遊びに来て下さい市電に乗って透明度の高いパリマ湖に水上機が着水すると、もうそこはマノア市です。 国旗の色〜緑・オレンジ・水色〜に塗り分けられたカラフルな スタンプをパスポートに押されて税関を出れば(勿論、拳銃や麻薬を持っていない 事が前提ですよ!)、かわいい市電の姿を見ることになるでしょう。 市電に乗って、市街地へ出てみましょう。 市電は、日本の高知県から寄贈された車両を使っています。 パリマ湖水上機が着水したパリマ湖は、台風によってきれいな真水が注ぐ大きな湖です。 ですが魚はいません。鉱毒が激しく、すべて死んでしまったのです。 その後日本の支援により、水をすべて掻き出した後、5mにも渡って土をすくい 出し、きれいな湖として生まれ変わることが出来ました。 現在は泳ぐことも出来ますし、その水をそのまま飲むことも出来ます。 (上水道には、浄化時に使用した浄水場を通じて供給しています。) しかし、生態系のバランスが崩れてしまった為、生き物のいない湖となって しまいました。 現在、水草や昆虫から、徐々に元の姿に戻しつつあります。 また、湖畔には、終身総督が育ち、今でもお住まいの聖ニコラウス修道院
と、付属の市立歴史博物館があります。 デルタイ城次の駅は、「丘」になります。ここにはデルタイ城を中心に、 行政施設があつまっています。 ここには、市長の執務室、執政官、市職員のオフィスがあります。
城は、オランダ統治下の時代に建てられ、英国により補修されました。
当時の重厚な姿をそのままに残しています。 旧市街ウェマク川に沿って坂を下ると、「丘」に守られるように広がる 旧市街です。やはり英国植民地時代の街並みが、そのまま残っています。 まるで百年前にタイムスリップしたように感じるかも知れませんね。 マノア港市電の終着駅はマノア港です。 市国唯一の大型港で、ディーゼル燃料のタンクや小さいながらも造船所があります。 港からはフィリピンやグアムまで、定期船が行き来しますし、 台風の避難に日本の遠洋漁船やタンカーが停泊する事もあります。 さて、アジアの海では、残念ながら海賊が横行しています。 市国では、海賊対策の為、日本の海上保安庁の協力の元に沿岸警備隊を 新設し、4隻の性能の良い外洋巡視艇を装備しています。 (早朝には、訓練や警備に出発する勇姿を見る事も出来ます。) 既に密輸業者や海賊の検挙や遭難者の救難活動で、活躍しています。 パリマ大学もここにあります。 大学は、英国人が建てた図書館を改装して利用しています。 外見は古く重厚ですが、資金、技術援助のお陰で、 明るく綺麗な内装になっています。 勿論、1800年代から貯えられた貴重な蔵書は、現在○万冊となっています。 |
旧市街まっすぐで六車線もある石畳の中央道の左右に、2〜3階建てで、英国風に
間口の狭い家が並びます。こういった家の中には、一般の店舗や市国唯一の
ラジオ局、郵便局、果ては交番(「チュウザイサン」という日本語が残っています。)までが
入居しています。 中央道の中程、ウェマク川と交差する辺りには、マノア教会があります。 植民地時代、住民が自発的に 建てた自分たちの教会で、小さいながらも全市民の聖地となっています。 日曜日の朝には、市民の多くがここへ集まって来ます。 又、アマギ終身総督は、当教会の主席司祭を兼任しています。 教会の隣には、サワダ橋が掛かっています。オランダ統治時代、
日本人の宮大工であったらしいサワダ氏が架けたものとされている橋で、
日本風の欄干が特徴です。 中央道の南端には、古い教会を改装した、当市唯一のホテルがあります。
日本からの、仕事や観光の皆さんに快適に過ごして頂けるよう、
スタッフの大半は日本語を話す事が出来ます。
各部屋には、当市ではまだ珍しい、国際電話も可能となっています。 |
風の森大きな風車がたくさん並んで一斉に回っている光景は、まるで森が台風にあおられて いるようです。(音もなかなかのものです。) この現代風車の森は、日本からのODAによって建てられた発電所の「森」です。 化石燃料を出来るだけ使わない事、管理の難しい高度な技術を使わない事、 年中風が吹いている事 から風力発電が適当と考え、1992年に着工しました。 今では、従来の水力発電と共同で、旧市街地の照明、市電の動力等を賄っています。 私たちは、この新しく出来た白い複合材の森を「風の森」と呼んで 大切にしています。 |