古都鎌倉(2004.06)



ちょっと職場に無理言って休みを貰い、今年も行って来ました、古都鎌倉。
去年の10月に行ってるから、まだ一年経っていませんが、今年は違った角度から鎌倉、及びヨコハマも攻めようと、再び妹と行って参りました。

去年は鎌倉−東京と遊んだのですが、首都圏の交通網に馴れない為に、散々路線を間違え、結果、鎌倉から東京まで二時間かかって移動する(一時間もかからないらしい)という信じられない事をした私達(「ありえねえ」って言われたよ。)。
そこで今回は、タイムテーブルと、使う路線を調べ上げ、絶対行き先の確認取るまでその電車に乗らない!と決めた上で臨んだのですが・・・。

やっぱりやっちまいました。 降りたホームの反対側線路に入ってきた電車に飛び乗って元来た道を引き返すという失敗・・・。 何度やっても馴れませんなァ・・・。

この日は雨。 台風が九州上陸か、という報を聞きながら新幹線に乗りましたが、関東も雨・雨・雨。 初日は長い雨傘を持って行って正解〜、でも、リーガルのサンダルは大失敗〜。
そして、雨ゆえに写真が少ないのも大失敗〜。

昼ご飯は北鎌倉の『庄北』で。 天ぷらそばが最高でした。
最初に行ったのが東慶寺。ここは男子禁制の縁切り寺で有名な尼寺です。
いや、縁切りではなくて、花を見に行ったんですよ、念のため。
花菖蒲と紫陽花が綺麗でした。 そして思わぬ見ものが岩たばこ。 急な岩場斜面一面に咲いていて綺麗でした。 

常智寺。 鎌倉五山第四位の古刹。 ここも紫陽花が素敵。 咲き揃う一歩手前と言ったところで、咲き終わって汚くなった花が無い為に、益々美しい。 大きな大きな高野槙があり、鎌倉の指定文化財なのだとか。 これも侘び寂びを感じさせます。
参道の奥に布袋様がいらっしゃり、オナカを触ると元気が戴けるとかで、しっかり触らせて頂きました。
太古には人が住んでいたであろう暗い横穴、古い古い井戸があり、興味は尽きないけど、ちょっぴりゾクゾク感も味わえます。

そして、紫陽花といえば有名な明月院。 参道は紫陽花で埋め尽くされています。
意図的に青系で統一されていて、派手さは押さえ、しっとりとした趣です。 ここも花は素晴らしい。 手入れが行き届いていて感心させられます。
ここは後庭園で花菖蒲も見られるはずなのですが、三時三十分を持って閉園。 お茶屋も閉店。 係りの人がすっ飛んできて問答無用で入場出来なくされてしまいました。 その場に居た人たちはちょっと騒然。 ・・・少し残念でした。

妹の願いで、イタリア・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作家である葉祥明さんの美術館へ行きました。 彼の初期の作品から、水彩画、油彩画、デッサンまで原画が展示してあります。
家族4人が住む家をコンセプトにして作られたという建物は、瀟洒な洋館で、部屋の至るところにソファがあり、葉祥明さんの絵本や、ソローの本などが手に取れるようになっています。 いわゆる美術館、とは一線を画していて、とても素敵。 
個人的には、空を描いたときの青がとても綺麗だと思いました。 
『子犬のジェイク』シリーズがとても気に入って、小さなぬいぐるみを買いました。

WEB絵本美術館はこちら http://www.ehon-artbook.com/

円覚寺は広い広いお寺です。 約700年前、文永、弘安の二度にわたる蒙古軍来襲を撃退した、北条時宗が建立しました。 
お寺の敷地内を横須賀線が走っているのは、明治二十二年、軍港横須賀への軍事線路として開業したものだからだそう。 
駅舎は当時は境内だったそうです。 ・・・軍部は強かったんですね。

雨でけぶる木々の中、参道の奥に見える総門はとても厳か。 寺院内も紫陽花は咲いていますが、あくまで仏に仕え、修行の場であることを思い知る場所。 今回は息を切らせて弁天堂まで上がり(物凄く急な階段だった)、お参りした後、北条貞時が寄進したという国宝の洪鐘(おおがね)を見学。 
閉まる時間に迫られながら、桜の塩漬けを買い、閉じてしまった門をお坊さまに開けていただいて、寺を辞しました。

宿は鎌倉の駅から5分もかからない所。 道路を隔てて鎌倉警察署のまん前! 
雑居ビルの中にあり、外から見た時は、持っているホテルのイメージにそぐわず、何がなんだか解らずに驚きました。 
しかし入ってみると、こじんまりしているものの、清潔で、この頃節約の名の下に削られているアメニティもしっかり備えてあり、結構良いところ。
雑居ビルゆえ、つながっている階段は厳重に封鎖され、午前12時にはフロント前の扉も施錠するので外出できなくなるという徹底した安全管理。
ディナーは本格中華。 フカヒレに北京ダック食べちゃった!
横や上からの騒音も無く、(ホテルにしては)珍しい?有線のチューナーがあり、思う存分洋楽を楽しみながら床につきました。


そして思わぬ見ものが岩たばこ。 急な岩場斜面一面に咲いていて綺麗でした。


紫陽花といえば有名な明月院


イタリア・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作家である葉祥明さんの美術館へ行きました。


(美術館前にあったジェイクのおうち)


雨にけぶる円覚寺


ディナーは本格中華。 フカヒレに北京ダック食べちゃった!




パイロットゴーグルとマフラーをつけたこの子は、なんと薄毛ちゃん。


この頃、天気予報は当てになりません。
今日も雨が残る筈だったのですが、目が覚めたら、日差しがギラギラしているではないですか!
まあ、良い方に外れた訳ですから、文句言っても仕方がありません。 長い雨傘が邪魔なだけで。
 ・・・台風は、何処へ雨散霧消したものか。
朝粥で胃袋が目覚め、コーヒーをお替りして、眩しい光の下へ。 早速出発です。

今回も江ノ電には乗らねば! 鎌倉に来たら、やはりどうしても乗りたいのです。
去年も行った、極楽寺−成就院へ。
極楽寺は、あの感動した百日紅は流石に咲いていませんでした。 まだ早過ぎます。
でも、木の肌に触り、元気を貰ってきました。 木の写真、撮らせてくれたら良いんだけどなー。

成就院へ到着。
前回は行かなかった、皆が向かう海側の切通しの方へ・・・・と。
うわぁ!!
一面の紫陽花の海! すごい、すご過ぎる!!
明月院と違い、赤系の花も混在している為、とても華やかで、明るい。
そして、波の打ち寄せる由比ヶ浜が見える! あ、あ、サーフィンしている様子も見える! スゴイ、素敵!!
しばし感動で動けません。 暫くして、ゆっくり、切通しの階段を下ります。 両側に素晴らしい紫陽花を従えながら。 一つ一つの花(がく)に感動し、一本一本の姿に感心し、振返って波のように競りあがる紫陽花の群を確認しては、ため息をつく。 眼下の一角に墓地が見えます。 ここに眠る方たちはきっと幸せだ・・・。

江ノ電で鎌倉へ戻り、そのままJRで関内へ。 
ネットで調べたカントリー・イベント、横浜赤レンガ倉庫「Country CollectionsU」へ向かう為です。
バスという手もあったんですが、頑張って歩いた15分、海をバックに赤レンガが見えてきました。
 わ〜い!

アンティーク中心に一杯雑貨が揃っていて、ちょっと満足。 私的にはAttic Treasuresの展示販売が目的で、・・・これを言うと、『卒業するって言ったじゃないの!』と、お叱りを受けそうですが、・・・Ty社のぬいぐるみです。 
だってぇ〜、可愛いんだよぅ〜。 ラクダ買っちゃったよぅ〜。 
妹は小さなチーキーに一目惚れ。 アンティークと言うほどではないけど、香港限定のシリアルナンバー入り。 パイロットゴーグルとマフラーをつけたこの子は、なんと薄毛ちゃん。
聞けば「ふさふさクン」と二種類あるとか。 地肌見えてますけど、一応パンキー・ヘアー。 大事にしてね?
買い物して福引きしたら、ラガディアン・アンド・アンディシリーズの雑貨をワンサカくれて、ビックリしました。

妹が『日本丸』が観たいと言うので、荷物を置いてきた関内ではなく、桜木町へ。
距離的にはそう変らないのですが、やはり20分は一寸した距離。
しかしやっと見えてきた『日本丸』は、帆が張ってなくてホネホネ状態。 帆船はやっぱり帆に風を受けて欲しいなあ〜。 でも、台風が来てたから仕方ないのね?
そう納得はするものの、疲れ切って日本丸をバックにした妹の眉は少しハの字に・・・。 

さて、電車に乗って石川町へ。 元町通りへ行くのだ!ということで。
昨日と打って変わっていい天気で、人出も沢山! 賑やか! ここは好景気みたいだぞ? 鞄で有名なキタムラの本店を覗くと、人で一杯でナカナカ進めないほど。 うひゃ〜。
通りは固くてごつごつした石畳。 ・・・疲れて足の裏が痛いです。
雰囲気だけ堪能して中華街へ。 これまたスゴイ人人人・・・。 
お昼も食べ損ねていい加減に疲れていた私達は、私が二年前に来たことのある(三笠を観に来た時ね)、『天天常常回転坊』へ。
食べ放題はやめて、取敢えず美味しそうなものを何品か食べて、マンゴープリンで〆。 と、兎に角座れて、何よりだ〜(汗)。

午前中の予定が押した為、少し時間に余裕が無く、これで中華街もサヨナラすることに。 あ〜あ、もう少し遊びたかったなぁ・・・。 でも、・・・疲れた。

後は慎重に慎重に電車に乗って(もう、コリました)、新横浜へ。
無事に新幹線に間に合って何より。 時間があれば、新横浜でラーメン博物館にも、って思ってたけど、もう時間的に無理でした。
帰りは崎陽軒のシューマイ弁当を買って、のぞみ車内で食べながら帰りました。 気のせいか、昔より美味しくなってる??

はー、去年不完全燃焼だった分、今年は完結編、て言うところ?
鎌倉は良い所。 紫陽花の似合う、古都。

又いつか、来る事が出来ますように。


成就院へ到着。前回は行かなかった、皆が向かう海側の切通しの方へ・・・・と。





行った日:06/11/2004