レビュー:GREEN〜秋空のスクリーン〜 らすとあっぷでーと:3月25日
GREEN〜秋空のスクリーン〜[Jellyfish](Win)
ゲーム概要  アニメーションを多用したテキストアドベンチャー。映画部の部員である主人公の小野真治(仮)は学園祭に向けてオリジナル作品の監督を務めることになる。シナリオは未完、主演女優も未定のまま制作がはじまる。そんな時、小野は自分が撮影の練習時に思い浮かべていた“名無しのヒロイン”にそっくりの少女、水野真琴に出会う。 
システム  いつも同じような不満なのだが……セーブ数が少ない。テキストの読み戻しがない。一度見たメッセージやアニメーションが飛ばせない。正直、この手のゲームになら絶対に付けて欲しい機能なのだが……全体的なシステムの重さもネック。
 余談だが、システムがとことんときメモドラマシリーズに良く似ている。一日が経過すると校門前で日付が表示されて鐘が鳴る、とか。一日の最初でしかセーブできないのも似ている。ゆったりとしたシステムも似ているf^_^;)
グラフィック  一枚絵のグラフィックはなかなか高画質。背景等もしっかりしているし、絵柄が好みならば問題なさそう。ただ、いくつかの絵は別人に見えるほど似ていないのもあったけど……売りのアニメーションシーンはさすがで、パソゲーではトップクラスの出来と言えそう。逆に言うとコンシューマーでネタが似ているダブルキャスト(PS)などのやるドラシリーズに比べるとやや落ちるか。男キャラとかの裸とか手抜いているのがバレバレだったし(笑)
シナリオ  ダブルキャストと企画もネタも似ていると言われながら、中身の方は彩のラブソング(PS、SS)に近い。学園祭、キャラクター達の設定、シナリオの展開など。青春ストーリーというのは得てしてこういう風になるものなのだろうか……?小さなトラブルを乗り越えつつ作品を作り上げ、順調に行くと思いきや、チームの連携が乱れて解散のピーンチ、しかしみんなが助けに来てくれて無事にパッピーエンド、っていう展開。王道と言えば王道。使い古されていると言えば使い古されているのだが、それでもみんなで何かをやろうという学生ノリは共感を抱けるし、最終的に成功を収めると素直に嬉しかったりする。映画を少しずつ作っていく過程を丁寧に描いているので完成した時の嬉しさも一層引き立つのである。
 映画のマニアックなネタも主人公の丁寧な説明でそれ程苦にはならず。フランク・キャンプ(キャプラ)の話など主人公の熱心さを裏付けるエピソードとしては非常に良かったと思う。
キャラクター  ほとんどヒロインの真琴が中心なので彼女の魅力がゲーム全体の鍵を握ってくる。タイプ的には明るくドジで、基本的には優しく努力家、落ち込みやすい所がありちょっとスケベ(爆)というところでしょう。しゃべり方も、普通の女の子っぽくて親しみが湧く感じがある。逆に言うとギャルゲー的な受けは取れないのかも?万人受けしそうな設定にしてきているな、という印象は受けないでもないけれど、主人公の小野とのバランスが上手く取れているのでゲーム全体の雰囲気が良くなっている。励ましたり励まされたりという関係が青春ストーリーっぽくていいのではないかと感じた。
 それ以外の女性キャラはやや影が薄い感じもする。特に茜など元々キャラクターが弱いのに出番も少ないので、完全に真琴の引き立て役。よく持ち出して済まないけど、彩のラブソングで同じような立場の鈴音が、ヒロインの片桐を食うほど見せ場があったのとは対照的。加奈子先生も今一つキャラクターが見えないという感じがあった。なんか、学生に教えを説いていたことばかり印象に残ったかも。由紀恵先輩はもう少し出番があれば人気が出たような気がする。
 一方、男キャラは小野、中田、本山、雅志、財前とそれぞれ個性的で活躍の場があり恵まれていた。中田などあまり出番が無いのにやたらとインパクトがあるし。
 ちょい役では真理子の胸がでかいことが気になったくらいか(笑)財前派の部員やクラスメートのダメっぷりばかりが目に付く。
サウンド  音楽はMIDIなのでソフトウェアシンセを使っている筆者は上手く鳴らない場面もあり残念だった。音楽自体はそこそこのクオリティで、特に劇中作品の映画に使われていた音楽などは良かった。あ、あれは本山くん(登場人物)が作ったから天才的に上手いのだろう(笑)
 ボイスの方はなんか聞き慣れた人が多かったからか(^_^;)及第点以上の演技でまとまっていたと。特にHシーンとか頑張っています。咥えているシーンでくぐもった台詞になったりするの、芸コマですね!(笑)
総評  システム的な重さのせいで何回もプレイする気が失せてくるのだが、それでも個々のシーンがとても魅力的でキャラクターを良く生かしている。趣味も恋愛も精一杯やろう!みたいな明るい青春像が徹底的に貫かれているのでこういうノリが苦手な人とかは辛いかもしれない。キャラやストーリーなどの雰囲気に乗れれば楽しめる。ちなみに筆者には自主映画制作をした経験があったりするので懐かしさと共にプレイできた。

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