レビュー:D〜その景色の向こう側〜 らすとあっぷでーと:1月21日
D〜その景色の向こう側〜[relic](Win)
ゲーム概要  中世ヨーロッパが舞台のテキストアドベンチャー。主人公イルマリは豪華列車「マジック・アロー」号のラウンジに立っていたが何故自分がそこにいるかの記憶がない。自分がなにをしていたのか、調べるために列車を探索していた時に事件が起こる……交錯する時間の中を探索していく、ファンタジックなストーリーが展開される。
システム  デフォルトでの操作感が重い印象。メッセージスピードを上げたら多少マシになったものの、全体的にプレイしづらい。メッセージ読み返しも無い。キーボード操作は可能。
グラフィック  原画担当CARNELIAN氏はPILの『WAM』や、EVE最新作『EVE ZERO』などでもお馴染みなので好きなら問題はないだろう。CGのクオリティも悪くない。キャラクターの服装がヨーロッパらしくひらひらしているのでそういう服が好きならより楽しめるかもしれない。めちゃくちゃ個人的ではあるが乳輪がデカめなのは気になった(笑)
シナリオ  言葉遊びのような言い回し、およそ浮世離れしたストーリー展開。大人向けの御伽噺のようである。ヨーロッパの貴族社会が舞台になっているので庶民から見ると別世界が展開しているようで、実感に乏しい。が、このような雰囲気が好きならば逆に薦められる。
 前半部はプレイヤーが世界観に慣れない事もあり謎の多い展開となる。後半部では大体の仕掛けがわかってくるので先を読みやすくなる。推理要素が強いのかと思っていたが、意外とそうでもなかったようだ。
 問題はこの文学的・幻想的な雰囲気にプレイヤーが馴染めるかどうかだろう。自分の場合は、雰囲気に慣れることはできたが好きだというところまでは行かなかった。ただ、出来が悪いわけではないので好みの問題だろう。
キャラクター  キャラクターは総勢20人以上登場するので、さすがに影の薄いキャラクターも出てくる。大勢でぞろぞろ動くシーンになると「あれ、あのキャラは一緒にいるのかな?」と疑問に思うくらい。
 主要キャラはそれなりに面白い。シャルロットとイルマリのマンザイはいい加減飽きてくるけど(笑)メイドのメル、官僚の芥川、特売人の陳。この辺は読んでいて楽しめた。特にメルにいぢめられるイベントは上手い!そうそうミルヒ(6歳)は狙っていると分かっていても可愛いのでオススメである。幼女好き必見。
サウンド  雰囲気を殺さない低い音楽は悪くない。ただ、悪くないというだけでそれ程印象に残らなかったのも事実だが……
総評  制作者の趣味が出ているというか、結構凝った作りのゲームになっている。中世ヨーロッパ文化が好きな人などに向いていると思う。選択肢はあまりないので、ほとんど一本道に読み進めていく。よって中盤だれてしまうのも事実。えっちゲーとしては主人公と関係するキャラがとことん少ないのであまり期待はできないと思うが……雰囲気を重要視しているのだろう。感動系の物語ではあるのだろうが、先が読めてしまったのでそれほど感じるものは無かった。文章力が秀逸ならば先が読めても感動できるのだが。そこまでの力は無かったということか。

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