【虹色の青春は良かったねー、という昔話 《01.07.12》】
なんと2ヶ月ぶりだったですか。しかも今回は流行を全く無視してだらだらと書いてしまったネタですので、興味のある方は気楽に読んでみて下さいな。
えーと、先日いつものようにコンビニの有線をいじっていた所、『出会えて良かった』が流れまして。
PS・SSで発売された『ときめきメモリアルドラマシリーズvol.1 虹色の青春』のEDテーマです。
そうしたら色々と懐かしい思い出が蘇ってきたので久々にプレイ。
虹色はサッカー部の補欠である主人公がマネージャーの虹野沙希とひょんなことから仲良くなって
いくという物語です。発表時にレギュラーに選ばれなかった主人公は2年生ということもあり、今後
レギュラーになれる可能性は低く落ち込んでしまいます。それでも夜に一人練習していたところ、
沙希に見つかり、レギュラーになるまで頑張ると約束してしまうのでした。
などという物語なんですが、そう目新しい設定があるわけでも斬新な展開があるわけでもない、
地味目な話です。しかも、基本的に一本道の展開でプレイ時間も10時間程度とコストパフォーマンス
もあまり良いとは言えません。しかし、このゲーム、泣けるギャルゲーとして当時は人気が高かった
作品です。
ゲーム終盤に来て、主人公は勘違いで沙希が自分のことをなんとも思っていないと思い込んでしまい、
自暴自棄になってしまいます。それでも沙希は頑張ろう、と主人公を応援します。
泣き所は沙希がかけてきた留守番電話のメッセージですね。このメッセージを聞く場面が
沙希に対する思い違いが解けた直後のシーンで挿入されているという演出が憎いです。
このメッセージは主人公が気晴らしに出かけている折に沙希が、会いたい旨を伝える伝言です。
3回メッセージがあり、最初は前日に揉めた事を謝る旨がオーソドックスに、2回目は
おちゃらけた調子で、いつものところで待っているというメッセージが残っています。
そして3回目は、自分の思いを切々と語り、主人公は絶対にレギュラーになれると励まして
終わります。
ここで、主人公は自分で勘違いして沙希を遠ざけたにも関わらず、沙希が自分を思い続けて
くれたことに気付くわけです。
しかし、このシーンでは主人公の心理描写は一切なく、留守番メッセージだけが淡々と
流れ続けます。この演出も主人公=自分と思わせてくれる演出であり、非常に巧みであると感じます。
もっとも、いろいろとリアリティに欠けるところはあるわけでして。
よく言われるのが夜練でフリーキックの練習だけしているフォワードなんていない、ってネタ。
確かにフリーキックの練習が好きな選手はいますが、フォワードでそれはないだろう、と
思わないでもないですね。さらに言えば、補欠の選手がフリーキックの練習しても
試合で蹴らせて貰えないのでは?、というツッコミもできます。
肝心の留守番電話メッセージもあんなに長いメッセージは残せないだろ、とか。
ミサンガを神社で願掛けする虹野沙希はどーなの?とか。
ラストに次回シリーズの『彩のラブソング』の予告があるんですが、これも当時はものすごく
期待したものでした。今度は音楽か〜、と。
(ただ、彩〜はシナリオの主軸が後輩の琴音との話になってしまった印象があり、ヒロインの
片桐彩子が霞んでしまった点が失敗と言えるかも)
後輩のみのりに関しても虹野−主人公ラインの対抗馬として面白かったのではないでしょうか。
主人公とのラブストーリーにまで持っていかなかったのはむしろ正解だったのかも。
彩ではそれをやったがために一本道シナリオの主軸がブレましたから。
マルチヒロインならば良かったんでしょうけど。
余談ですが、みのりに関してはドラマCDやラジオで補完した点が良かったと思いますね。
みのりは最初反目していた主人公"補欠の先輩"に心惹かれていくのですが、当の補欠の先輩は
沙希といい関係なわけでして。尊敬する虹野先輩と惹かれている補欠の先輩の間で
心揺れる訳です。
最終的にみのりは二人のために自分が身を引くことを決心します。この決心した下り、
実はときメモのラジオでの『みのりのコーナー』で告白しました。
いわゆる、キャラクターが喋っているという設定のラジオはアニラジで良くあるんですが、
しばしば薄ら寒い内容になりがちです。台本で喋る『ドラマ』とその場での対応が必要な
『ラジオトーク』を一緒くたにするのが間違いだとは思うんですが。
ですが、みのりのコーナーは独白調なのも功を奏していまして、ドラマの一つとして
組み入れたいレベルになっていましたね。(というか、誰かテープ持っていないかな……)
泣きながら補欠の先輩を毒づくみのりの独白は虹色のサイドストーリーとして良い出来でした。
というわけで、決して派手さは無かったんですが、丁寧な作りが印象的な作品でした。
ちなみに、この虹色だけは『メタルギアソリッド』などで有名な小島監督がスタッフにいたんです。
虹色のせいでソリッドの発売が遅れたとも言われています(笑)演出の上手さなんかは
小島監督らしいです。vol.2以降にも関わって欲しかったですね。vol.3になるとドラマがくどく
なっちゃったしね。
おまけ。ドラマシリーズのOPアニメって監督が井出安軌氏なんですね。俺は昔からこの人に
お世話になっているなぁ〜。
【I've soundな話 《01.05.10》】
I'veと言えば、PCゲーファンにはお馴染みとなってきた。『Kanon』のアレンジサントラ以来注目を集め、今では毎週何かしらI'veの曲を使っているゲームが発売されているくらいである。KOTOKO、AKI、SHIHOといったI'veオリジナルの歌手も育っている。
筆者はもっぱらボーカル曲を好んで聴いている。大体MDに入れて歩きながら聴くため、やや選曲が偏りがちではあるが、お気に入りでも紹介しよう。ちなみにボーカルではAKIが好き。
sacred word(vocal:島宮えい子 収録:Sense Off)
ゲーム本編をプレイしていないのにサントラを借りて聴いた曲。のんびりとしたテンポと遊びの有る編曲がお気に入り。歌詞を聴いた時「Secret word」では?と思ったら発音だとsacredは【seikrid】と読むんですね。意味は『神聖な、宗教的な』というんだそうな。
birthday eve(vocal:SHIHO 収録:Sense Off)
これまたSense Off。こちらはEDソング。歌詞がネタバレという話なのだが、ゲームをやっていない身としてはどこら辺がそうなのか良く分からない(笑)ハウスチックなクールサウンドと現代的なvocalが特徴。sacred wordと対照的なスピード感の有る曲である。
Ever stay snow(vocal:SHIHO 収録:Snow Drop)
SHIHOの楽曲その2。これまたスピード感の有る曲。なんとなく歌詞も相まって広瀬香美を思い出す?(俺だけかな)スキー場で聴いた時がマッチしている感じでとても良かったです。
Pure Heart〜世界で一番アナタが好き〜(vocal:AKI 収録:verge)
甘ったるいvocalと個性的な歌詞で話題になった一曲。vocalはAKIだが作詞はKOTOKOが担当。ゲームがメイドロボットものなので歌詞もリンクしている。『恋をしてるココロのパスワード』ぐらいなら良いが『わがまま言っても壊さないでね』は凄いねぇ。コンピューターっぽいサウンドを生かした作曲になっており、ちょっとレトロっぽいのもポイント。
恋愛CHU!(vocal:KOTOKO TO AKI 収録:恋愛CHU!)
SAGA PLANETSの同名ゲームのOPソング。Pure HeartのOPも話題になったのだが、こちらはそれ以上。歌詞はvocalの一人であるKOTOKO。『Chu!Chu!』のテンポの良い繰り返しが……などと真面目に解説するのが馬鹿らしくなるアホなノリの曲。歌詞がヒロインの心情を語ったもので、少女漫画チックでとてもよろしい。『教科書の端 描いた君の似顔絵のホッペ ピンクのペンで染めてみたよ ワタシに恋してるの』なんて面白い。vocalの甘い声も良い。合の手で入っている台詞が面白い。特にKOTOKOが読んでいるバージョン(ゲームのヒロインが読んでいるものと2種類有る)が面白い。なんか読み方がヘンなのだ。『頭も心も目一杯だよぉ〜』とか『なんか緊張してきちゃったなぁ〜』など。北海道弁?(笑)
Grow me(vocal:AKI 収録:verge)
聴き手に訴えかけるような歌詞とテンポ速めでノリの良い曲が特徴。ラップ部分が軽快で非常に心地良い。vocalがAKIということでハイテンションであり、歩きながら聴くのに向きます。
Take me high(vocal:R.I.E 収録:verge)
割とチャカチャカしたテクノっぽい曲。ボーカルに対する機械っぽいエフェクトのかけ方が好き。途中途中の台詞部分も良い感じ。
Take on your will(vocal:AKI 収録:verge)
曲の入り方が好きですね。これもテクノっぽいといえばそうなんだけど、vocalがAKIだとクールさが薄れます。その分、聴きやすい。
空より近い夢(vocal:MELL&MIKI 収録:verge)
KOTOKO TO AKIのユニットを除けば、I'veでは珍しいツイン・ボーカル。片方が高く、片方が低い声なのでアクセントがついていて良いかと。わりかしパワフルな感じのvocalで、曲自体も重厚感があるかな、と。
そよ風の行方(vocal:AKI 収録:regret)
夏がテーマなのか、詞も曲も明るい方向性。まぁ、AKIだし。
I will...(vocal:MARY 収録:regret)
歌詞も曲も爽やかな雰囲気でまとめている一曲。vocalも余り癖がなく、さらりと聴ける。
ONE SMALL DAY(vocal:AKI 収録:regret)
AKIらしいノリの良いポップス。いぇぇぇ〜(笑)
CROSS TALK(vocal:MARY 収録:regret)
流れるようなメロディが特徴。サビ部分のハモリも良い感じですね。『数え切れない出来事が君の瞳から落ちて』という表現は中々秀逸。
SAVE YOUR HEART(vocal:KOTOKO TO AKI 収録:注射器2)
いまやI've最強のコンビと言える二人の曲の第2弾。割とアイドルソングっぽい雰囲気。甘い声二人のコンビですから、ノリもご想像通り。恋愛CHU!ほどのアレさは無いので(^_^;)普通のI've好きにも楽しめるはず。
夏草の線路(vocal:KOTOKO TO AKI 収録:Railway〜ここにある夢〜)
I've最強のコンビの第3弾。こちらはきっちりハモリを使った本格的な楽曲に仕上がっています。なかなか芸コマっす、このコンビ。
【ドラマCD『ONE〜輝く季節へ〜』vol.2(茜編)の感想 《01.03.08》】
ついに聴けたドラマCDONE〜輝く季節へ〜vol.2(茜編)。MDに録音して新宿をぶらつきながら聴いた。ゲーム内の記述は最小限に抑えてオリジナルシナリオを重視していた。
良かった所は、茜役の山崎和佳奈の演技。茜が「デートしませんか」と言う辺りからラストまでの演技は素晴らしいの一言。「あなたのこと、忘れます」と言う前後の涙声演技はシナリオの演出と相まって非常に良いシーンに仕上がっているかと。オリジナル部分、浩平の席が無くなる所での「取らないで……」っていうセリフ、震えました。山崎和佳奈の演技だけでも買う価値のある一枚かと。
んで、気になる点は追加シナリオですね。幼なじみの司の記述を小説版以上に書いてしまったので、“消える”根拠がいまいち薄く感じてしまった。浩平の場合、幼い時の環境とかで“消える”理由を説明できるかもしれないが、司の場合は好きだった人が死んだ位の印象しかない。それでいちいち“消えて”いたら世の中大変だよなぁ……とか。それ以外でも後半のシナリオが文語的表現でまとめられていて気になった。説明っぽい。あとは、終盤の、茜が当り散らしている場面はキャラクターへの固定イメージからするとちょっと違うかもな、とは思った。
山崎和佳奈以外の声優陣では、長森が怒っているとファラ(テイルズオブエターニア)にしか聞こえなかったり(^_^;)司役の緑川光は久々に聞いたんだけど、いいかも。司ってこんな感じなのねってイメージが湧きやすい。詩子役の長沢美樹はゲーム版の南央美とまた違った良さ。軽快なテンポの良さが魅力。ただ、飄々とした詩子の性格はゲームの時のが良かったかな。あと、長沢美樹はどうしても地声のイメージが強すぎてキャラクターを演じている印象が薄くなる。
【エロゲ最強の主人公 《01.02.17》】
さてさて。最近マッチョな主人公の出てくるゲームをやっていたせいか、エロゲの主人公の中でも戦って強いのは誰か?なんていう疑問が湧いてきたので、ちょっと検証してみようと思う。一応、男性主人公限定で。女性アリだと郁未(MOON.)とかもなかなか強そうである。
さて、まずはまともな人間で強そうなのはとらハ3の恭也辺りだろうか。実践剣術の使い手で、また剣がなくても対処できる殺人術の使い手。それからファントムの玲二、EVEの小次郎や探偵紳士の双麻なども銃器アリならかなり強そうである。早撃ちなら双麻はコンマ何秒の世界だし、玲二は殺している人数なら一番かも(笑)
ゲーム内での強さを考慮すると人外とも戦える恭也と一流の暗殺者である玲二の対決か。接近戦なら恭也に分がありそうだが、玲二には遠距離での突撃ライフル一掃射とかもあるからねぇ。でも神速で避けられるのかなぁ。というか、拳銃ともまともに戦えそうな恭也は凄いっす。……と思ったけど恭也は既に常人離れしているから人外の枠に入れた方が良いのか?(笑)
次が人外の能力者たち。雫の祐介、痕の耕一、ヴェドゴニアの惣太、誰彼の蝉丸の争いになりそう。祐介はリーフファイトで耕一を止めたこともある逸材。遠距離での争いなら最強?でも、毒電波を放つ前に一撃でやられそうな気も。耕一は強さが良く分からないのだが、ビルを飛び上がれる脚力、獣化すれば拳銃の弾も通らないという防御力などかなりのもの。惣太(ヴェドゴニア)は銃器類も扱えるのが強み。強さが良く分からないのはもったいないが、心臓に杭でも打たれない限り死なないというのはかなりのもの。ゲーム終盤では念動力まで使うし……。蝉丸は強いはずなのだが、切られるとあっさりやられるのでボツ。
というわけで、最強は鬼になった耕一かヴェドゴニアに変身した惣太かな。
……でもデアボリカのアズライトもかなり強かった。最後の方では神様クラスの強さだったような。う〜ん、ここら辺は比べる基準がないので……。うーむ。
【『誰彼 たそがれ』の小ネタ 《01.02.11》】
ゲームの評判はいまいちだけど、せっかくだからネタに触れていきます。
・御堂の銃は何?
御堂が使っている銃はなんでしょう。オーストリア製で樹脂素材(ポリマーフレーム)、というところでグロックである事は容易に思いつく。さて、型はなんでしょう。装弾数が17+1発と言っているのでコンパクトモデルで無いことは分かる。この装弾数だとG17、G18C、G34に絞れてくる。この中で連射機能付のG18Cは除外して良い。G18Cなら作中でオート連射が出ても良さそうなものである。
というわけでG17かG34。世界的に普及していて手に入りやすい、ということを考えればG17と考えるのがスマートだろう。……でも、グロック17じゃあまりにもメジャーでいまいち面白みはないですねぇ。
・麗子先生はおいくつ?
年代を推測できるのは光岡の剣が100年、200年の物ではないのに知っていた、というくらい。太古の生物みたいな描写があったのでそれこそ数億年〜数千万年前というレベルか?ただ、今の形になったのは人間が生まれるようになってからだろうから最高でも2−3万年前ですかね。それにしても、ヴェドゴニアのリァノーンの2000歳をはるかに超えていますな。人間の精神で耐えられるのか?むしろ、麗子先生は神様とかそういうレベルの存在なんかなぁ。
あと、光岡、100年以上前の剣なんて錆びると思うぞ(爆)
・犬飼や覆製身版きよみの生活費は?
ホテルに長期滞在できるほどの資金はいったいどこから出ているんでしょうねぇ。こっそりアルバイトでもしているんでしょうか?(笑)
・裕司は対強化兵装置をずっと使っていたのか?
戦後50年もずっと使い続けていたとしたら大したものである。
うーむ、なんだか『誰彼の謎』みたいになってしまったなぁ。
【ドラマCD『Kanon』第3巻のレビュー 《01.01.14》】
ムービックが3巻だけでなく4巻も5巻も遅れそうなのでお詫びということで開催したらしい(笑)ドラマCD『Kanon』第3巻の試聴会。実は栞ストーリーだったはずが小西寛子の声優引退、というすったもんだの末、名雪ストーリーが繰り上がって制作されたという、ちょっと曰く付きの第3巻。さてさて、出来はどんなもんでしょうか。
今回の話は名雪視点で物語が構成されている。全体的に祐一と名雪の会話で物語が展開する。そのため、やや単調になったきらいはある。ただ、名雪シナリオ自体が祐一と名雪以外のキャラが絡まない話ではあるので仕方ないといえば仕方ないのかも。
ゲームにはない追加要素としては過去回想の追加。過去の祐一と名雪の交流を繰り返し描いている。ただ、ドラマCDの場合何度も同じような場面が出てくると飽きるのだが……。ゲームと違い、シーンを繰り返す手法が多少鬱陶しく感じた。
見せ場は事故後に名雪が引きこもっているシーン。名雪がかなり自棄気味に祐一と話していて、ゲーム版よりリアリティを感じる。國府田マリ子もここではなかなか良い演技を見せている。
面白い試みとしては、ラストにあゆのナレーションを持ってきたこと。秋子のために「奇跡」を起こしてみせるあゆの語りである。ゲーム中では明確に語られていない部分だけに面白い。更に、堀江由衣が一人で会話している部分がある。まるで二人のあゆが会話しているようで……。オフィシャルであゆ=作られたもう一つの人格説が出てきたのって初めてではないでしょうか。今まであゆ=生き霊説の方が主力でしたからねぇ……。って、この話は長くなるのでまた今度。(<やるのか?
全体としてはとにかく名雪がたくさん出てくるな、と。おかげでまりねぇの声をたっくさん聴けてしまうのでアンチファンとしては辛い(^^ゞどうもわざとらしいというか、自然な喋りではないような感じで、快感は無いですね。シナリオの淡々としたテンポの悪さもあり、中盤ダレるのは事実。悪くは無いんだけど、名雪ファンじゃないと、楽しめた、までは行かないかもしれない。
【『誰彼 たそがれ』の体験版 《01.01.02》】
徹底的にゲームに関する情報を抑える、という珍しい販売促進(?)戦略を進めてきた、リーフ新作の誰彼 たそがれ。このゲームに関する情報はEログイン2月号で発表する、ということで早速プレイしてみた。
まず、スタッフ。事前予想ではシナリオは原田宇陀児氏ではないか、ということだった。PS版To Heart以来、これといって作品にかかわっていないからである。しかし、ここで起用してきたのは新人の竹林明秀氏。正直以外である。
誰彼はリーフの評価を決める上で重要な作品である。リーフ前作のまじかる☆アンティークが、特に既存リーフファンからの評判が今ひとつ伸びなかった。そして、To Heart以来、販売本数が落ち続けているのも事実である。そのような中で、ノベルゲームと銘打たれた誰彼に、かつてのビジュアルノベルシリーズへの回帰も含め、期待されたのである。
そうなれば、当然リーフが抱える人気シナリオライターを起用してくると考えるのが普通だろう。それなのに、ある意味リスクの大きい新人ライターの起用をしてくる辺り、リーフとしては自信があるのか、それとも今作は実験作としているのか、意図が見えないところである。
それでは、体験版のほうに触れていく。
システム自体はオーソドックスな選択式アドベンチャーに見える。ホワイトアルバムのようなシステムを考えていただければ良いと思う。
CGはあっさりとした塗りで、リーフ既存作品の中では見ないタイプ。ただし、猪名川でいこう!!内ホワイトアルバムデジタルブックの塗り方と似ている。
今回の目玉らしいのはチップアニメ。説明するのが少し難しいのだが、テイルズシリーズの戦闘画面でキャラの等身を上げたような画面。これで、シナリオを説明するらしい。画期的、と言っているがこれならコンシューマのやるドラシリーズの方がよっぽど高い表現をしている気がするのだが……ただし、PCのアドベンチャーでは見ない表現方法ではあるので、どのように生かしてくるのかに期待したいところ。
通常のOPアニメはかなりレベルが高いので、楽しみ。
舞台設定は、海の近くのとある町に主人公が太平洋戦争中の昭和19年から時を越えてやってくる、というもの。全体的にシリアスなイメージが漂う。いまのところ、キャラクターは少なめでしかも地味。CGも落ち着いているなら、シナリオも派手さがない。主人公の軍人という設定、主人公を襲撃する敵の存在など謎を解決していくタイプのストーリーのようだ。大きなストーリーの中で各キャラのシナリオが展開する形だとすれば、痕〜きずあと〜以来のスタイルということになるが……
全体の総括として、To Heart以来の恋愛色の強い雰囲気は無くなった。明らかに、ここ数年のリーフ作品とは違う印象である。元々この手のシリアスストーリーで評価を高めてきたリーフだけに、どのような作品を完成させてくるのか、楽しみではある。しかし、新人ライター、チップアニメ表現など不安も多い。今回の作品で評価を落とすとリーフというブランドへの信頼感に関わってくる。既存のリーフファン、そして業界全体に対してアピールできる作品になるよう、期待したいところである。
【星空ぷらねっと〜佳多奈〜 《00.12.15》】
星空ぷらねっとは加奈〜いもうと〜で話題になったシナリオライター、山田一が原作・シナリオを担当し、また、制作元のD.Oの10周年記念ソフトということで、注目されたタイトルである。
このゲーム、全体的にはライトタッチのラブコメといった雰囲気がある。しかし、佳多奈シナリオに関しては、加奈のユーザーを意識したのか、先天的な病を持った少女、という加奈と同じ設定でシリアスな展開を見せる。
佳多奈の「自閉症」という設定は雫の月島瑠璃子とかONE〜輝く季節へ〜の椎名繭辺りを連想させる。数学や芸術に強い障害者というのは設定としては珍しくない。個人的には小説「無責任三国志」のキャラクターを思い出した。
ストーリーラインはKanonの真琴シナリオ、というのが浮かぶが、それ以上に小説「アルジャーノンに花束を」の方がより近いと言える。自閉症から回復して高い知性を得る、というストーリーは、手術によって知性を得るアルジャーノンのそれと似通っている。さらに、佳多奈と同じ道を志す主人公が能力の差に愕然として、佳多奈との別れを決意する所など、アルジャーノンでの主人公が好きだった「先生」が知性の差についていけなくなり、主人公との別れを決意するのと共通している。
もっとも、アルジャーノンでは知性に目覚めた主人公に冷たくしていく周囲の人間、という環境があったものの、星ぷらの世界では比較的優しい人間が取り巻いていたりするのも、ギャルゲーらしい、というかエンターテイメント的な「甘さ」かな、とも思った。
……という分析はさておき、主人公のために高い知性を使って宇宙の心理を導き出す佳多奈は、純粋に健気だな、と思う。主人公と別れるくらいなら知性など捨ててしまおうとする佳多奈は一途だな、と思う。主人公と同じ道を歩むために知性を使っていた佳多奈は、単純に可愛いやつだ、と思う。
【キャラ重視 《00.11.19》】
ゲームを評価する時、あなたが重視する要素は何ですか?グラフィック?シナリオ?それともシステム?
俺はキャラクターが立っている(魅力がある)かどうか、というのが非常に重要であると思う。何故かというと、キャラに魅力の無かったゲームが面白かったことって少ないからだ。
キャラが良ければ、凡庸なストーリーでもそこそこ楽しめてしまう。しかし、キャラがイマイチだとストーリーがそこそこ良くても続けるのがつらかったりする。ストーリーに相当の魅力があってぐいぐいとユーザーを引っ張りこめるほどの出来ならばまた別だろうけど。
うちのサイトの名前でもあるEVE burst errorは、感動的なストーリーということで評価されている。しかし、実はキャラクターの魅力が大きなウェイトを占めているゲームでもある。その後の続編であるLOST ONEやADAMでは新キャラに魅力がない分、旧作からのキャラクターばかりが良く見えてしまった。EVEのキャラが非常に練りこまれていたことを表す証拠である。(逆に言うと、EVE ZEROはキャラクター面で評価できる。キャラ人気投票で新キャラが上位を占めたのが証拠である)
「キャラゲー」という言葉はあまり良い意味では使われない。だが、キャラクターへの愛着はシナリオ以上に重要なのではないか、と思うのである。
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