| システム | |
基本システムは主人公を部屋から部屋へ移動させていくタイプのアクションアドベンチャー。マウス&キーボードでも操作できるが、基本的にはゲームパッドの使用を想定するべきだろう。十字キーで移動、ボタンの組み合わせで汎用アクション、武器を構える、攻撃、メニュー画面の呼び出しなどを行う。指定された目的を一つ一つこなしていくことでストーリーが進む。
移動だが、上ボタンが前進固定、下ボタンが後進固定という風に方向が固定されている。そのため、主人公の立ち位置が変更されても上ボタンを押さないといけないのは非常にやりにくかった(例えば主人公が画面奥から手前に歩いてくる状況でも上ボタンを押さなければならない)。また、斜め移動が入りづらく、機敏な動きがしにくい。敵との戦闘の際にプレイしにくかった。
アドベンチャーパートは映画のように左右に字幕が出る形式。メッセージスキップは無いが、台詞の多い作品でも無いので特に問題は無いと思われる。
メニュー画面ではアイテム使用、マップ閲覧、ヒント機能、ロードなどがある。
アイテム欄にはアイテムが蓄積されていくが、ほとんどのアイテムは必要な場所で自動的に使用してくれる。実質必要なのは回復アイテムと武器の変更だけだろう。 セーブは7個ほど。ゲームの長さを考えれば特に問題は無いだろう。オートセーブ機能付きで、セーブを忘れても安心。ただ、一部の場所でしかセーブできないのは不便。
ヒント機能はそれほど細かくは教えてくれないが、無いよりはマシ、か。何をしていいか分からなくなることは少ない。
マップは自動作成マップで、開く扉・まだ未開拓の場所などが分かるのは便利。ただ、自分の位置が表示されないのは使いにくいと感じた。
移動中に敵と出会うとそのまま戦闘に入る。構えボタン(任意設定可能)で武器を構え、アクションボタンで攻撃。出てくる敵は動きが遅いのであまり複雑な操作は必要ないが、こちらの動きも遅い&移動がしにくいので割と攻撃の打ち合いになりがちな気がした。弾薬・回復アイテムには限りがあるので多少工夫がいる。ちなみに、節約して戦うことや、手持ち武器に使用回数無制限のナイフが最初からあることなどはゲーム中で説明されない。コンシューマでの同様のゲームに比べると不親切感は否めない。マニュアルにも記載は無い。
一部のボス敵との対戦では特殊な戦闘モードに入る。しかし、この前後で説明が何も無いのは不親切。操作方法が分からないまま、死んでしまうことも多いだろう。
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| グラフィック | |
原画不明。ポリゴンゲームとしてのクオリティは並の下といった所だろうか?それほど見苦しいというような所は無い反面、コンシューマでの美麗なグラフィックが当たり前になった時代からすれば、せいぜい「そこそこ綺麗なPSの作品」レベルだろう。唯一、船が深海で逆さまになっているという設定のために蛍光灯が足元にあったりしてちょっと面白いというところ。
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| キャラクター | |
キャラクターでどうこう言う作品ではない気もするが……。映画っぽいのを意識しているのは分かるが、そのおかげで没個性のキャラクターが多いような。
主人公のジョン。基本的に喋らない。ボディランゲージだけで意思表示をする。喋らない設定はいいが、いちいちおおげさなアクションで意思表示をするので馬鹿馬鹿しく見える(「いいえ」では手を激しく振る、「わからない」では両手を挙げてのアクション)ので何とかならなかったのだろうか?
ヒロインのジュディ。少し変わった性格、という説明書きだが、性格が変わっているというより行動があからさまにおかしな人という感じなのだが……。終始、人間が分からないと言っている。
その他、割と洋画に出てきそうなキャラが多い。欲張り金持ちのビル。元警官で黒人、いいガタイでリーダーシップのとれるウォルグ(主人公の相棒でよく出てくるタイプ)。物知りじいさんヘイミング。常にヒステリーで「帰りたい」連発の科学者ミラー女史。
ぶっちゃけてしまえば、大したキャラはいない。敢えて言うなら中盤から出てくる「UNKNOWN」はキレ加減が多少面白いかもしれない、ぐらいだろうか。
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| シナリオ | |
シナリオライターはBLUE PURPLE氏。正体は青紫とか青村早紀とか竹林明秀とか言っている方です。いい加減ペンネームは固定しましょう。
多少の選択肢はあるが、ほぼ一本道のシナリオ。難破船への潜入から脱出までを描く。浸水などの危険、そして襲い掛かる怪物から身を守りつつ、閉じ込められた船内から、仲間と協力して脱出の手段を模索していく。その中で、どうして怪物が出現しているのか、その原因も調べていく。前半は船内の探索、中盤は脱出方法の検討と生存手段の確保、後半は船からの脱出という構成である。
雰囲気はアクション映画の脱出ものを意識しているようである。グループ内の確執が常に続いていたり、爆発や浸水シーンなどの派手な演出などが特徴的である。どこかで見たような展開が多く、オリジナリティに欠ける。
全体のテーマは「自己犠牲」であると思われる。仲間を助けるために自らが犠牲になって道を切り開いていこうとする姿を何度も描いている。ただ、テーマを語る手段が「怪物に教われてピンチ→誰かが犠牲になって危機を脱する」の繰り返し。しかも、どうして自分の身を犠牲にしてでも仲間を助けるのか、その動機が弱いように感じられた。仲間だから、という以外の理由に乏しい。全体を通して仲間同士の結びつきを感じられるエピソードが少なく、主人公たちのグループはあくまで生き残るために結束しているようにしか思えない。自己犠牲をテーマにするなら「大切なものを守るために命を賭ける」というような展開が必要なのではないだろうか。プレイヤー側としては、敵に当たって砕ける特攻野郎がたくさんいるようにしか思えなかった。
事件の核心に近づくにつれ、段々SF的な展開になる。しかし、このSF考証がいい加減というか、見た目の派手さを優先しているように思えた。終盤近くなってからの展開であり、中盤までに伏線もない。唐突な感じは否めない。その上、信憑性の薄いSF……。冗談としてならそこそこ笑えるかもしれない。
なお、序盤から中盤にかけて張りまくっていた伏線はあまり生かされていない。謎はたくさんあったが、謎のまま終わった。そもそも「どうして船内に怪物が現れたのか」の理由・目的も今ひとつはっきりしない。最初の方で怪物の生態について科学的な考証をしようとしていた場面もあったのだが、尻切れトンボのままだった。映画的な作りを目指して、あまり細かく説明しないようにしたのだろうか?特に終盤は急ぎ過ぎで、クライマックスシーンからエピローグまでの描写が薄すぎる。いつの間にか、いなくなってしまうような仲間すらいるし。
映画らしく、次回作への伏線を最後に張っているが、この張り方は酷い。クライマックスで語っていたことが全て台無しになっている。一体何を言いたかったのか、疑問になるような終わり方だった。
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| サウンド | |
ボイスもOP・EDテーマもなし。BGMのみ。ホラーゲームとしての演出はそれなりにこなしていたように思われる。今作品の中ではもっとも無難に仕事をこなしたような印象。
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