| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |
![]() |
ロビー・ヒーロー
Lobby Hero
作ケネス・ロネガン 演出マーク・ブロカウ 出演ヘザー・バーンズ/グレン・フィッツジェラルド/テイト・ドノヴァン/ディオン・グレアム OPEN:2001年2月16日(@プレイライツ・ホライズン) 2001年5月8日(@ジョン・ハウスマン・シアター) CLOSE:2001年7月11日 @ジョン・ハウスマン・シアター 『YOU CAN COUNT ON ME』でオスカーの脚本賞候補になったケネス・ロネガンの新作プレイ。オフ・ブロードウェイ公演。 |
|
(2001/05/13) というわけで、『ロビー・ヒーロー』。私にとっては、『生活の設計』『ニュールンベルグ裁判』『カッコーの巣の上で』と欲求不満をかきたてるラインナップが続いたなかで、これは救いに思えた作品。 設定は、NYのアパート・ビルのロビー。登場人物は、そのアパートの警備員(「ドアマンではない」と本人は言い張る)をするジェフ(フィッツジェラルド)、彼の上司ウィリアム(グレアム)、女性警官のドーン(バーンズ)、彼女の先輩でコンビを組んでいるビル(ドノヴァン)の4人だ。 ネイビーに3年いたあと、いまの仕事についたジェフは、これが一生の仕事ではないと思っているが、さりとて何を一生の仕事にするかという人生の方向が決まっていない。そんなある夜、警官のビルと、パートナーの女性警官ドーンが、パトロールの途中、アパートに立ち寄る。ドーンひとりをロビーに残し、エレべーターに乗って住人の友人に合いに行くビル。この住人が、実は女で、ビルがしばしば情事のためにこのアパートに立ち寄っていることを、ジェフはドーンにバラしてしまう。ビルを「警官の鑑」だと思っていたドーンは、大ショック。 というところに戻ってきたビルは、友人は男だと言い張り、必死になってドーンのゴキゲンをとろうとするが、ジェフにチャチャを入れられてウソがバレバレに。開き直ったビルは、ドーンに誰がボスかを思い知らせて、さっさと女のところに行ってしまう。 なんて一件から、好意を抱きあうようになったドーンとジェフ。ジェフは、さらに彼女の気を引こうと、自分がボスのウィリアムから弟のアリバイ工作を頼まれたことを、ドーンにバラしてしまう。そのことを、ビルに言ってしまうドーン。それによって、ウィリアムからクビを宣告されるジェフ。 このふたりに観客の共感をひきつけつつ進行していくドラマからは、自分なりのモラルや正義感を貫きながら世渡りしていくことの難しさ、自分の言動に伴う責任の重さというテーマが浮かび上がってくる。それを、4人の登場人物の綾なす関係のなかで軽妙に描いていくロネガンは、確かにバツグンの人間スケッチ力の持ち主と見た。 モラトリアム青年のジェフをオトボケ度全開で演じているフィッツジェラルドをはじめ、役者4人はいずれも粒ぞろい。とくに、こすからい偽善者警官に扮したテイト・ドノヴァンが、超ナイスなコメディ・リリーフぶりを見せている。彼の舞台は『エイミーズ・ヴュー』に続いて二度目だけど、あの声の通りの良さは完全に舞台向き。ミュージカルなんかもけっこうイケるんじゃないかな。 それと、ドーン役のヘザー・バーンズ。彼女は、サンドラ・ブロック主演の『デンジャラス・ビューティー』で、ミス・ロードアイランドのシェリル役を演じている女優。私は、先にこっちの舞台を見て、帰りの飛行機で映画を見たのだけど、赤毛のジョディ・フォスターみたいな小柄な知的演技派に見えた舞台と、バカ娘に徹していた映画との落差にビックリさせられた。彼女は、ローラ・リニーみたいにインディーズ映画で持ち味を発揮しそうな感じがあるので、YAZAKI的には今後の成長をマークしておきたいところ。そういえば、テイト・ドノバンって、サンドラの元彼だったんだよね。 | |
| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |
![]() |
フォーリーズ
Follies
脚本ジェームズ・ゴールドマン 作詞&作曲スティーヴン・ソンドハイム 演出マシュー・ワーカス 出演ブライス・ダナー/グレゴリー・ハリソン/ジュディス・アイヴィ/トリート・ウィリアムズ PREVIEW:2001年3月8日 OPEN:2001年4月5日 CLOSE:2001年9月30日 @ベラスコ・シアター スティーヴン・ソンドハイムの曲で綴られたミュージカルの再演(初演は1971年)。 |
|
(2001/05/14) 結婚生活の挫折をネタにしたストーリーは意外に暗い感じがするけれど、それよりは、主役の4人に加えたレビュー・ガールたち(いちばん古い人は1918年に活躍していた設定)の歌いっぷりを、楽しんでちょーだいという趣向が感じられる舞台。 一幕目のハイライトは、黒人のステラ(キャロル・ウッズ)の歌に合わせ、他のコーラス・ガールと彼女たちの若き日を演じるダンサーたちが、ロケッツばりのレビューを見せるシーン(「フーズ・ザット・ウーマン?」)。若いダンサーたちの銀色のチュチュに合わせ、上から銀紙がバラバラと降ってくる演出は、そりゃあ華やかできれいです。 いっぽうニ幕目には、主役4人の「フォーリーズ」の場面が用意されています。トリート・ウィリアムズはピエロの扮装で「ザ・ゴッド・ホワイ・ドント・ユー・ラブ・ミー・ブルース」を歌い踊り、ジュディス・アイヴィは「ルージング・マイ・マインド」を熱唱し、ブライス・ダナーは男性コーラスを従えて「ザ・ストーリー・オブ・ルーシー・アンド・ジェシー」をセクシーにきめ、グレゴリー・ハリソンは「ライブ、ラフ、ラブ」を軽妙に歌う。 それはそれで楽しいのだけど、こういう役って、「かつてのミュージカルの大スターがやってこそ成り立つものなんじゃないのかな?」という疑問がショウを見ながら湧いてきた。たとえば、ブライス・ダナーは、ディズニー・アニメのお姫様と思えるくらいの10頭身美人で、そりゃあ舞台映えがするけれど、ミュージカルは今回が初めてとあって、なーんとなく危なげな感じがしてしまう。トリート・『ヘアー』・ウィリアムズも、オフで見た『キャプテン・カレッジアス』が音程はずしまくり&声ひっくり返りまくりのひどさだっただけに、「今度は大丈夫か?」とハラハラさせられちゃったし(今回はマイクを使っていたので大丈夫だったけど)。 彼らのような舞台ミュージカルに縁遠い役者たちを、古き良きショウへのノスタルジーを喚起させるこの作品にキャスティングするってのは、せっかくの作品の味を殺しとらんか? ってのが、ミュージカル素人YAZAKIの率直な感想。 たとえば、フィリス=ジュリー・アンドリュース、サリー=ライザ・ミネリ、ベン=マンディ・パティンキン、バディ=トミー・チューンなんてキャスティングで見たら、感慨湧きまくりだったと思うのだけど、ね。 とはいえ、現在の2組のカップルと、若かりし彼らの計8人が、同一空間で三角愛の泥仕合を繰り広げる芝居シーンは、なかなか迫力がありましたが。 トニー賞ノミネート:作品賞リバイバル・ミュージカル部門、主演女優賞ミュージカル部門(B・ダナー)、助演女優賞ミュージカル部門(P・バーゲン)、衣装デザイン賞(T・V・オルドリッジ)、編曲賞(J・チュニック) | |
| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |
![]() |
マダム・メルヴィル
Madame Melville
作&演出リチャード・ネルソン 出演マコーレー・カルキン/ジョエリー・リチャードソン/ロビン・ウェイガート PREVIEW:2001年4月2日 OPEN:2001年4月23日 @プロムナード・シアター ロンドンで好評を博したマコーレー・カルキン主演の新作プレイのオフ・ブロードウェイ公演。 |
|
(2001/05/15) っていうか、こんなふうに看板スターが休場したときは、代役に「ガンバレ、ガンバレ」と声援を送りながら見るっきゃないんだよね。その気持は他の客も同じらしく、カーテンコールで出てきたザカリー君を、みんな「ブラボー!」のかけ声とスタンディング・オベーションで迎えてた。こうゆう客たちのハートの良さが、こっちで芝居を見る醍醐味でもあるわけだ。 1966年のパリを背景にした芝居は、少年と年上女性の恋を描いた『おもいでの夏』系の胸キュン作。主人公のカルは、親の都合でオハイオからパリへやって来た15歳の少年。彼にとってパリはクソおもしろくない街だったが、国語教師のクローディ・メルヴィル(リチャードソン)から、ヌーベルバーグ映画や読むべき本のことを教えられ、教養の目を開かれていく。そんなカルに、好意を抱くクローディ。 ある日、クローディのアパートを訪ねたカルは、彼女にひきとめられるまま長居をし、結局クローディと一夜を共にすることになる。実は、クローディ自身、ティーンエイジャーのころに美術教師と関係しており、そのマイフェア・レディな間柄を、今度は自分がヒギンス教授になってカルとのあいだに築こうとしているのだ。 なんて具合に、年上女性リード型にふたりの関係を持っていったところが、このテの話にしては珍しい。演じるジョエリー・リチャードソンの、アヌーク・エメやジャンヌ・モローのノリを感じさせる演技も素晴らしく、何をやっても下品にならないところは、さすがイギリスの女優って感じだ。なにより、フランス人が英語をしゃべってるという設定ゆえ、言葉が簡単なのがうれしいったらない。 さて、ドラマはその後どうなるかというと、カルはクローディのアパートに入り浸り、半同棲状態の日々が続く。カルの親は、クローディ(学校ではマダムと呼ばれている)にはダンナがいると思ってるので、とりあえずは電話を入れる程度のチェックですませている。が、さすがに親はだましきれず、校長からクローディが独身であることを聞き出した父親が迎えに来て、ふたりの恋はジ・エンド。カルは、そのままオハイオに帰されてしまう。 という顛末を、成人したカルの視点によるナレーションを交えて綴っていく芝居の語り口は、クリスチャン・スレーターの主演で見た『サイドマン』に似た雰囲気。と思ったら、今宵の代役ザカリー君は、『サイドマン』のクリフォードを演じたことがあるとか。これがカルキンだとちょっと違った感じになってるのかもしれないなと思いつつ、『サイドマン』を大いに気に入ってる私としては、これはこれでよかったかも、と思った。 客の入りが50%くらいで、そのほとんどが老人というこの芝居は、いつまで長続きするかわかりませんが、言葉の心配がなく見られるものとしてはオススメです。 | |
| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |
![]() |
愛の創造
The Invention of Love
作トム・ストッパード 演出ジャック・オブライエン 出演リチャード・イーストン/ロバート・ショーン・レナード/ダニエル・デイヴィス/デヴィッド・ハーバー PREVIEW:2001年3月1日 OPEN:2001年3月29日 CLOSE:2001年5月27日 @ライシアム・シアター 1997年にロンドンで初演されたトム・ストッパードの新作のNY公演。 |
|
(2001/05/16) 主人公は、19世紀後期の古典文学者であり、詩人でもあったA・E・ハウスマン。1936年に死んだ彼(イーストン)が三途の川を渡るところから始まるプレイは、若きハウスマン(レナード)がオックスフォードに入学する1877年へとさかのぼり、その人生の断片が、老ハウスマンの視点からスケッチされていく構成がとられています。 劇の中心に据えられているのは、学者の側面と詩人の側面、つまり、頭とハートが引き裂かれている状態のハウスマンが繰り広げる静かな葛藤。その葛藤の中心に位置するのが、オックスフォードで出会うアスリートのモーゼ・ジャクソン(ハーバー)。ジャクソンと、もうひとりの友人ポロック(マイケル・スタルバーグ)と三銃士トリオを組んで、オックスフォードの黄金の日々を謳歌するハウスマン。でも、ジャクソンに向けられた笑顔の陰には、彼に対する愛の苦悩が渦巻いている……。なんて部分は、『炎のランナー』と『アナザー・カントリー』の合わせワザっぽい雰囲気で、物理学の話題が中心になった『コペンハーゲン』よりは興味を持って見られる感じ。 でも、実際のところ、ローマ&ギリシャ&ルネッサンスの文学や詩に託して表現されるハウスマンの葛藤の深さを知るには、相当の英語力+教養が必要なわけでして。とくに、ジャクソンへの禁じられた愛と共に語られていくハウスマンの古典に対するオブセッションの部分は、私にはまったくのお手上げでございました。 ニ幕目には、三途の川を渡る途中のハウスマンが、ホモ裁判で刑務所入りしたオスカー・ワイルド(デイヴィス)と出会う場面が登場。「学者」としてのストイックな生き方しかできなかったハウスマンと、「アーティスト」として奔放に生きたワイルドの生き方が対比されるこのシーンは、劇のハイライトと言えるものになってます。 実は、私が『42ndストリート』にするか『クラス・アクト』にするか『ブラスト』にするかさんざん迷ったあげく、最終的にこれを見ようと決めたのは、トニー賞最有力との噂を耳にしたことに加え、ロバート・ショーン・レナードが出てるから。彼は、ちょくちょくこっちのステージに立ってるのだけど、なぜかタイミングが合わず、一度も見たことがなかったのです。 で、今回は『いまを生きる』以来のご対面。眉間に縦ジワができちゃったレナードは、リッパなオッサンになってましたが、舞台に立つ姿は堂々たるもの。ホンネを言うと、この若きハウスマンの役は、レイフ・ファインズみたいなイギリスの俳優のほうがハマるのでは? と思わないでもなかったけど、レナード君自身の役者としての成長ぶりはしかと感じられました。 とくに、ジャクソンに対して長年の思いを告白する場面の泣きの演技は見モノ。あと2〜3年もすれば、ブロードウェイの一枚看板役者になるんでしょうな、きっと。 トニー賞ノミネート:作品賞プレイ部門、主演男優賞プレイ部門(R・イーストン)、演出賞プレイ部門(J・オブライエン)、助演男優賞プレイ部門(R・S・レナード)、セット・デザイン賞(B・クロウリー) | |
| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |
![]() |
プロデューサーズ
The Producers
脚本メル・ブルックス/トーマス・ミーハン 作詞&作曲メル・ブルックス 演出スーザン・ストローマン 出演ネイサン・レイン/マシュー・ブロデリック/ロジャー・バート/ゲイリー・ビーチ PREVIEW:2001年3月21日 OPEN:2001年4月19日 @セント・ジェームズ・シアター メル・ブルックス監督&脚本の同名映画をミュージカル化した新作。トニー賞史上最多の15のノミネートを受けたことで話題に。 |
|
(2001/05/16) メル・ブルックスが脚本に加えて作詞&作曲まで手がけちゃった舞台の筋書きは、ほとんど映画と同じ。主人公は、かつてはブロードウェイの王様と呼ばれたものの、いまは落ち目街道をまっしぐらに歩んでいるプロデューサーのマックス・ビアリストック(ネイサン)。ある日、帳簿を調べに来た会計士のレオ・ブルーム(マシュー)から、「ヒット作を上演するより、一晩でクローズするような失敗作を上演したほうが儲かる」という話を聞かされたマックスは、レオとコンビを組んでショウを企画。失敗確実な最低の脚本を発掘し、老婦人たちをだまくらかして200万ドルの資金を集め、最低の演出家によって『ヒトラーの春』なるミュージカルを上演する。ところがこれがバカウケしてしまったため、出資者に資金を返せなくなったマックス&レオは、あわれ刑務所行きの運命をたどることになる。 というところで終わる映画版に、舞台版ではさらなるオチが加えられているのですが、そいつは見てのお楽しみってことにしておきましょう。 今回の舞台で何よりも感心させられたのは、「サプライズ」と「ダメ押し」をキーワードにした演出の緻密さ。たとえば、最初のシーンで「ザ・キング・オブ・ブロードウェイ」を歌い踊ったネイサンが、マックスの事務所にセット変えされた次のシーンでは、ソファの新聞の下からガバっと出てくるとか。いつの間に着替えて、いつの間にソファのところでスタンバイしていたの? と思わずにはいられない早業に、客席一同ビックリ。 それに輪をかけたサプライズが用意されているのは、マックスの事務所から会計事務所に戻ったレオが、プロデューサーへの憧れを歌い踊る場面(「アイ・ウォナ・ビー・ア・プロデューサー」)。事務所のセットのキャビネットからキンキラ衣装のコーラス・ガールたちが飛び出し、ネオンサインに変わったセットの前でマシューと一緒にタップを踏む。それが、マックスの事務所を背景にしたマックス&レオのデュエットへとつながっていき、ふたりの背後で噴水が噴出すグランド・グランド・フィナーレになだれこむ演出は、「これでもか!」というくらいのお楽しみに満ちています。 もちろん、スーザン・ストローマンらしい振付の遊びもたっぷり。とくに、マックスにだまくらかされる老婦人たちが、歩行器でタップを踏む群舞シーンは、彼女ならではのアイデアの見せ場という感じ。 役者陣も、ほんとに素晴らしい。『晩餐に来た男』に続き、ネイサンはタイミングの演技(この人は、ホントにウケの間がうまい)でアゴが外れるほど笑わせてくれるし、浮世ばなれしたキュートな持ち味をレオ役にいかしたマシューは、今回とくにダンス・シーンでがんばりを見せます。『ヒトラーの春』の作者を演じるブラッド・オスカー、演出家役でヒトラー役も兼ねるゲイリー・ビーチ、彼のオカマのアシスタントを演じるロジャー・バートなど、トニーの助演賞にノミネートされた男優陣も、それぞれハマりにハマりきった好演ぶり。とくに私が見たときはバートがノリノリで、儲け役のビーチ以上にウケまくっていました。 で、ニ幕目には、これらの役者陣を、ネイサンがモノマネしてみせるとっておきのナンバー(「ベトレイド」)が用意されておりまして。留置所に入れられたマックスが、これまでの経緯を歌にのせて振り返る趣向のナンバーなんですが、これは、『ヒトラーの春』のステージ・シーンをしのぐ、このショウのハイライトになってます。 メル・ブルックスの曲は、一度聞けばすぐに口をついて出てくるくらいの耳なじみのよさ。映画版『プロデューサーズ』の「ヒトラーの春」はもちろんのこと、『新サイコ』の「高所恐怖症の歌」とか、『メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦』とか、かねてから曲作りに並々ならぬセンスをうかがわせていたブルックスですが、正直、ここまでやるとは思いませんでした。 もともと「ブロードウェイへの愛をこめたパロディ」の魅力を備えたこの作品、曲のほうにも『キャバレー』のドイツっぽいリズムや、『屋根の上のバイオリン弾き』のロシアン・ジューイッシュをパロったノリが盛り込まれていて、楽しいことこのうえなし。在NYのミュージカル通の知人によれば、コアなミュージカル・ファン向けに凝った音の遊びが用意されているとのことなので、私も8月に再見するときは、そのへんに注意して見ようと思ってます。 ちょっと気になったのは、ネイサン&マシューの体調。オペラグラスごしにドアップで見たネイサンは、「殴られて青アザができたのか?」と思っちゃったほど、目の下がボコーンと落ち窪んでる。マシューも、カーテンが閉まるときにのぞいた顔がしかめっ面になってました。どうも、ふたりは疲労が極限に達している模様。トニー賞までは、なんとしても舞台に穴をあけないようにがんばるだろうけど、そのあとは、どちらかが休演する日が増えそうな予感。 ってわけで、何が何でもふたりそろった舞台が見たい! って人は、5月中にNYへ飛んでください。 トニー賞ノミネート:作品賞ミュージカル部門、主演男優賞ミュージカル部門(N・レイン、M・ブロデリック)、演出賞ミュージカル部門(S・ストローマン)、脚本賞ミュージカル部門(M・ブルックス&T・ミーハン)、作曲賞(M・ブルックス)、助演男優賞ミュージカル部門(G・ビーチ、R・バート、B・オスカー)、助演女優賞ミュージカル部門(C・ハフマン)、セットデザイン賞(R・ワグナー)、衣装デザイン賞(W・I・ロング)、ライティング・デザイン賞(P・カクゾロウスキ)、振付賞(S・ストローマン)、編曲賞(D・ベスターマン) | |
| Home | Current | Archives | Links | @Theatre |