蓼科高原バラクライングリッシュガーデン(2003.6)


今年は、バラを見る年にするんだ!とは、この出発の日に決めたんだけど(笑)。
それでも梅雨の最中にあって、台風も都合よく去り、天候も回復したとあっては、やはり期待しない訳には参りますまい。

『バラ色の暮らし』、すなわち『バラクラ』・・・“蓼科高原バラクライングリッシュガーデン”は、1990年、設計から石工、ガーデナーまで全て英国人専門家によるという、日本初の本格的英国式庭園だそうです。 その面積は約一万m2。 四季を通して、様々なガーデン風景とイベントを提供してくれます。

今回は、6月20〜23日にかけて開催された、“バラクラフラワーショー2003”に合わせて、大丸神戸店内バラクラと、JTBの企画したバスツアーに参加したという訳です。

バスは神戸を8時30分に出発しました。 途中、中津川市内で昼食を摂ったり(鱒を食べちゃった(^^))、トイレ休憩にICに立ち寄った他はずっとバスに揺られ、現地到着は15時。 

雲は出ていたけれど、薄く日もさして、暑過ぎず、気候的には丁度いい。

しかし、予想はしていたけど、すごい人人人!! う〜ん、これは、カフェでお洒落に英国風お紅茶を、と言う訳にはいかないかな。

庭園では、本当は芝生に入ってはいけない、ようだ。

大勢が踏んだら一日で駄目になると、ケイ山田さんの弟さん(バラクラの社長)も言っておられたよ。

お兄ちゃんから一言(1)

英国庭園って、玄人好みだ。
「英国の園は縦横の広がりにある。例えば横に広がるバラ、縦に伸びるジキタリスの組み合わせが空間を創る」
「葉の色の濃淡とテクスチャーこそが英国庭園であり、花が咲いていれば、それはボーナスである」
なんて話を、お伺いした。

「よく考えて、じっくりやる」
とも聞いた。

地味と言うか、わびさびと言うか。歴史があると、その趣味が素人に分かりにくくなってくるという点で、日本の寺社の庭と似ているのかも知れない。


ニッコウキスゲの咲く...
ボリジは覚えているけど...

左の写真。2002年、英国園芸研究家ケイ山田さんが、英国のチェルシーフラワーショーに参加されてシルバーギルド(準金賞)を獲得した庭を再現したもの。
タイトルは「神様がくださった庭」。
ニッコウキスゲの咲く、霧が峰の風景からインスピレーションを得て作成されたとか。

そのうち、郷愁を誘う音色が・・・。 あ、あれはバグパイプ!
足元にちゃんとナイフが差してあって、伝統的なスタイルで演奏されるそれは、とてもとても素敵でした。
でも、演奏者のニアル・マッシェット氏は、暑くて大変だっただろうなあ。 (・・・彼も、そしてピーター・ビールス氏(世界バラ協会会長・・・ガーデンセンターにいらっしゃった)も、とても貫禄ある英国紳士、でした。)

ガーデンは、それは綺麗でしたー!
これはブルーをテーマにしたガーデン。

スクリーガーデンの写真 ハーブガーデン。
青い花たちがとても綺麗でした。 しまった! ボリジは覚えているけど、何の花だったか控えて来なかった〜!

テラコッタや小物類も英国のもの。 植えられたインパチェンスの赤と、後ろの白い小花の綺麗な対比!

寝そべった小熊さん。 うう、可愛い!! お持ち帰りした〜い・・って、してないよ。

スクリーガーデン。 ホスタ(日陰の植物)も沢山。

テラコッタや小物類も...
寝そべった小熊さん...
咲き乱れるバラ...
ビンゴ メイディランド?...

当然、お目当てのバラも綺麗でしたよ。  ローズガーデン遠景と、咲き乱れるバラと。 いいなァ、やっぱり綺麗だなあ。

今回、160枚も写真を撮ったにもかかわらず、広いガーデン風景は、中々上手く切り取った枠に収められず、いい写真、というのが無くて残念・・・。

今回、ガーデナーを自認する人達の集団のツアーだったので、ガーデニングに一家言持つ?方たちばかりで面白かったです。
私のうちにバラが無いって言ったら、皆ビックリしたでしょうか。
今回バラも山野草も買わずに帰りましたが、いつかこのバラは育ててみたいな。 ・・・多分、「ビンゴ メイディランド」。

この日は、車山高原のスカイパークホテルで宿泊。 中々洒落たホテルで、露天風呂から蓼科山や、富士山まで見えるそう。 ・・・と、言うのは、私が入ったのはもう日没後で、山の稜線がシルエットで見えるだけだったの(^^;。 車山高原は、7月になったらニッコウキスゲが一面の黄色い絨毯のように咲き乱れるそう。 今はまだやっと咲き始めたところでした。 でも、赤いレンゲツツジが燃える様に咲き揃っているのは見られたよ。 今度はハイキングに来たいところです。

次の日もショーを見に来て、思う存分庭園を歩き回り、ちょっと早めのお昼にフィッシュアンドチップスを食べ、 (調理する方は、2002年英国ベストフライヤーなんだそう・・・ビネガーを一杯かけてくれて、「ありゃー、お酢臭いかも」と、思ったのに、全然臭くなくて、さっぱりしていたのにはビックリ!) 山田社長にプライベートガーデンを案内してもらい、ほど良く疲れながら帰途につきました。

因みに帰りの車内では、想像に違わずビデオが上映されました(笑)『Shall We Dance?』。

帰ったら、置いてきぼりを食ったぺぺるがプンむくれて大騒ぎ。 散々噛みつかれました。  ちゃんと子守?に来てもらってたんだけど(笑)。

お兄ちゃんから一言(2)

バスツアーにビデオはつきものだ。
神戸から長野まで延々とバスに乗るツアー。行きはガイドさんの案内が入るが、同じ道を通る事でもあり、帰りは大抵ビデオがかかる。
「映画は爽快なアクションものしか見ない」私としては、以前寅さんを無理やり見せられる羽目に陥った事に懲りて、今回は軽量なMP3プレーヤー(及びアップテンポのやかましい系ロック録音済みのMMC3枚)を持ち込んだ。

予想通り帰りには映画が流れたが、ヘッドフォンに守られた耳は、映画から隔離され、私の安眠を守ったのだった。

各シートに小型のDVDプレーヤーが内蔵されるまで、バスツアーにMP3プレーヤーの持込は必須である。


会場で売られていた、甘いバラのジュース

行った日:06/21.22/2003 例によって、「神戸近辺」からは若干離れてるけど...