餘部橋梁(2006.8)


もうすぐ架け替え、という事なので、餘部鉄橋を見に行ってきました。

昨年塗りなおしたと言う赤いペンキも色鮮やかで、夏の蒼い空に映えていました。 素人目には、百年でも持ちそうな具合ですが、1912年生まれのご老体、そろそろ退役という事だそうです。

それにしてもうらやましい海水浴場(8月の下旬ともなれば終了)。ここでしか見られない海。 透明度が高いねぇ、あ、電車来たねぇ、とカメラを持ってうろうろとしているうちに、 帰りの時間が来てしまいました。こんなに時間が空いてしまって、どうしよう、と、 予定を立てた時は思ったのですけど。

旅の参考(電車)

  • はまかぜ1号
    神戸10:00-香住12:57

  • あまるべロマン号
    香住13:04-餘部13:17

  • 普通電車
    餘部16:11-香住16:21

  • はまかぜ6号
    香住16:50-神戸19:44

姫路で進行方向が反対になる「はまかぜ」。乗客はバタンバタンと椅子を回転させます。 ちょっとひなびた感じも楽しい。
ところで、8月最後の土曜日だったから?、行きの指定先は満席で、グリーン車を使いました。 ちょっと贅沢です。
なお、「あまるべロマン号」は運転日限定。座席指定は無し。


架け替えの経緯

強風に煽られて脱線、回送中の客車が橋から転落し、下にあった工場の従業員さんと車掌さんが亡くなったのが1986年の事 (鉄橋下には慰霊碑がありました)。 安全基準が厳しくなり、冬の観光シーズンを中心に運休や遅れが続出し、定時運行が困難となった事を契機に、 架け替えられる事になったそうです。

「出来た当時はどうだったんですかねえ」「昔は車体が重たかったからねえ」とは、たまたま耳にした観光客と、安全係さんの会話。確かにSLは重かっただろうけれど、そういうものなのかなあ。


写真左から順に、「橋梁を下から仰ぎ見る」「あまるべロマン号」「橋梁全景」。

カニ迎

香住町経由だと、あちらこちらに「カニ」の広告が。日本海側だものねえ。行きの特急ではカニ弁当の車内販売が あったので安心していたところ、帰りのアナウンス「なお、当車内では、車内販売はございません」。食べそびれてしまいました。



右写真。駅名表示。想像していたのと異なり、随分綺麗でした。
市電のホームの様な小さな駅に、駅員さんが3〜4名、安全監視係さんが2名、
太陽に焼かれながら、観光客を捌いていました。

行った日:2006/08/26(土)