レビュー:ときめきメモリアル2 Substories 〜Dancing Summer vacation〜 らすとあっぷでーと:10月5日
ときめきメモリアル2 Substories 〜Dancing Summer vacation〜[KCE東京(コナミ)](PS)
ゲーム概要  ときメモ2の世界を舞台にした恋愛ADV。寿美幸は主人公を誘ったゲームセンターでDanceDanceRevolution(以下DDR)をプレイしたところ、偶然からハイスコアを叩き出してしまい、DDRの全国大会地区予選に出場を要請される。本当はDDRが下手な美幸は主人公にパートナーとなってデュオで出場して欲しいと頼むが……
システム  場所移動&選択肢式のマルチエンティングタイプのアドベンチャー。選択肢はそう多くないのでメインシナリオは簡単にクリアできる。一方、サブシナリオ(イベント?)は場所移動のヒントが無いため難易度少し高い。と言っても1プレイ時間がかなり少ない方なので(3時間くらい?)繰り返しプレイは容易。
 セーブ数はメモリーカード1ブロックで1個とWinゲームをやり慣れている身としては不親切に感じる。メッセージスキップはあるが履歴は無い。システム自体ほとんど、ときメモ2からの流用。慣れた感じはある。
 ゲーム内ゲームであるDDRときメモverは元のゲームそのまま。DDRをやったことのある人間からすれば違和感は無い。曲がときメモソングになっていることにどこまで価値を見出せるか。個人的には悪くはないが、曲数をもっと増やして欲しかった。ときメモ1の頃のドラマシリーズではたくさんのミニゲームがあったものの、今回はDDRのみなので隠し曲を入れるなど工夫を見せて欲しかった。
グラフィック  ときメモ2と同程度のクオリティ。ムービーも同様。ファンなら特に文句も無い。彩色はいい感じ。枚数的にはときメモ2本編と比べるとさすがに少ない。CGの枚数を値段で割るのを良いと思わないが、それでも本編と同程度の価格だということを考えると買い得感は無いかもしれない。
シナリオ  メインの寿美幸を中心に据えつつ、サブ二人のシナリオも同等のボリュームがある。今回のシナリオは頑張るヒロインを主人公が応援する、というスタイル。プレイヤー側からすると感情移入度が低いように感じた。自分でプレイするはずの「ゲーム」という中にあって、基本的に応援の立場であるからだろう。
 題材にDDRという現実的なコンテンツを持ってきたのはあまり良いと感じなかった。フィクションの世界である「ときメモ2」の世界に現実の要素が絡んでくるとうそ臭さを感じる。努力する対象としても、DDRはやや弱いと思う。寿美幸がたかだか1週間練習して大会に出場する……というのも説得力が弱い。そもそもゲームの大会に努力して出場する、というのも何かおかしく感じるのだが?
 そうなると、メインの寿美幸よりも八重花桜梨や白雪美帆のストーリーの方が面白い。八重花桜梨は心を開いていない頃の話としてキャラクターに合ったストーリー。一方、白雪美帆はコメディタッチで対照的。ときメモ2本編ではあまり無かった双子ネタなど中々良い。  サブキャラにもイベントがそれぞれあるのだが、ときメモ2本編に入れても違和感のなさそうな1イベントという感じのもの。各キャラをじっくり描こうという感じは無かった。狭く深くでは無く、広く色々なファンに合わせたので薄味になった、というところ。イベント自体の出来は悪く無いので、散発のイベントではなく、ミニストーリーの体裁にして欲しかった。
キャラクター  出演はときメモ2本編のキャラのみで、追加キャラは無し。特にキャラクターの性格のおかしさなども感じなかったので、ファンならOK。ゲームの舞台が1年生の夏ということで、出られなかったキャラがあって少し残念。その分ときメモ1のキャラを出して来た。しかし、あまり出番がなかった。せっかく出したのならもう少しストーリーに絡んで欲しかった。まぁ、○緒なんかはファンからすれば出てきたことだけで嬉しかったかもしれないが。
サウンド  声の演技はときメモのまま。問題なし。主題歌・挿入歌に関してもときメモサウンドなんで、特におかしさは無い。ただ、ちょっとベタさ加減が薄くなって現代風アレンジの色が濃い。オールドファンとしては少し残念(^^ゞ
 DDRのときメモ曲テクノアレンジは結構いじっていて個人的には面白いと思った。曲数の少なさもさることながら、選曲も考えもの。1・2のOP&EDはいいけど、なぜときめきの放課後の曲が?(多分同じスタッフだからなんだろうな……)
総評  ボリュームの割に価格が高い。それを除けばファン向け商品としてはそこそこの出来。追加シナリオを見ていると思えばそれ程悪くはないだろう。しかし、1の時のドラマシリーズのような、本編とは違う魅力を出してくることを期待していたので残念だった。ファンディスクとしては及第点だけど、1つのゲームとしては今一つ。
 1年生の夏が舞台ということで、八重花桜梨に愛想が無く、ファンとしては残念(笑)

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