で卵は持っていなかった。
屋外のロックポンドを観察していたところ、カタツムリのようなものが底にあったので、死骸か?と思い採ってみると、生きている貝であった。
形は水槽内で繁殖している貝に似ているが、それは大きくても5mmで、この貝は1.5cmはある。
形と大きさともにレッドラムズホーンに酷似しているが、この貝は黒い。恐らくレッドラムズホーンの原種ではないかと調べてみると、原種はインドヒラマキガイというらしい。
ラムズホーン(羊の角)というだけに、まるで羊の角を思わせるようにとぐろを巻いている。
水槽に入れてみるとゆっくりと動きだした。大きくて存在感があり、さらに、にぎやかな水槽になった。できれば繁殖もさせたいと思い、ロックポンドを探してみると5mm程度だが黒く、インドヒラマキガイと思われるものが4匹いたので水槽に入れた。これくらい小さい子供ならもっといるかもしれないが、他の貝と判別しずらいので、大きくなってから採取することにした。
水草から勝手に付いて来たくらいだから、繁殖力も強くありふれた貝だとは思うが、商品になることはほとんどないと思われ、入手しようとすると案外難しいかもしれない。
 
 ミナミの稚エビは少し成長し5mm程度になっていた。
水槽の表に出てきているものが、1匹しかいなかったので、水槽の裏面を見てみるとろ過器の吸水口に取り付けてあるスポンジに稚エビが10匹も捕まっていた。裏面は非常に狭く、太陽光がよく当たる為、糸状のコケがよく成長して、水草のアヌビアス・ナナの根がまるで迷路のように貼り巡っている。このような狭く複雑な場所はメダカも侵入できず、稚エビやミジンコにとっては非常に居心地がよく、コロニーとなっていた。裏面で掃除できないためコケも生え放題で、見た目にはあまりよくないが、稚エビ達の様子を見ていると時間をつい忘れてしまう。
 
 レッドビーや他のエビ達も非常に調子が良く、レッドビーは購入時に比べ大きくなっているようだ。
まだもう少し大きくなると思うが、抱卵するのが楽しみだ。レッドビーは他の店に比べ安かったからだと思うが、グレードが低く、白いバンドが太く綺麗なエビは実際には20匹中2匹しかいない。他は白いバンドが非常に細い。繁殖でグレードの高い子だけを選別してグレードアップしていきたい。
インドヒラマキガイ@
屋外のロックポンドから採集した。
かなり大きく、存在感がある。
(2005.3.21)
 
 
 
インドヒラマキガイA
本種の突然変異で赤くなったアルビノ個体が固定化されたものをレッドラムズホーンという。
ラムズホーン(羊の角)というだけに、まるで羊の角を思わせる。
(2005.3.21)

 
ガラス面を這うインドヒラマキガイ
他の貝と同様、コケの掃除にも役立つようだ。
(2005.3.21)
 
 
 

孵化後7日目のミナミヌマエビの稚エビ
孵化直後より、一回り成長し5mmになっていた。
孵化直後はほぼ無色透明だったが、色素胞が多数出始め色付き始めている。
(2005.3.21)
 
ヤマトシマドジョウ追加 ヤマトシマドジョウ@
ロックポンドや立ち上げ中の60cm水槽用に購入したのだが、レッドビーの水槽にも2匹入れることにした。
♂は繁殖期になるとスポット状の模様から縞模様になるらしい。
(2005.3.26)
 
 
3月26日
 今日は立ち上げ中の60cm水槽とロックポンド用に数種類の生体を購入したのだが、そのうちヤマトシマドジョウ2匹をレッドビーの水槽でも飼育することにした。
縞模様が綺麗なドジョウで、スポット状の模様になるものとスポットがつながり縞模様になりかけているものが見られた。
産卵期の♂はスポットから縞模様になるらしいが、曖昧なものが多いので、雌雄判別はできなかった。
とりあえずはっきりとスポットになっているものと、縞模様になりかけているものを入れた。できれば繁殖にも挑戦したいので、ペアならよいのだが・・・。
水槽に入れてみると、すぐに隠れると思いきや堂々として全然隠れない。
以前ただのドジョウを飼育したことがあり、かなりの大食漢だったが、ヤマトのほうはあまりエサを探し回ることもなく、大人しいようだった。
臆病なところもなく、非常に飼育し易そうなドジョウのようだ。
 
 メダカの卵は数日前から稚魚が観察できるようになっており、孵化間近のようであった。
 
ヤマトシマドジョウA
口ひげは6本あるようだ。
(2005.3.26)
 
  メダカの卵
数日前から稚魚が見えるようになった。
じっと見ているとときどき卵内の稚魚が回転する。
(2005.3.26)
 
ミナミヌマエビの繁殖
 
4月16日
 1週間ほど前からまた2匹共に抱卵したミナミヌマエビを確認している。
水槽を見るといたる所に稚エビがいる。7〜9mm程に成長しており、もはや隠れようともせず自由に泳いだりしている。
レッドビーをはじめ、ミナミ以外のエビ達は未だ抱卵が確認できない。

ヌマエビ ヌマエビ
ミナミヌマエビと比べ、体形などかなり相違点が見られた。
体色変異も少ないようである。
(2005.4.17)
 
 
4月16日
 水生昆虫を購入の際、ヌマエビがエサ用として安価で販売されていたので、購入してみた。
多数購入したが、レッドビー水槽には5匹入れた。
ミナミヌマエビと区別が付くのか不安ではあったが、見るとかなり相違点がある。
ミナミヌマエビとは属が違うので、交配もしないと思われる。
ミナミに比べ、目がかなり離れているのと、背中がはっきりと“くの字”になっている。
ヌマエビは主に小卵型で、一部の地域で大卵型が見られるということなので、水槽内での繁殖はあまり期待できないかもしれない。
色はミナミに比べ明るく、透明色に白く細かい色素胞が散らばって、頭部から尻部まで白いラインがある。
ヌマエビ抱卵 抱卵したヌマエビ
やはり小卵型なのかミナミに比べると卵が小さいようである。
(2005.4.26)
 
 
4月26日
 夜、エサをやっていると抱卵したヌマエビを発見した。
卵の大きさはミナミに比べるとやはり小さいようで、小卵型のようだ。小卵型であっても、淡水でゾエアが成長する可能性もあると思うが、ゾエアはよく泳ぐようなので、メダカのよいエサになってしまうことだろう。
ミナミの♀は2匹しかいないが、一度の産卵で水槽の至るところに稚エビを見ることができる。
更に2匹とも2度目の抱卵中なので、このままでは過密になってしまいそうである。
飼育状況 タニシに集まるミナミヌマエビの稚エビ
外から持ち込んだ貝類の表面にはエサとなる藻類が付着しているようで、すぐにエビ達が集まってくる。
(2005.5.8)
 
 
5月8日
 その後、新たに採集してきたミズムシ5匹やカワニナ4,5匹を入れている。
今日は大きめのタニシ1匹を入れてみた。
外から持ち込んだタニシなどの貝類を入れると、殻においしい藻類が付着しているのか多数のエビ達が貝の表面を懸命に食べ始める。
匂いで分かるのかタニシを入れてみたら、ミナミヌマエビの稚エビやヌマエビ、グリーンシュリンプがすぐに集まった。
稚エビの成長も目覚しく、既に12mm前後になっている。
 飼育状況としてはヌマエビの稚エビの数が目立ち、100匹以上いると思われ、レッドビーの抱卵に支障をきたすのではないかと心配している。
レッドビー水槽として立ち上げたにも関わらず、いつの間にか脇役になってしまっている状態である。
だが、100匹を超える稚エビの捕獲はエビだけに“腰の折れる作業”になることであろう。
エサも通常1日に朝晩の2回与えているが、オタマジャクシやドジョウなどの食欲も旺盛なため、入れたエサがすぐに無くなってしまうので、エサ不足に陥ってしまっている可能性もある。水質はここ数ヶ月替えていないがまったく汚れていないので、更にエサを多く与えることにした。
 数日前より、遂に成長し続けていたオタマジャクシに小さい後ろ足が生えているのを発見した。ウシガエルになってしまうのが少々残念である。さすがに飼育はエサの面で無理なので、カエルになってからもしばらくは飼育するかもしれないが、そのうちに逃がしてやるつもりである。
タニシに集まってきたグリーンシュリンプ
緑色の綺麗なグリーンシュリンプもタニシの匂いを嗅ぎつけて集まってきた。
透けてい見える明るい緑色の部分は卵巣と思われる。
右にいるのはミナミヌマエビの稚エビ。
(2005.5.8)
 
  成長した稚エビ
体長が12mm前後とかなり大きく成長し、既に自由に体色を変化させることができている。
(2005.5.8)
 
レッドビーシュリンプ
比較的グレードの高いレッドビー。
これくらい中央の白バンドが太い個体は2匹しかいない。
皆元気にしているが、水槽が過密なのか未だ抱卵してくれない。
(2005.5.3)
 
  ミズムシ
一見ワラジムシに見えるが、水生の甲殻類である。
水草などから勝手に水槽に侵入して嫌がられることも多いが、悪影響もないため、採集してきたミズムシ5匹を水槽に入れた。
(2005.5.3)
 



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