温泉以外の草津(2005.07)



ネクンドカエデ


モネの絵を思い出しますね



アトリウム内 熱帯性の睡蓮が数多くあります。パネル等の展示も充実してます



「ギガンテア」



「ホワイト ディライト」



朝顔の大輪作りの展示も。これは「安倍の清明」



蓮の生け花展示も


きっかけはJR発行の「電車&ウォーク こころやすらぐちいさな花風景」という、小冊子でした。 その表紙に青空を背景に、蓮と、風力発電の風車とが写っているのを見て、行こう! と突然に思い立ったのでした。

場所は烏丸半島、草津市の琵琶湖畔です。
目当ては、日本有数の蓮の群生地。 それに、一度見たかった風力発電に使われる近代風車。 高さ95メートル、総事業費3億円、発電はみずの森へ送ったり、関電に売っているそうですが、どうもよく止まっているとのウワサ...
でも、美しいその姿を、一目見てみたかった...

JR琵琶湖線草津駅で降り、西口に来ると、既に長蛇の列が出来ていました。
皆さんの目当ては同じ“草津市立水生植物公園みずの森”の蓮、睡蓮です。
この時期は直通バスも出ていますが、そう頻繁に来る訳でもなさそうです。

近江鉄道バスで約25分、先に “滋賀県立琵琶湖博物館” に着きましたが、車掌さんのススメで、『車が渋滞気味なので、此処から10分ほど歩いて行ったほうが早いかも』、との事で、歩く事にしました。 (因みにバスの運賃は、大人一人420円。)

外に出ると、あの “くさつ夢風車” が眼の前にそびえ立っていました。
大きいです。年間予想発電量は1,200,000Kwh、一般家庭の320世帯分に相当するそうです。
ゆっくり廻り続けています。 周りに高層の建物が無く、雄大で、かつ迫力あります。

風車を撮りながら、横の砂利道を歩き、 “草津市立水生植物公園みずの森” に到着です。
入り口付近にあったネクンドカエデ、白い葉が涼やかです。

園内に入ると、暑いにもかかわらず花が一杯でした。 
管理のご苦労もしのばれますが、ここは兎に角園内の花や風景を見て頂きましょう。 
蓮や睡蓮は、午後には花を閉じてしまいます(熱帯性の睡蓮は、午後3時頃まで開いている)。 故に午前中行く事が、美しい花を見る鍵になります。(入園料は大人300円)

そして、東ゲートを出ると、いよいよ蓮の群生地です。
開花は毎年7月中旬から8月中旬だそう 11.3haの湖面一面視界180度に蓮蓮蓮...兎に角、壮観! です!
言葉もありません。 それ程に美しいです。
来た甲斐があった、と強く思いました!
水場近くに行くと、大きなおたまじゃくしや、魚が一杯! います。 
蓮や、葦の群落が、これらを守り育ててるのでしょうね...
ならば人は、蓮を守ってやらなければ...、ですが、やはり何処にでも不心得者がいるようで、ゴミや、タバコの吸殻放置とは無縁で居られないのが残念です...
この景色を見て、皆心洗って貰いたいものです。

その後、琵琶湖博物館を見学し、(充実していた上に、体験型で、お子様には大好評のようでした)博物館内のカフェテリアで食事を取り、バスを待って、草津駅へ戻りました。
本日のお土産は美味しそうな「うばがもち」と、蓮と、蓮の葉を練りこんだというクッキーです。

草津、温泉で有名ですが、温泉は無くとも、今日の蓮は、とっても素晴しかった!
今年の花探索の中でも、ダントツ一位間違いナシです。
又いつか訪れたいと思います。


“くさつ夢風車”の仕様

--- パンフレットから抜粋・転記 ---

  • 機種名、メーカー = MD70、ファーランダ社
  • ブレード枚数、材質 = 3枚、エキポシ樹脂グラスファイバー
  • ブレード直径、回転数 = 70m、3〜6秒で1回転
  • ブレード(ピッチ)角 = 風速により変化(0度〜90度)
  • ナセル(風車)の向き = 風速により360度回転(風上を向く)
  • 発電可能風速、定格風速 = 毎秒3〜25m、毎秒11.6m
  • 発電停止風速 = 毎秒3m以下、毎秒25m以上
  • 減速ギア比 = 1:76.7
  • ローター(回転部)重量 = 31,700kg
  • ナセル(機械室) = 54,500kg
  • ポール = 105,000kg

--- パンフレットから抜粋・転記 ここまで ---

ドイツの Fuhrländer 社製。本体迄なら大体18階建のビルと同じ高さ、ローターの先端まで入れれば、25階建のビルに相当する大型の建築物。建築費もさる事(総事業費3億円との事)ながら、維持費もなかなかのものだろう。

年間予想発電量が1,200,000kwh(年間なのにh?)、年間460トンのCO2を削減する事を予想している。利用目的は「みずの森(ロータス館)」への電力供給で、高発電時には関西電力への売電も行われるらしい。

半日程度見ていて、動いている時間と停まっている時間は半々だった。他のWebページでは、殆ど動いていない様に書かれていたので、それ以降、プログラムの変更が成されたのかも知れない。(たまたま、普段より風が吹いていたのかもしれない。)
風が無くても動かないし、台風が来ても発電できない。常に一定の風が吹き続けるという条件が無ければ、風力発電は難しいのかも。(安定供給が出来ないので、補助的な使い方をせざるを得ない。)

見た目は良い(エコ気分)し、今日は風切り音が五月蝿いとも思わなかった(メーカーのWebページによると104dB)... 現在の発電量を、何処かに表示してくれると、実際のところが良く分かって良いと思うのだが。


朝行った甲斐があった! 蓮はどれも美しい!



オオオニバスも迫力です



水の中にはメダカが、葉の上には糸トンボが遊んでいます



ミソハギ



草津市の花、アオバナ



流れのある水が、いい花を育てます



水の上の花は、どれをとっても宝石のよう



「精華蓮」



うばがもち



蓮と、蓮の葉を練りこんだというクッキー