スペイン村へ行ったよ(1997.6)


お兄ちゃんとお姉ちゃんは、97年の6月22日から一泊で、志摩スペイン村に行ったの。梅雨の最中で、降水確率は80%だったから、「ちびかん」が、テルテル坊主になったのよ。

その甲斐あって、当日は、天気は悪かったのだけれど、辛うじて楽しめる程度には雨はあがったの。天気が悪かったお陰でお客さんも少なくて、本当は、余計にたっぷり遊べたらのよ。

一日遊ぼうという事で、二人とも早起きで、5時半には起床。

お兄ちゃんとお姉ちゃんは、ねむねむ、言いながら、6時半にはかんちゃん達を残して、家を出たの。(本当は、「かんちゃん」がみんなを代表して、鞄の中に、こっそり隠れてついて行ったのよ。)

二人が乗った電車は、伊勢志摩ライナーの デラックスカー(上本町〜志摩磯辺:一人3260円=普通運賃+特急料金+特別車両料金)。ゆったりとした広い、ちょっと贅沢な席だったの。デザインも格好良かったのよ。本当は、その隣に更にもう少し広い席(サロンカー:普通料金+特急料金を含んだサロン料金が必要)の車両がつながっていて、お客さんがいないことを良いことに、写真を撮ったり、座り心地を確認していたりしたみたいなの。

2時間程で、磯辺の駅へ。近くでは単線になったりして、すれ違い待ちなんかで速度が少し落ちたりするの。全部複線だったら、もっと早くなるのにね。でも、このあたりでは、普通電車の方が短かったりするぐらいお客さんが少ないから、無理なのかも。


志摩磯辺から直通バスで10分程度

でスペイン村。

パスポート(大人一人4800円)を買って、まずは“もう乗らへんで”の ピレネー(PYRENEES)へ。天気のせいで、殆どお客さんがいないから、10分程で順番がまわってきたの。でも「かんちゃん」は、身長が足らなくて乗れなかったの、残念。(10歳未満、身長130センチ未満の人は乗れないんだって。)鞄の見張りをしたのよ。こんなところでも「かんちゃん」は「番ウサ」なの。

お兄ちゃんは、戦闘機に乗っているみたい、なんて喜んでいたけれど、戦闘機に乗ったことはあるのかな?

さてその後・・・
早い乗り物、ゆっくりした乗り物を、並ば無くて良いのを良いことに、お兄ちゃん達はどんどん乗って行ったのよ。
雨が強く降ったら室内の乗り物。小降りなら スプラッシュモンセラー(SPLASH MONTSERRAT) っていう急流滑りへ。〜どうせ濡れるものね。〜(でも「かんちゃん」は濡れる乗り物にも乗れない!)雨が上がれば外の乗り物を見てまわったのよ。
でも、「かんちゃん」にも、乗れそうなものには乗せてもらったの。
例えば、フライングドンキホーテ(FLYING DON QUIXOTE)では、ゆっくりまわる展望台に乗って、地上45メートルからスペイン村の全景を見ることが出来たし。(なんでドンキホーテなのかは不明。)
アルカサスの戦い(BATALLA DEL ALCAZAR)では、〜これは古いお城の中が舞台なの〜 戦車(ゆっくり動くトロッコ)から、光線銃で悪い怪物達をたくさんやっつけたのよ。
でも幻のイベリア超特急という室内ジェットコースターには、お兄ちゃん達も乗りそびれちゃったみたいなの。次に行った時には3人で乗りたいなあ。


たっぷり遊んだらおなかが空いてきたの。

お姉ちゃん、おなかが空いたよ。

そうしたらお姉ちゃんは、飲み物を買ってきてくれたの。
オルチャタという、不思議な味のする飲み物があるのよ。何から出来ているのか訊ねそびれちゃったの。お兄ちゃんは駄目な味だったらしいけど、お姉ちゃんはおいしそうに飲んでいました。「かんちゃん」には? 良く分からない味だったのよ。
「チュファス」という植物の根とアーモンドをすりつぶし、砂糖と水を加えたものだそうです。ファーストフードの スモールバル(Small Bar)にて。250円。

民芸陶器の実演を見せてくれるカンタロ(CANTARO)や、 ポルポロン(POLVORON)というかわいいお菓子やさんが並ぶサンタクルス通りを抜けると、クエントスの森(BOSQUE DE CUENTOS)。ここではね、森に住むクエントスじいさんが、スペインの童話を聞かせてくれるの。おもしろいお話を聞かせて貰ったのよ。でもおおかみは何時も間抜けでちょっとかわいそう。景色も良いところだったから、天気さえ良ければ、きっと写真を撮ったりするには良いところ。

森を抜けると、ちょうどお昼、ファーストフードの コロン(Fastfood COLON)というお店に入ったの。パエリアが600円からだったのよ。二人とも、イカ墨のパエリアを注文する勇気はなくて、ハンバーグパエリアと、シーフードパエリアを注文したの。おなかも一杯になったし、とってもおいしかったのよ。


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それから、ハビエル城博物館(Museo CATILLO DE XAVIER)にも入ったの。

フランシスコ・ザビエルが生まれたハビエル城を再現した建物で、中ではアルタミラから始まって、スペインの歴史や芸術を紹介していたの。お兄ちゃんが、はやく、はやく って言っても、お姉ちゃんはゆっくり鑑賞していたのよ。お姉ちゃんの方が、芸術がわかるみたい。
(お兄ちゃんなんか、スペインといえばダリやピカソ、おかしな絵ばっかりだ、なんて言っていたのよ、くすくす。)

そうそう、アルタミラ洞窟の壁画って、天井に描かれていたのよ。洞窟自体を再現していて、「かんちゃん」、初めてわかったの。本当は壁画じゃなくて、天井画だったのね。

それから・・・

お土産の買い物も終わって、「後ろ耳」をひかれる思いで、直通バスで近鉄の磯辺駅へ戻ったの。磯部駅の近くには、・・や・・や・・もあったのね。今度来た時にはそっちにも行ってみたいの。磯部駅から鳥羽駅までは、普通電車に乗って30分。くすんだ赤色の2両編成で、大人一人が370円だったの。「かんちゃん」はただなのよ。そして鳥羽駅から三交タクシーに乗って1750円。やっとアルティア鳥羽に着いたのよ。

アルティア鳥羽

アルティア鳥羽は、今回の旅行のもうひとつの目玉なの。去年から、地震の被災者には期間限定でサービスをしてくれていたらしいの。今年はお兄ちゃんが偶然広告を見つけて、申し込んだの。(この時の対象者は、宝塚・西宮・尼崎地区在住者で、期間は7月18日迄でした。)

お兄ちゃんが申し込んだコースは、
「二人で一泊、料理は 海鮮バーベキュープラン (松坂牛/伊勢海老/車海老/さざえ/大あさり/ズワイガニ/貝柱/焼きおにぎり/焼野菜/サラダ/フルーツ)で、料金はほぼ半額の一人17,800円」
という嬉しいコースだったの。どんな料理になるのかなあ、わくわく。「かんちゃん」が鞄の中でわくわくしていると、お兄ちゃんがフロントから鍵を貰ってきたよ。さあ、部屋へレッツゴー。

そして扉を開けると、わあ、びっくり。広くてきれいな部屋と、おいしいご飯だったのよ。今度はみんなも一緒に行くウサよ。