| システム | |
典型的なノベルアドベンチャータイプのシステムを採用。場所移動する事で目的の女の子と会える。女の子のいる場所はグラフィックで表示されるので特に迷う事も無い……という、いわゆるPS版To Heartと似たようなシステム。パッドへの対応、スキップなどを装備している。セーブ数は多くも少なくも無いが、セーブにキャラクターのアイコンを設定できるので誰を攻略していたデータか判別しやすい。
問題は、既読スキップが無い事と読み返し機能が無いこと。立ちキャラCGが良く切り替わるためスキップがあまり速くない。おかげで未読メッセージまでスキップしてしまう事があった。
陵辱イベントを回避できるスイッチ機能があるのだが、デフォルトでOFF(イベントが起こらない)になっている。ユーザーが好き好きで設定するなら分かるが、最初からOFFになっているイベントって必要あるのか?という気はした。
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| グラフィック | |
ママトトなどで定評のあるMIN-NARAKEN氏なので気に入れば問題はないかと。CGのクオリティは概ね高い。ただ一枚絵CGが少ない気はする。陵辱イベントはCG一枚のみでやや物足りない感がある。背景等のグラフィックのレベルも高い。SFっぽいグラフィックがしばしば出てくるが、それらの描き込みもしっかりしている。ただ、アニメーションシーンが抜かせないのは、2回目以降のプレイで鬱陶しかった。
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| シナリオ | |
話の流れなどに問題は無いのだが、新しいものがなかった。全体的に及第点といった感じのシナリオが多い。
結衣のシナリオは「過去との決別」が一つのテーマとなっているのだが、そのてのシナリオとしては平凡。クライマックスシーンのネタも割と使い古された物。
琴里は仕掛けとしてはそれなりに面白い。個々の設定が生かされていない感はある(ハープが弾ける、言葉が話せないなど)どちらかと言えばキャラクターで押している印象の方が強い。キャラが気に入れば良いシナリオと言えるかも。1回目と2回目のプレイで変化を持たせたのは良いが、最初から2回目のシナリオでも良かったような気もする。意外性がないので。
美夕、雪乃はキャラクターに沿ったシナリオ展開であり、ストーリー的な面白さはそれ程感じられなかった。最も、美夕に関しては優美シナリオとの関係が面白いとも言えるのだが。涼シナリオはアクションが多く、展開としては飽きない。が,これもキャラクター先行の感があり、シナリオの意外性はない。
プレイした中で一番深みのあるシナリオが優美シナリオ。このシナリオだけキャラクターとストーリーの融合が絶妙で、中盤以降の展開が面白い。テーマ的には色々なゲームで描かれているものなのだが、描いた視点にオリジナリティを感じる。恋愛シナリオというより、人間愛のシナリオ。後半やや急ぎすぎている感じもあり、できればじっくり描写して欲しかった。このシナリオでは陵辱イベントが邪魔(笑)
どのシナリオをプレイしても結衣、琴里関係のイベントが強制で入ってくるのは面倒。二人以外を攻略している時は関係の無いイベントなので、簡単に飛ばせると良かったのだが。
陵辱イベントはほとんどユーザーへのサービス。本編への必要性はほとんど感じられず。一枚絵CGと文章のみなのであっさり気味。入れるならもう少し力をいれても良いと思った。
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| キャラクター | |
それなりにキャラクターは立っているのだが、オリジナリティにはやや欠ける。新鮮味は感じられなかった。
ヒロインの帆波結衣はいわゆる「妹キャラ」で元気な妹キャラクターとしてそれなりに面白い。が、「元気な妹」という枠以上の魅力にやや欠ける。結衣と対照的な大人しい妹キャラ、美夕にも同じことが言えそう。
琴里、高坂雪乃、成瀬涼辺りはそれぞれ個性的で面白い。ただ、「別のゲームで見たことがある」といった印象は拭えず。琴里は設定、性格共にONE〜輝く季節へ〜の上月澪とよく似ている。雪乃はKanonの栞。芝居がかったしゃべり方がよく似ている。涼は設定も性格もPHANTOM OF INFERNOのアインに似ている。演技で性格ががらりと変わるイベントは全く同じだったので驚いた。ここまで似ていると、やはりヒットしたゲームのキャラクターを参考にしているのでは、と感じずにはいられなかった。面白くないわけではない。別に多少真似るのは良いのだが、元の作品と比べると魅力が劣ってしまうので、決定的な面白さには繋がらなかった。
優美は性格がストーリーにマッチしていて楽しめた。序盤〜中盤の底抜けに明るい性格、悩みを抱えて苦しむ後半、立ち直り前向きに生きていく終盤などが非常に良く描けていた。単なる明るいキャラに終わらなかった。
主人公は豪快でおせっかいという、最近好感度の高いタイプのキャラクター。悪くは無いのだが、ここでもオリジナリティが希薄な印象。
サブキャラと言うと螺旋くらい。なんだか妖しくて面白かったのだが、それ程イベントがあったわけでもなくやや残念。趣味が多彩で設定的には一番面白かったかも。
総評として、特に難点は無いのだが、これといった魅力にも欠けたといったところ。
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| サウンド | |
爽やかなイメージは良く出ていて特に雰囲気は壊していない。できれば各キャラクターのテーマを関係の無いシーンでも使いまわすのはやめて欲しかったが(琴里のテーマを別キャラで使われると戸惑う)OP、ED共に歌付き。爽やかさはあったが今一つ記憶には残らなかった。
効果音、スキップの時に抜かせないのは面倒だった。
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