ミナミヌマエビ
学名:Neocaridina denticulata denticulata
DATA
  • 和名
ミナミヌマエビ
  • 体長
約3cm
  • 分布
本州中部〜鹿児島
  • 寿命
1〜2年?
  • 水温
5〜28℃
  • 暑さには弱いが寒さには大変強く、関東でも屋外飼育が可能であった。
  • 水質
弱酸性〜中性
  • エサ
コケ,アカムシ
  • エサはアカムシなどの動物性のものが成長が著しく早いが、植物性のエサだけでも飼育可能。
    市販のエビ専用のエサでもよいが、プレコ用の植物性のタブレットなどを細かく砕いたものでもよい。
  • 繁殖形態
大卵型
  • ♀の腹に100個前後の卵を持ち、稚エビの状態で孵化し、親から離れる。
大卵型:♀の腹にある腹肢に大きめの卵を持ち、稚エビの状態で孵化し、親から離れ、そのまま淡水で成長する。
小卵型:♀の腹にある腹肢に小さい卵を多数持ち、ゾエアの状態で孵化し、親から離れ、汽水で育ち、稚エビへと脱皮する。ただし、ヌカエビやスジエビのゾエアはそのまま淡水で成長できる。
  • 飼育難易度
★★☆☆☆
  • 飼育条件を満たしていれば飼育は容易。
    pHはあまり気にしなくてもよいが、ややアンモニア濃度に弱い。
  • 繁殖難易度
★★☆☆☆
  • 何度も卵を持ち、よく増える。
    抱卵後、約1ヶ月で孵化し、更に3週間程度でまた抱卵してどんどん増殖する。
  • コメント
日本では数少ない一生淡水で生きる陸封型の淡水エビ。
体長は3cm前後で、さまざまな体色変異があり、本種だけの飼育でも楽しめる。
エサ用としても販売されており、非常に安価で入手は容易である。
環境に合わせて体色を変化させることができ、環境によっては黒っぽく背中から尾にかけてクリーム色のラインが入ったり、複雑な模様が出たりすることもあり、とても観賞価値がある。
水質の急変には非常に弱く、弱ると赤っぽい体色になり、やがて死んでしまう。
体色変異が多彩なものは♀で、♂は色素胞が非常に少ないようで、体色変異がほとんど見られない。
熱帯魚のコケ取り用として飼育されることがよくあるが、コケ取り能力は少なく、たくさん飼育しなければあまり効果がない。
水温は一応5℃〜28℃としておいたが、屋外の水鉢飼育で水面が凍り付いても、越冬が可能だったので、恐らく0℃近くでも耐えてくれるようだ。
亜種に台湾産のレッドチェリーシュリンプがいる。
PHOTO

ミナミヌマエビの♂
♂は体色変異に乏しく、このような模様をしているものばかりである。

まだら模様の美しいミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは環境により、体色を著しく変化させることができる。

泳ぐミナミヌマエビ
腹の下にある腹肢を懸命に動かして泳ぐ。

ミナミヌマエビ
この個体は♀であるが、♂に比べ色素胞の数が豊富で環境に合わせてさまざま色や模様に変異できる。

脱皮中のレッドビーシュリンプを襲うミナミヌマエビ
普段は大人しくレッドビーに追いかけられることさえあるが、脱皮時の柔らかい状態の時の小さいエビを捕食してしまうことがある。

エサを食べるミナミヌマエビ
本来はコケだけでなく、アカムシが大好物なので、植物性のエサだけではやや不十分で、動物質のエサを与える必要がある。

抱卵したミナミヌマエビ
繁殖力も大変強く、よく卵を持つ。
大卵型で稚エビの状態で孵化するので、水槽内で何代にも渡って飼育が可能である。

卵のアップ
拡大して見ると、卵が側甲と呼ばれるウロコで守られていることが分かる。
♀では、卵を守るために特に側甲が大きい。
5つある内、もっとも巨大化する第2側甲は、エビを分類・同定する上での判断のポイントにもなる。

孵化後2日目のミナミヌマエビ
大変小さく、まだ4mmほどしかない。

孵化後7日目のミナミヌマエビ
まだ5mmほどだが、色素胞が多数あるのが確認できる。

ミナミヌマエビの抜け殻
脱皮した殻は、そのままエビのエサとなり、貴重なカルシウム源となる。

ミナミヌマエビの頭部
両目の間に三角形をした額角がっかくが確認できる。
額角は、形状でエビを分類・同定することができ、重要なポイントである。
ミナミヌマエビの体色の変異は多様だが、拡大するといろいろな色が点で表現されていることが分かる。
この点を大きくしたり、小さくしたりすることで、体色を変化させているようだ。




 
Homeへ   戻る