ミニレビ:ときめきメモリアル3〜約束のあの場所で〜 らすとあっぷでーと:12月24日
ときめきメモリアル3〜約束のあの場所で〜[コナミ](PS2)
クリア状況と途中で止めた理由  牧原優紀子シナリオクリア。途中で止めたのはキャラクター・シナリオに魅力が感じられず、これ以上やる気が起きなかったから。
ゲーム概要 あまり説明する必要もない、恋愛シミュレーションの元祖と言えるシリーズの最新作。高校生活をモチーフにしており、コマンド選択をして主人公の能力を上げつつ、恋愛対象のヒロインとの交流を深めながら、最終的に告白される事を目指す。
 丘の上に立つ、私立もえぎの高校。丘のふもとにはもう使われなくなった旧道があり、その旧道の途中には不思議な言い伝えのある坂がある。「運命のその日、桜の舞い散る中で愛を誓い合った二人は永遠に結ばれる」これがもえぎの高校に伝わる坂の伝説である。
システム  基本的にはシリーズのシステムを継承しつつ、新たな要素を取り入れた形。舞台は高校生活3年、平日は勉強・運動などのパラメータ上げ、週末はデートや趣味に時間を使える。コマンドの細かいアレンジは健在で、コマンド実行時のアニメーションを消したりメッセージのスピード調整などもある。
 キャラクターが音声で呼びかけてくれるEVSシステムは全キャラクター対応になり、成熟した感じ。相変わらず下品な言葉は選択不可。
 休日の趣味コマンドでできる事が非常に多い。実行した趣味によって会話パターンが増えたり(例えば趣味で釣りをするとデート時に釣りの話ができる)、デート時に服装選べたりするのは目新しい。だが、せっかく出した会話パターンも中身が薄かったり(「へー、そうなんだ」で終わる事が多い)、服装で選べる選択肢が狭すぎたりと成熟性は今一つ。趣味で作ったものを部屋に飾れる、なんて遊びは楽しいですが。
 今までのシリーズでは簡単に女の子のデータを調べる事ができたが、今作ではヒロインに電話して他の女の子の評価を聞かなければならなかったり、電話番号を簡単にゲットできなかったりと、難易度は上がっているものの、ゲーム性が高まっていて、面白くなったと評価したい。
グラフィック  発表時から話題になったポリゴン+トゥーンレンダリングのアニメーション。一枚絵がくるくるとまわったり動いたりしている感じで、通常のセルアニメとは違う。動きの無気味さも気になるが、キャラクターの表情が均一的で面白味が無い。また、服装のセンスが悪過ぎる。色数がやたらと少なく、プロが描いたデザインとは思えない。好みの問題はあるだろうが、少なくともこの絵が「好き」という人はあまりいないのではないだろうか……。
シナリオ  牧原優紀子シナリオしかクリアしていないので、あまりたくさんの事は言えないが、とにかくシナリオが薄い、というか、一本のシナリオにはなっていない。特殊なイベントもあまりなく、通常イベントのバリエーションの多さで補っているようだ。しかし、その肝心の通常イベントが薄っぺら過ぎる。会話にセンスがなく、主人公もヒロインも演技で話しているかのようだ。どんなに会話の種類が多くても、どれもこれも聞いていて楽しくないのではどうしようもないのでは……?
キャラクター  キャラクターは地味かステレオタイプかの二極化。特に男性キャラ二人はおたくとキザ男という組み合わせで、ひねりも面白味も無い。設定がベタベタなのはときメモらしさでもあるが、こちらの予想を全く越えてこないキャラなので、やっていて楽しさが無い。何より、ヒロインがちっとも可愛くない。どのキャラも淡々としかしゃべってくれないし、その内容も他愛無いし……。とにかく、このゲームで最大の欠点と言える。
サウンド  OP・EDののZARD起用に関しては、ときメモファンにとってもZARDファンにとっても不幸だったんじゃないかな?ゲームとのリンクが感じられないし、何よりときメモを連想させる雰囲気が無い。
 BGMはときメモらしいサウンドの堅さも見られるものの、それ程印象に残る曲はなかった。
 声優陣は新人クラス中心でイメージの付いた人をあまり起用していない。この辺は相変わらず。演技力に関しては、ゲーム声優と考えればそこそこのレベル。ただし、関西弁は下手だと思う。
総評  クリアした時に「1に近い」と感じたのは正しいようで、1の方向性を目指していたみたいですね。それで、最近のパソコン系ギャルゲ―が絵本とかデジタルノベルと言われても反論はできないような、ほとんど一本道のゲームになってしまっている事について、スタッフはそれらへのアンチテーゼとしてときメモ3を制作した、これは理解できました。
 その意気や良し。ギャルゲーの新しいシステムを目指したのは、最近そういう試みをするメーカーが減っただけに頑張って欲しいとは思います。ただし、つまらなかったのは事実。もっと面白くできたはずです。ゲーム性は高まりましたが、それだけで押せるほど素晴らしいゲームというわけでもないです。やはり、ヒロインとの交流という「エサ」があるからゲームをやろうという意欲が湧くのではないでしょうか?ときメモの魅力はキャラクターであり、シナリオが無くてもキャラで押し切れるくらいキャラは練ってあった印象があります。今回は誰一人として個性的と言えるキャラクターはいなかったですね。それが何より残念でした。

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