猛 女 B

霧のリバプール   早川英梨
   山科晴義/山科晴義/清水信之
C/W 涙のイタリアンツィスト
   大津あきら/西木栄二/西木栄二
  テイチクコンチネンタル CE-17

「誘われて夏」がデビュー曲と思われる早川さん。この曲がセカンドでラストでしょうか?「誘われて夏」は化粧品のコマソンだそうで(見たこと無いんですが)メロがキレイなだけのインパクトのないものでしたが、こちらは一転してどす黒い歌謡曲に。ラストの♪りひぃばぁぷぅ〜る〜での「ひ」の恍惚感が非常によろしい。B面は吉成香ちゃんの「淋しさフルムーン」で感動させてくれた西木栄二作曲。やはり期待を裏切りませんでした。ベンチャーズですね。このシングルは最近オークションでやっと入手できました。

エピキュリアン〜楽天少女〜   佐々木よしえ
   来生えつこ/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 片恋い気分
   来生えつこ/馬飼野康二/馬飼野康二
  徳間クライマックス CMA2031

花の82年組。私のイチオシは青葉久美ちゃんと前述の吉成香ちゃん、そしてこの佐々木よしえちゃんでした。食人族ではありません。まァ見ての通りのモデルさんなんですが、このデビュー曲は呪いの祭りのようなイントロに続いて彼女の素っ頓狂な声が炸裂し、クラクラ感を満喫できる名曲です。デビュー前に『写楽』でヌードも披露、セクシーというより原住民のありのままの姿という感じの泥臭さを感じました(もちろん最大級の褒め言葉です)。アルバム『セブンティーンCHIC』も、アルバム嫌いの私がリピートして聴くくらいの名盤!

ワル!(泣くのはおよし)   五十嵐夕紀
   松本隆/都倉俊一/都倉俊一
C/W メイク・アップ
   松本隆/都倉俊一/田辺信一
  東芝 TP-10502

この曲をレッツヤンで歌った時の印象は忘れられない。イントロでマイクコードを使ってスカートをずり上げるフリ、よくNHKが許したなぁ。しかもその時の夕紀サマの顔は「ほ〜れどうだ、見ろ!」と言わんばかりの得意顔!ラストはスカーフを剥ぎ取り、またもしてやったり顔!失禁確実です。曲は松本隆お得意の「ボク」物ですが、夕紀サマの手にかかるとあっという間に年季の入った百合族に。B面もいい曲だし何で売れなかったんだろう?ちなみに彼女には「ホットリップス」というこれまた名曲があります。

アディオス   池田典代
   竜真知子/小林泉美/小林泉美・石田勝範
C/W ひとねむり
   三浦徳子/佐藤健/佐藤健・石田勝範
  オレンジハウス ORF-103

オレンジハウスってスナイダーだけじゃなかったのね。彼女の事はよく知りませんが、同名の歌手の方の名は他で時々見るので実は有名な方なのかも。私はジャケットの彼女の美しさと、タイトルにピンときて中古レコード屋で購入したのですが、大正解でした。小林泉美が作るといえばサンバ、マイナーリズムに乗って歌う彼女は恐らく練習積んでるのでしょう、声張り上げまくります。ラストのフェイクもなかなか堂に入ってて(つーか仮歌に忠実に歌っただけ?)聴いててゾクゾクします。

ミステリアス チャイルド   荒木由美子
   阿木燿子/宇崎竜童/萩田光雄
C/W 春の妖精
   阿木燿子/宇崎竜童/萩田光雄
  キャニオン C-131

あまりにも有名な荒木さんの代表シングル。或る意味ではB級とは云えないのですが、私にとってハズせない曲なのでこちらに入れてしまいました。公園で友達の彼氏を寝取る歌ですが、♪子供が見てたの、私が奪うのを〜と、丸茂ジュンを連想させる強者ぶり。後に続く「グッド・バイ・ジゴロ」「Lの悲劇」という3部作は完璧でした。というか、彼女のシングルは名曲ばかりですからね。あ、B面は『燃えろ!アタック』の挿入歌。ひぐまおとし〜!!
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