| システム | |
メニュー画面にロードできない。セーブ数が少ない。全体的にやや重い……などの不満はあるが、朗読モードは便利。これは自動的にゲームを進めてくれるモードで、この手のアドベンチャーにはピッタリのシステム。男性キャラまで全てフルボイスなので、朗読モードを使えば選択肢以外の操作をする必要がない。おかげでモニターから少し離れて寝転びながらプレイすることすら可能。これはなかなか快適だった。また、どうでも良いところは別の作業しながらプレイできたりもする(^_^;)
その他、環境設定でボイス・SE・BGMなどを個別調整できるのが意外とポイント。パソコンの設定を直接いじると後で直すのが面倒なのだ。このゲームのようにソフトごとで調整できるとありがたい。
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| グラフィック | |
下級生でもお馴染みの門井亜矢の原画。やや漫画っぽい絵なのだが、味のあるいい絵なので気に入れば問題無いと思う。さすがは業界大手のエルフだけあり、CGの質、背景の質ともに十分。CGの数もそこそこあるので不満はなかった。
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| シナリオ | |
Kanon+YU-NO。(或いはONEかも)
一言で言えばそんな感じのシナリオである。主人公の辛い過去、現実逃避、少女の辛い過去、記憶の欠如、変わりばえのしない日常。この辺がKanonっぽい。YU-NOっぽいのは並列世界とリフレインブルーの各ストーリーの関係が似ているから。最終シナリオに関しては加奈がちょっと入っているかも……俺は加奈をプレイしていないので、なんとなくだけど。というように、最近の感動系と言われるゲームの良い所を集めたような感覚があった。
この作品のテーマは主人公が過去と決別して現実に生きる、ということだと思う。このテーマ自体がKanonと被る。しかもシナリオの見せ方までKanonと似ているのでどうしても亜流に見える。そうなるとどうしてもKanonと比べてしまうのだが、リフレインブルーは文章的なセンスで負けている。とにかく会話シーンが冗長に感じてしまう。この辺り、キャラクターの平凡さも足を引っ張っているようだ。冗長な上に、シナリオ全体として表現がしつこすぎる。語らなくてもいい部分までしゃべらせてしまうのでやや興ざめになった。
また詩の引用や分かりにくい例えなど、ライターの独り善がりな部分が鼻についた。この手の文学的表現方法はエンターテイメント性を多分に含むゲームというジャンルで使うのが難しい。悪くすると知識の見せびらかせになるのだ。
最終シナリオがこのゲームのメインであるようで、他のシナリオが前置きのように感じるのが残念。その最終シナリオで幸せな日常が崩れていく展開はなかなか秀逸なのだが、その後記憶を取り戻していく主人公の描写が不足気味で展開にプレイヤー側がついていけない感じはがある。ストーリーラインがこの手の恋愛系ゲームでは珍しいタイプで面白いだけに残念である。
一つ疑問なのは由織シナリオ。このゲームの中で由織シナリオだけが主人公の過去との関係が無く、全体のテーマに対しての存在意義が薄い。また、由織の過去の説明が不足気味でクリアしても消化不良気味。
……と、ここまで不満ばかり書いたが、日常シーンで楽しい所もそこそこある。雫が段々心を開いていく辺りや最終シナリオでの深景とのやりとりなどは純粋に楽しい。こういう軽快な展開が全体で見られればもう少しシナリオ的な評価も上がると思うのだが。
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| キャラクター | |
攻略キャラクターの数は少なく、じっくりと各キャラの性格を掘り下げている。ただ、どのキャラもそれ程目新しさは無い。
キーキャラクターになってくる深景や謎の少女は各シナリオで必ず出てくるのでじっくり描けている。深景は理知的で、ユーモアもあって優しくてちょっと子供っぽくて……と好感度が高そうだな、と思わせるキャラクター。ただ、深景・由織・雫あたりは言動がとことんファンタジック。悪く言えば『少女マンガ入ってる』(トワイライトシンドロームでこんな表現があったのだ)
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| サウンド | |
落ち着いたサウンドで、ゲームの雰囲気を壊すことが無い。やや大人しめではあるが、各曲とも出来は悪く無い。
ボイスの方は各人とも良質の演技を見せてくれていて、違和感を感じることはなかった。主人公の声がイマイチ、という意見をよく聞くが個人的にはぜひともオンにして欲しい所。松永の感情が昂ぶっているシーンの演技がとても良いのである。ちょっと涙声の演技とかオススメ。
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