群青に魅せられた 闇夜のカラスが
切っ先を空の隙間に突き立てると

幾千の雨の矢が降り 撃たれた花飛び散って
それが最後の夜が始まる合図

銀のペダル踏めば稲妻 鉛の空 黒と白に引き裂いた

降り出したSquall 飛び去ったCrow
踏みにじられ染まる花ビラは 黒くより黒く


花びらが浮く 泥水を掬い上げた
冷めたココアの様に惨めにザラついている

奪い盗り 貪り喰らい 「もうここには何も無い」と
遠くで嗤うカラスを狙う

銀のペダル踏めば稲妻 血が騒ぎ、純粋な悪意で射貫く

降り止んだSquall 地に堕ちたCrow
やがて狂い咲く星たちは 白くより白く

黒い翼のザワメキがもがき足掻いている
もう赦していたけど晒して狩るしかない

花ビラは海へ 海へ 再生してゆく黒から白へ

銀のペダル踏めば稲妻 すべて無くした日を取り戻す為に

降り出したSquall 降り続くSquall
洗い流すSquall 降り止んだSquall
やがて狂い咲く花たちも 白くより白く