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その1
3時間ほど乗った特急バスを降りると、其処は何の変哲も無い普通のバス停でした。
今までは、ゴールデンウィークに連休が取れるなんて事、ありませんでした。 実は、ずっと行きたかった場所で、数年前から植物園に直接問い合わせをしたり、 JTBに問い合わせたりを繰り返しつつ、(バスツアーでもあれば、参加したかった) なかなか難しい、と、断念を繰り返していた場所でした。
数年前より、行くには更に事情が難しくなったようで、
...自治体の統合が進んでいました。
バス停の統廃合もなされていました。
携帯電話から、調べてきた村岡タクシーの番号にかけると繋がりません。 来てくれたタクシーに乗って、植物園を目指します。
運転手さん: 「植物園で何するの?」
空は今にも泣き出しそう...。 |
![]() 園内にて発見。 身を寄せ合う姿が可愛らしいザゼンソウ。 ![]() ほらこういうスズランの群生なんかさァ、そう見られるもんじゃないよ。 見てよこの蕾!かっわいーの!!!(カメラにかぶりつき)」 ![]() ミヤマキケマン。 |
![]() ![]() ![]() |
その2
神戸三宮からバスで三時間余り。 福岡ハチ北というバス停で降りた私達は、
タクシーをお願いして、一路、但馬高原植物園へ向かいます。
そして、帰途は歩いてバス停へ行くべく、タクシーの運転手さんに説明を受け、
簡単な観光パンフも貰いました。
左の写真、どれもピントが甘くてごめんなさい。 クケケケケケ...
何処かで何かの音がします。 |
![]() イカリソウ。 ![]() クケケケケケ... |
![]() ![]() ヒマラヤユキノシタ |
その3
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![]() ![]() シラネアオイ。 ![]() 瀞川平湿原のミズバショウ。 |
『豊かな植生と湧水に恵まれた瀞川平一帯は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、兵庫県観光百選の第1位にも選ばれている素晴しい高原です。この瀞川平に平成9年6月15日但馬高原植物園は設立されました。 当園は、日量5,000tの湧水と樹齢1,000年以上の大カツラの保護をテーマに開園された植物園です。標高700m、面積は17haで、そのうち7haを手を加えて管理しています。この植物園の特徴は、特に南の地方の植物の北限、北の地方の植物の南限、高山植物の低限、低地植物の高限、しかも湿地が多いという日本でも有数の植生豊かな地域の中にある自然植物園となっています。園内には樹木、草花の自生植物約1,000種類と、それに類する300種類ほどの植物を見ることができます。』(但馬高原植物園HPより) |
その4
カツラの木は水を好みます。
樹齢1000年...気の遠くなるような年月を生きてきた樹。 貴方に逢うために此処まで来ました。
カツラは雌雄異株で・・・実はこのカツラは「雌」なのだそうです。 ...いつか、寒さが降りて、葉が黄変する頃、再び逢いたいです。 |
![]() 樹は、川を跨いで立っています。 流れの速い渓流はとても綺麗で... 飲むことが出来ます。 樋から出る水を掬って、飲みました。 やわっこくて、美味しかったですよ。^^ 高坂川源流 ![]() 38m上にある筈の樹の先端部分は、視界不良で確認出来ませんでした。 でも、根際から出るひこばえも、長い年月を経て育った苔も、 カツラの背負う、「小宇宙」の一部、と呼ぶに相応しい気がしました。 (カツラの樹の根元部分です。 川の流れを跨いでいるのがお分かり頂けるでしょうか?) |
![]() ![]() 植物園入り口には、御土産物屋さんと、レストラン「ヒュッテブルンネン」があります。 午後三時過ぎ。遅い昼ご飯は、但馬牛を使った牛丼(贅沢)...と、 ![]() ...何故か湯豆腐定食。(だって豆腐好きなんだもんさー...。) |
その5
その後、直ぐ近くにある自販機で、千年水を買います。
そして、先程のカツラの「千年」水を使ったコーヒーを飲みに、もう一度レストランに戻り、
...
本当に柔らかくて美味しいコーヒーでした...!!!
さて、結構降りしきる雨の中、移動を開始しました。 「「木の殿堂」。」 「歩いて?!」 「はい。」 「車で行きなよー、クルマならすぐだよ?」 ...車ないんだってば。バスもないやんか。 「頑張って歩きます」 そういって笑って植物園を後にしました。
しかし、この辺から私はちょっと落ち着かなくなります。
むっつり黙ったまま歩きます。 やっと到着木の殿堂。
しかし入館ギリギリの16時!(16時30分閉館) |
![]() 白い穂のようなものが花です。ソメイヨシノのような花と違い、 こまかーい花が、ブラシ状になっているのです。
この頃になると風も激しく、雨も強く、カメラも容易に撮れなくなってきました。
サクラが激しく揺れています。 |
![]() 野生の藤 ![]() 農道から見下ろしたところ。住宅地は見えるのですが... |
その6
しかし、本当に大変だったのはここからでした。
意を決して、もう一度山道を20分歩いて戻り、「ロッジかどま」へ辿りつきました。
さて、フロントに向かってお辞儀をし、タクシーに走り寄りました。 |
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![]() 野生の藤 ![]() 農道から見下ろしたところ。住宅地は見えるのですが... |
その7
「よく歩いてきたね」運転手さんが言います。
運転手さんの話は、なかなか奥の深いものでした。
「猿尾滝、行きましょう」
湯村まで着くと、そのままあちこち案内してくれました。
...ここで料金を記すことは差し控えますが(メーターを途中で停めてくれた事はナイショです)、
村岡タクシーさん、とても良心的だったんです。 ありがとうございました。^^ |
![]() ホテルの窓から湯村の市街地を望む。 ![]() お宿「三好屋」さん。 (写真は翌日。良い天気。) ![]() 広くて良い部屋でしたよ。 部屋風呂にも温泉のお湯が出るそうで。 部屋中気持ちよく掃除されてて。 夜は普通の大浴場、翌朝に気持ちの良い露天風呂に入り、スッキリして出発です。 |
![]() 夕食の一部 ![]() 朝食の一部 ![]() 夢千代の像 ![]() ぐわっ! 迫力の但馬牛。 ...ごめん、美味しく頂きました。 |
その8
左写真、お宿「三好屋」さんにて...。夕食(...の一部)です。
朝食。 よく見えませんが、湯豆腐付きです。
八幡神社にお参りもし、15:00、帰りのバスに乗り込みました。 ![]() 2008/5/5〜5/6 行き:神姫バス三宮ターミナル8:30発〜福岡ハチ北口11:16着予定(実際は30分程、到着遅延) バス自体は全但バス。比較的混むので要予約と思われる。 村岡タクシーの電話番号は、兵庫タクシー協会のWEBページには誤掲載の模様。NTTの電話案内が吉。 福岡ハチ北口から高原植物園迄は、車で20分程。高低差があるので、自転車はきっと辛い。 帰り:湯村温泉バス停15:00発〜阪急三宮17:59着予定(実際は20分程度、到着遅延) |
![]() 足湯だ足湯ー。 川向こうに、足湯を楽しむ観光客が見えます。 川の中には大きな鯉が。 私も足湯に漬かりに行かなくちゃ。 ![]() 荒湯。 熱いお湯で、お芋を茹でたり、温泉たまごを作ったりします。 紐に結わえた網の中に卵を入れて、この中に入れている所です。 えーーと、11分、だったかな? ![]() ![]() 但馬牛串、一本500円。 焼きたてで最高に美味しい。 高いけど、食べる価値あり! |