レビュー:スノー・ラディッシュ・バケーション!! らすとあっぷでーと:1月18日
スノー・ラディッシュ・バケーション!![オーバーフロー](Win)
ゲーム概要 主人公の神楽は母の萌葱と共にドライブイン「スノーラディッシュ」を手伝っていた。そんな時、神楽がかつて好きだった塾の先生・止が客としてやってくる。しかし、止は無類の女好き。3日間という時間の中で神楽は止の鬼畜行動を押さえつつ、彼を自分に振り向かせる事ができるのか?
 尚、この作品はイベント・通販限定で、2800円という低価格ソフト。
システム  基本システムは場所移動式のアドベンチャー。3日間という時間が30分毎に区切られて、キャラを探して移動する。1プレイ時間は短め。スキップの使い方にもよるが3時間程度か。各キャラクターのいる場所はアイコンで表示されるので誰がどこにいるか迷う事は無い。ただし、止だけはアイコンが表示されないため、止がどこにいるのかを予測していくのがポイントとなる。また、アイコンには各キャラの止に対する好感度が表示される。今回、主人公が女性のため、恋愛対象の止を追いかけつつ、止が他のヒロインを口説くのを防ぐ目的がある。止は放っておくと次々に各ヒロインを口説き落とすので、適時各キャラに会って、各キャラの止への好感度を下げつつ、神楽に対する止の好感度を上げる必要がある。
 CG回想が無いのは低価格故の削減なのだろうか。クオリティが高いだけに残念。シーン回想は自動セーブを利用して、Hシーン直前でオートセーブが実行される。ただ、制服が変わっても同一シーン扱いのため、以前見たパターンが上書きされてしまうのは残念。
 設定関係はオーバーフローオリジナルのシステムで使いやすい。既読文章飛ばしやメッセージ履歴、自動送りなどは元より、アンダーヘアーのありなしまで指定できる細かい環境設定が可能。
グラフィック  原画不明。しかし、クオリティは高い。アニメ風な絵柄。服装や背景のデザインもまずまず良い。せっかくPiaキャロのパロディで制服の3パターン選択システムを採用したにも関わらず、CG自体はごく一部のキャラのみの採用で残念。ほとんどネタとして採用したのか……?CG枚数もそこそこある。立ち絵もそこそこあり楽しい。もちろん、標準的なCG数と比べれば少ないが、通常のソフトの3分の1以下という価格を考えれば多いと言えるのではないだろうか。
キャラクター  キャラクターはきちんと差別化しており、各キャラ覚えやすい。プレイ時間の短いゲームだけに大切な事。それでもステレオタイプというわけではなく、一癖ある性格となっている。また、過去のオーバーフロー作品のキャラと関連のある設定もちらほらと……。尚、相変わらず「全員18歳以上」ということをある意味ギャグにして低年齢と思われるキャラを出しまくっている。
 主人公、神楽は商科大学4年生。でも、去年まで塾に通っていて、3歳の弟がいて(^^ゞもてはらしょーの3年生とかいう表現も。お察し下さい。やかましく、考え方も標準的に子供っぽく、止にからかわれつつも、なんとか大人に見てもらおうと背伸びをしている。ギャグっぽいシナリオの中、唯一純粋な想いを貫こうとする良い子。
 神楽の憧れのお兄さん、止。彼を惚れさせる事がこのゲームの目的でもある。ゲームの設定上、彼は鬼畜なことが義務付けられる。女と見れば誰でもやりたい、という鬼畜野郎。おだやかな物腰とは裏腹に、あの手でこの手で女を落としまくる。下手すれば1時間毎に別の女の子とヤッている。昔、神楽の通っていた塾で講師をしていた。しかし、ある時突然姿をくらます。たまたまやってきたスノーラディッシュで神楽と再会する。
 神楽の母、萌葱。止・巴と共にスノーラディッシュに遊びにきた。基本的にはのんびり系なボケキャラなのだが、止とは少々関係があるそぶりを見せる。神楽の母らしく、純粋で一途。一度好きになった相手には徹底的に尽くす。愚直なまでに相手の言いなりになる姿は、優しいを通り越して馬鹿に見える。
 神楽の叔母であり、萌葱の妹である浅葱。萌葱と対照的な明るくて活発な性格。人当たりが良く、誰とでも上手くやれるタイプ。ただし、恋愛に関しては結構騙されるタイプのようで。思い込んだら一途、てのは一族の特徴なのか?
 浅葱の友人、巴。資産家の娘で、のんびりした性格。止は彼女を落とそうと画策している。物腰は柔らかいが、人付き合いは慎重で、極一部の信用できる人間以外には壁を作るタイプ。
 あっちゃん。元々看護婦だったのだが、内気な性格を直そうとして、今はスノーラディッシュでウェイトレスのアルバイトをしている。喋り方がのんびりしている。割と簡単に騙される。実は一人だけあだ名なのがポイントだったり。それは本名に秘密があるから……。オーバーフローファンなら驚愕すること請け合いである。
 初花。神楽の同級生。また、神楽と共に止のいた塾に通っていた。彼女も止が好きだった内の一人。思い込みが激しく、自分のいいように何事も解釈する。他界した父親を溺愛しており、止にも同じモノを求める。
シナリオ  シナリオは大きなものが二つ。各キャラ毎にちょっとだけ違うエンティングがあるが、メインと言えるのは二つ。止を探していった先で通常パート会話、あとはえっちシーン中心。共通の設定として、神楽と止の賭けがある。3日間の間に、神楽と止がちゃんとえっちできれば神楽の勝ち、止が神楽以外の全ての女の子とえっちできれば止の勝ち。
 神楽シナリオ。止と神楽の関係を進めて、止とのえっちを重ねていく。止の無体な要求を満たしていくと、段々神楽に惹かれるようになる。ひどい人だと分かっている、でも好きなんだ、という神楽の想いが伝わってくる。自分の幼さ故に止が振り向いてくれない、と悲しんでいる様がせつなさを感じさせる。神楽の想いが純真なだけに、止がとんでもなく悪いやつに思えた。それでもこのシナリオがハッピーエンドと言える内容。止の実態を知っているだけに、ラストはちょっと都合が良すぎる気も。
 巴シナリオ(厳密には少し違うのだが……)。究極の鬼畜系シナリオか。巴は自分が資産家の娘であるが故に、財産目当ての人間をひどく警戒する所がある。これを止が巧妙なやり取りで崩していく。巴の騙され様が少々あっさりしすぎているきらいはあるが、止の強引さと巧妙な手口をじっくりと味わえたシナリオ。ラストの破天荒ぶりはさすがオーバーフロー作品。
 全体的に楽しむべきは止の騙しのテクニック。各ヒロインともあっさりと陥落し過ぎな気もするが、そこは気楽にできるえっちゲームとして認めて良いかと思う。単なる暴力的な陵辱ではなく、会話とシチュエーションで落としていくのが面白い。
サウンド  さすがにOP・EDはBGMのみ。デモも無し。ただし、BGMはきちんとしたクオリティのものがそこそこの数を揃えており満足いく出来。
 ボイスに関してはかなり豪華。女性キャラはフルボイス。春野日和、日向裕羅などのに売れ線の声優を起用しており、手抜きは無い。演技力も高く、えっちシーンの臨場感は他のゲームに引けを取らない……どころか、非陵辱ものとしてはかなりレベルが高いのでは?
総評  らーじPONPONの後継作と言える作品。システムも似ているし、ギャグ寄りなエロの雰囲気も良く似ている。他に類を見ない思い切った設定には舌を巻く筈。独特な雰囲気であり、"萌え"といった要素には遠いかもしれない。しかし、遊んでいて痛快なほどのノリの良さは大きな魅力である。人を選ぶゲームではあるが、ツボにハマればかなり楽しめる。2800円の低価格ソフトだが、そこらの通常価格のゲームには負けていない。

まほさろゲームレビュー
電脳めにゅ〜
ほ〜む