キャッツ☆アイ

私をアイドルグループ依存症にさせた張本人、メンバーは大谷親江(ノン)と山中奈奈(ナナ)の二人。
云うまでもなくピンクのフォロワーなのですが、ピンクを正しく継承したのはリトルピンク(小学生に♪ムクムクさせて、と歌わせるのもどうかと思うけど)、キャッツはむしろ、ピンクが国民的スターになった為に放棄せざるを得なかった『表現としてのエロ』を拡大解釈し過ぎた感じ。ルックスからしてアイドルでも女性でもなく<牝>といった風貌で絶倫ぽい体臭(フェロモンなんて生易しいモンじゃない)が噴き出してます。その上コーラスが激ヤバで、二人して欲望モロ出しの野太いわななき唱法だし多分どっちかがシャープ気味で微妙なゆらぎを醸し出すハーモニーは絶品!発情期の獣の遠吼えのようです。
歌手としてシングル4枚・アルバム1枚を残しますが、ナナが男と失踪してあっけなく消滅。でも木之内みどりとは明らかに違う印象だし、暴走の終焉としては完璧でしょう。

【追記】失踪したのはナナではなくノンの方でした。ナナはノンの失踪後もしばらくタレント活動を続けていたようです。ご本人をはじめ、ファンの方々、関係者の方々に深くお詫び致します。2007.1.25.

アバンチュール
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 鏡よ鏡
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
テイチクユニオン UC-43 1977.05.25.

デビュー曲。『スターに挑戦』で子供相手にピンクの振り真似してたなぁ。勿論お約束どおり負けてしまって出番は終り。きっとピンクの曲は歌・振りとも完璧に覚えていたでしょう。オリジナルのほうも既に歌唱法は出来上がってて、♪つつしんでぇの猥褻さは本物。全体的にはおとなしめですがラストの溜息で本領発揮。B面はエスカレートして♪チューチュルッチューです(しかも二人交互に)。サビ前の追っかけコーラスにはワナワナさせられます。一応オリコン100位以内にもランクインして、スリーブ違いの別ジャケットも存在するのですが、何故か毛糸の帽子なんか被ってます。夏の歌じゃないのぉ?

めっきり冷たくなりました
  伊藤アキラ/森雪之丞/高田弘
C/W 夢みるナイチンゲール
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
テイチクユニオン UC-47 1977.09.25.

前曲が売れたんで一般化を目指して?「ウォンテッド」みたいな振りもありましたが、サビ前の股全開のポーズは圧巻!ミニスカではなくレオタード型の衣裳だったのでエッチとかではなく異常さが優先。確かこの衣裳にはマントがついていたような?「UFO」よりも先なんですね〜。B面は又しても♪チュチュチュールッチュチュー…!咥え込んだら離さなさそうです。この頃が一番テレビに出られてたころなんでしょう。ちなみにジャケットの表記はこの曲からキャッツ☆アイになります(デビュー時はキャッツ・アイ)ファンならば拘るところですネ。

導火線
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 大地震
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
 テイチクユニオン UC-55 1978.01.25.

これは強力曲!ジャケ写はかなり頑張って偽ピンクレディーしていますが(下に落ちてる羽根は汚そうでよろしい)、イントロからしてタダモノではない感じがアリアリと感じられます。♪恋の〜からの異常なハーモニーは鳥肌→悪寒→快感へと粗悪品の媚薬のように効いてきます。サビのカウントダウンでしゃがみ気味になって爆発音で飛び上って♪恋の導火線〜で指差しながら全方位を舐めまわす、という振りだったと思うのですが、子供心に怖かったのを憶えています。B面もA面に負けず劣らずのR指定モノ。大地震中でも抑えられないのかキミ達は(笑)。

ジャンヌ・ダルク
  麻生香太郎/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W アンコール・アンコール
  麻生香太郎/伊豆一彦/小六禮次郎
テイチクユニオン UC-62 1978.05.25.

イントロには稲妻、続く前サビには剣の音みたいなのが入ってて、光GENJI「剣の舞」を聴いた時この曲を思い出してしまいました。残念ながら歌ってるところを見たことないのですが、怪しい剣かなんか持って歌ってくれると阿部定みたいでステキ。さすがに前曲のインパクトが強すぎてちょっと喰い足りない気もしますが充分に一線は越えています。ナナちゃんは髪切っちゃって野川由美子みたいなんですが。B面は不思議な曲でキャンディーズを連想させるテーマ。未来のコンサートのラスト用とかの為なんでしょうか?その前に来る解散用のメッセージとしても出来過ぎ。

<アルバム>
キャッツ☆アイ/ファースト
      テイチクユニオン GU-17 1978.05.25.
A−1.ジャンヌ・ダルク 
A-2.独占!私のアラジン  麻生香太郎/加瀬邦彦/船山基紀 
A-3.ウィーク・ポイント  藤公之介/川口真/高田弘
4.アンコール・アンコール 
5.大地震 
6.めっきり冷たくなりました 
B−1.導火線 
2.夢みるナイチンゲール 
3.ダンシング・クィーン  
      B.ANDERSSON, S.ANDERSON,U.BJORN /薗広昭
4.鏡よ鏡 
5.キャプテン・ハニー 藤公之介/川口真/高田弘
6.アバンチュール

まさかの復刻を果たしたファースト(ラストとも云う)アルバムもご紹介しておきましょう。アルバム曲4曲はどれも水準以上の出来、シングル向きなのは「ウィーク・ポイント」でしょうが、やはり彼女達のキモは「キャプテン・ハニー」でしょうねぇ。三月十日でおとこ奴隷が105人って…て事は最低3夜は3Pなのね(笑)他にも♪ア〜ラジヒィ〜ン、のわななき具合はいつも通りだし、ダンシングクイーンの素敵な英語も。とにかく廃盤にならないうちにCDは必携!と断言しておきます。











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